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TORCHとは
Toxoplasmaトキソプラスマ、Other infectionsその他感染症、Rubella virus風疹、Cytomegalovirusサイトメガロウイルス、Herpes simplex virus単純ヘルペス。その他として水痘、梅毒など。先天性感染症の一群をいい,臨床症状は似ている(血小板減少性紫斑病、肝脾腫、低出生体重、骨病変)が,症状の重さや出現時期は異なる.
先天性トキソプラズマ感染症
Toxoplasma gondiに初感染の妊婦の児におこる。生肉、猫が感染源。 四徴候、1、脈絡網膜炎、2、水頭症、3、脳内石灰沈着、4、精神運動障害。 診断 治療
先天性風疹症候群
風疹ウイルスの妊婦への感染により児に、などの先天異常。 古典的三徴、1、白内障、2、心疾患、動脈管開存症、心室中隔欠損、心房中隔欠損、3、難聴。 診断 風疹IgM抗体 ウイルスの分離 予防、弱毒ワクチン。妊娠後のワクチンは禁忌。
先天性サイトメガロウイルス感染症
サイトメガロウイルスに初感染の妊婦の児の先天異常症。 脈絡網膜炎、脳内石灰沈着、感音性難聴、小頭症、肝脾腫、黄疸、血小板減少症などのTORH症候群の症状。 診断 特異的IgM抗体 ウイルスの分離 巨細胞封入体 治療 ガンシクロビル。
先天性単純ヘルペス感染症
病型は、全身型、中枢神経型、表在型。全身型では水泡が出現しないことが多い(step.129)。 I 型 対 II 型 = 2:1。 診断 PCR法。特異抗体産生乏しく血清診断は適さない。ウイルスの分離。 予防 妊娠初感染の時、分娩が1ヶ月以内では、帝王切開。1ヶ月以上では経膣分娩。 治療 アシクロビル。
TORCH症候群の特徴
神経系(脈絡網膜炎、脳内石灰沈着、感音性難聴、小頭症、水頭症)と、 造血系(血小板減少症、肝脾腫、黄疸、) 風疹では、白内障と心疾患
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