えー、ここではプログラミングの方法を示したいと思います。次のプログラムを見て下さい。
#include <stdio.h>一応、このプログラムが一番簡単な事になっています。どのC言語の本をみても、大抵はこのようなプログラムが先頭に載っています。このプログラムをコンパイルして実行すると MS-DOS プロンプトの画面に Hello World!! と表示されます。プログラムを見る限り、printf(""); の "" の中に書いた文字が画面に表示されるということはご推察でしょうか?この中を適当に変えてみて、思う通りに表示されるか、確かめて下さい。
C言語のプログラムは main() から始まります。普通、この main() は必ず必要です。「普通」と書いたのはたとえば、Microsoft Visual C++ で C言語の範囲で Windows プログラムを作ろうとする時など、この限りではないからです。とは言っても、同じ様な役割をはたすものは必ずあります。ま、当分は main() から始まるプログラムを書くことになります。
ここで、関数と言う概念を説明しなければなりません。前ページのあらましでは関数はもう少し後に出てくることになっていますが、ここでは関数の機能、考え方を説明します。上の例では全く別の関数が2つ存在しています。main() と printf() です。全く別物と書いたのは main() は実体で有るのに対し、printf() は呼び出しているだけだからです。んー、説明しずらい・・・。例えば、数学の世界では f(x) = 3x + 4 などと書いたりします。main() は 3x + 4 に、printf() は f(x) に対応します。main() は中身ですが、f(x) は中身が分かりません。実際に、printf() 関数は括弧の中の文字を画面に表示されるように何らかの事をしているはずですが、どの様な事をしているのかは分かりません。一方、main() はその中身自体を実際に表しています。2行のプログラムを書いています。
実際には、printf() の中身はコンパイラをインストールした時点でパソコン上のどこかにあります。が、普通、その中身を詮索する機会は有りません。printf() 関数は括弧の中に示した文字を画面に出してくれさえすればいいので、それ以上、深くは考えないわけです。それよりは、printf() 関数を使えば必ず画面上に文字が表示されることは約束されている物として使っています。C言語ではこのように正確に動く関数を作ったり、呼び出すことによりプログラムを作成していきます。
一方、main() 関数の「中身」の範囲は「{」から「}」までです。サンプルプログラムに return 1; の文がありますが、この文でその関数を抜けると言う意味があります。もう少し詳しい意味は次回以降で解説します。関数というのは実体、即ち中身があって、その関数の機能を用いる所で「呼び出し」が有ります。main() 関数の場合は誰から呼び出されるのかというと、OSがある時にはそれが「呼び出し元」となります。よって別名、コールバック関数と呼ばれます。
以上の説明で、サンプルプログラムで意味の理解できないところは初めの一文のみになっていると思います。ここでまた printf() 関数に戻りますが、printf() 関数はライブラリ関数とも呼ばれ、初めから提供されている関数群の一つです。その関数がどのような物であるかを定義しているファイルが、stdio.h でありパソコン中のどこかにあります。その定義ファイルを参照しますと言う意味合いが、最初の一行で表しています。#include <stdio.h> ですね。
ま、こんな所でいいでしょうか。