解説

 エランディアシリーズは私が作った作品なわけですが、基本的に舞台はロシュタリアの隣国、エランディアを舞台としています。エランディアに関する設定は全て私が作ったものです。
 エランディアシリーズにおける代表的なオリジナルキャラとしては、リース,ルルシャ,ニーナの三人の女性キャラがいます。この三人はかなり気合いを入れて作ったオリジナルキャラです。リースはルルシャの子供です。リース15歳、ルルシャ25歳となっていますが、これは誤植ではなく、本当にこういう設定になってます。(笑) メチャクチャ外道な設定ですね。しかしまあ、私的にはこれでもぎりぎりの選択だったんですよ。本当はリース15歳、ルルシャ23歳にしたかった所をこうしたわけですから。(^^;;; ニーナは26歳で、ルルシャより1歳年上です。本当は25歳で、ルルシャより2歳年上としたかったんですが、ルルシャを25歳とした都合上こうなってます。ニーナは立場的にはルルシャの秘書のようなふうになってます。年上の秘書なんて、素敵ですね。(笑)
 この三人、元ネタはとあるパソコンゲームからとってます。「とり」という人がシナリオをやっていると言えば、分かる人は分かるでしょう。(笑) ファトラってこのゲームの「綾夏」に似てますね。こういう耽美的なの、私は大好きです。世界に対し斜に構え、怠惰で退廃的で耽美的なキャラたち。それが彼女たちです。彼女たちは世界を痛烈に皮肉る存在でもあります。まるで時が止まったかのような彼女たちの人生、素敵ですね。
 この三人に関する設定というのは結構細かく決めてあるんですが、1つだけどうにも決まらない設定があります。それは、ルルシャとニーナが性交渉を持つ時、どっちが攻めで、どっちが受けかです。(笑) 下品な話題のようでもありますが、キャラを作る上でこれって結構重要なことのように思いますし、どちらが攻めかどうしても決められないので困っています。(笑)

 ファトラは通常からは逸脱した所を持っています。リースも通常からは逸脱した所を持っています。しかし、ファトラは極めて常識的な人間に育てられたのに対し、リースは通常からは逸脱した人間に育てられたため、この部分で根本的な違いがあります。ファトラが自分の意思で意図的に逸脱しているのに対し、リースは先天的に逸脱しているんですね。このため、逸脱の度合はリースの方が大きいですし、ファトラのような自制も利きません。ファトラはリースの逸脱ぶりに恐れを感じることもありますが、おおむね仲良くやっているようです。
 ルルシャは恐らくはこの作品の中でもっとも逸脱した人間でしょう。設定では精神分裂病にかかっていることになってますが、まあ、要するに精神が荒廃しているんですね。ルルシャの心の闇は凄まじいものがあります。ファトラも心に闇を持っていますが、ルルシャの圧倒的な闇を見て、ルルシャに恐怖を感じてます。ひょっとしたら自分もルルシャのようになっていたかもしれないと思う時、彼女は自分を大切に育ててくれた姉のことを思います。ちなみに、リースには心の闇はありません。彼女の場合、全て表に出ているんですね。


エランディアについて

 エランディアとは私のオリジナル設定で、国の名前です。オフィシャルの方にジュランディアという国が名前だけ出てきますが、これとは関係ありません。
 エランディアはロシュタリアの隣国で、領土,国力共に中程度です。平たんな土地が続く場所で、後は若干山があります。海はありません。国土のほぼ中央を大きな河が流れています。
 繊維工業が盛んで、絹織物など大変質のいい物が揃っています。繊維製品はエランディアの最も重要な輸出品であり、繊維製品を牛耳る者が事実上エランディアの覇権を握る者と言っても過言ではありません。エランディアには繊維工業ギルドがあり、このギルドがエランディアにおける繊維製品の生産から輸出までを全て牛耳っています。すなわち、このギルドのギルド長こそが真のエランディアの王と言えるでしょう。
 エランディアの貴族たちはギルドのこの膨大な権力に対抗するために貴族連盟を作っています。貴族連盟の長はエランディアの王であるリースです。(実際にはリースの摂政であるニーナが全権を握っていますが) 貴族連盟の最終的な目的は繊維工業の官業化です。官業化すれば、貴族や王族がエランディアの真の王となれるわけです。
 しかし、ギルドの方もこれには抵抗していますし、繊維工業の官業化は現段階では困難な情勢となっています。今後も貴族連盟とギルドの睨み合いは続くことでしょう。


作品のあれこれ

 作中、こだわっている部分なんかについて解説します。

リースたちの口調
 リース,ルルシャ,ニーナの3人は話し方が一般の女性キャラとはちょっと違います。一般に女性キャラの場合、話す時語尾に「〜わ」と付けることが多いようですが、彼女たちの場合、語尾に「〜わ」を付けることはないです。
 これは私が語尾に「〜わ」と付けるのはちょっとださいように思っているからです。(笑) 彼女たち、語尾に「〜わ」と付けることがないので、文章の上だとちょっと男性っぽい口調のように感じるかもしれません。

喉を撫でる
 ニーナがルルシャの喉に触れたりするシーンがあります。要は、相手の体に触れるわけです。これは口づけでもいいですし、耳を咥えるのでもいいんですが、このようにしてあります。
 私は性交の代わりの描写としてやってます。相手の喉に触れるということは、その気になれば首を絞めることだってできるということです。触れる側は、触れるだけで何もしないということで相手に危害を加えないという意思を表示します。触れさせる側は、触れさせることによって相手を信用しているという意思を表示します。すなわち、お互いに相手を信用しているという意思表示ですね。性交を行うということもお互いを信用しているということですし、ちょうどいい描写だと思ってます。

腰を擦り合わせる
 リースがファトラの腰に自分の腰をこすりつけるシーンがあります。これはある種の求愛行動ですね。リースはルルシャやニーナが性交渉する所を覗いたりもしていますし、自分もそういうことには興味があるわけです。ただ、リースの場合は性交渉を性欲の充実の手段としてではなく、ある種の交友手段として考えています。


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