第3章 「タコ星人の地球を釣る」 

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道具を揃え、意気揚々と近くの池に向かうタコ星人・・・
しかしそんな彼の行く先には暗雲が立ちこめていた。

タコ星人が最初に訪れたのは、車で30分程の所にある、い○か池であった。
ここは、過去に
人が沈んでいたことがある という、いわく付きの池である。
しかも、一説によると、この池にいるブラックバスは 全部で20匹 という噂もあった。
(なんせ、トーナメントでも上位陣意外はボウズということである)


さっそくボートを借りて釣りを始める、タコ星人。
しかし、ここで一つの問題が発生した。


「一体どうやって釣るねん!」

そう、タコ星人はルアーの動かし方を全く知らなかったのである。
とりあえず、店で買った、いる○池爆釣ルアー(店のポップに書いてあった)を取り出した。それはプロペラ付きのメタルジグであった。


「どりゃー!!」

とりあえず投げてみる。そして馬鹿のような速度で巻く・・・
それを3回程繰り返したとき、突然リールが重くなった。


「え、もしや・・・釣れた??」

しかし、巻こうと思っても全然巻けない、つまり 地球を釣った のだ。
しかも彼は根掛かった時のはずし方を全く知らなかった。
そして、それがまた新たな悲劇を生んだのだった。

力一杯リールを巻くタコ星人。ロッドは思い切りしなっている。


ばきっ!
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「はうあ!」

そう、さっき買ったばかりのロッドが無惨にも折れてしまったのだ・・・

「敵は手強い・・・」

安物のロッドでは地球をひっぱりあげることは出来なかった(高くてもむだだろうけど)

そして、彼は為すすべもなく岸に向かってボートをこぎ始めた、ある一つの決意を胸に・・・


「入門書を買おう・・・」

それは釣りを始めた彼にとっては、あまりに残酷な幕開けであった。


今回の教訓
釣りを始める時は、最低限の基礎知識は持って出かけましょう。
ちなみに根掛かった時は、適切なはずし方をしましょう
(はずし方は近くの上手い人に聞いてね)
そして、どうしても外れない時は、ロッドを真っ直ぐの状態で 水平に引っ張ること!
しならせて取ろうとすると、絶対折れます。