03九州、沖縄一人旅、その2

22日(日)

暗い朝4時、土佐清水港を小雨に打たれながら、気分もブルーを通り越して真っ黒で出港。

又今日は、72マイルをオートパイロット無しで豊後水道横断と思うと、気分はパットしませんね。

シングルハンドは気楽で良い反面、トラブルと色々と面倒が厄介の二乗になってきます。

好きでやってるのだから、まあ〜良いか!嫌なら止めろ〜ぃ!でも結局、オシッコの途中と同じで、止められない。

8時半沖ノ島と姫島を通過、いよいよ四国ともお別れ、豊後水道を横切ればそこは九州です。

しかし今日は何故か?夕べはタップリ7時間寝たのに、眠たくて眠たくてどうしてだろう?緊張感が足らないのだろうか?

それとも鈍感なのか?シャキッとしなければ危ないよね。女房が買って置いて呉れた、医薬品の眠気、倦怠感の除去剤

新オールP」を2本飲んだら
凄いねえ〜!これは効く効く!30分位経ったらスッキリ爽やか!(コーラはスカット爽やか!)

変な物が入ってるんじゃないかと思う位、バッチリ効きました、お勧めですが、副作用は知らないよ〜。

これだけ効くと、何か反動が有りそうな気がしないでも無いが、私は関知しません、その時の苦情はメーカーへどうぞ!

細島港東10マイル位から雨が止み、今度は霧で酷い時は100〜200メーター先が見えません。

早速レーダーと、航海灯を付けます。もっとも1時間ぐらいしたら半マイル位に視界は開けましたが。

去年も土砂降りの雨にガスが酷かった所です、運が悪いのか?日向は霧の名所とは聞きませんが?

15時半細島港内の門川漁港のいつもの、旧氷岸壁に舫う。日曜日だから釣り人達がいましたが、いいよ!って

場所を空けてくれ、近くにいたおじさんの漁師が4人走って来てもやいロープを取り、舫って呉れました。

ここは最高の場所です、何せ岸壁に登る段付き、ゴミ箱が目の前と良い場所でしょう。昼寝の後、例の「なるこп@

0982−63−3110 」へ晩酌付きの食事に行き、ご馳走&生ビールでご機嫌。又近所の楽しい人や店の人との、

おしゃべりが結構楽しかった。地元の人の話によると、この辺は雨上がりは、必ず濃い霧が出るそうです。

又、若女将さんが素晴らしい、歯茎の調子が悪く固い物が駄目なので、冷奴有りますか?って聞いたら

「有りません!しかし、ちっと待って頂ければ、直ぐ買って来ますから」商売の原点です、お客の満足感を売る!

最高に気持ちが良かったです。帰りは又車でヨット迄送ってくれましたが、板場の若い者がヨットに非常に興味が有るから

見せてやって呉れるか?と一緒にヨットに来て、又船でビールを飲んでしまいました。本日は少々気分が良過ぎ、

久しぶりに飲み過ぎてしまった。そうそう、「サイキ」の壁谷氏から電話が有り、明日宮崎に入港予定との事。

23日(月)

やはり朝4時出港。オートパイロット無し3日目、左側奥の歯茎が益々腫れて来た。歳かなあ〜?

しかし35マイル先の「サンマリーナ宮崎」には、部品が着いている筈だから気楽。やはり今日も霧、

2〜300メーター位しか視界が無い。この辺は雨か、雨が止めば霧か、みたいなところですね。

7時40分頃霧も取れて小雨の中、左舷斜め前方にヨットが見える。電話が鳴り、「ボヘミアンじゃ無いか?近くに見えてるよ」

サイキの壁谷氏からでした。宮崎へ来る事は聞いていたが、こんなに広い日向灘で偶然出会うなんて凄く珍しい。

マリーナ入り口に浅瀬が出来たので、ボヘミアンが先導し10時マリーナのポンツーンに舫う。

早速ビールで乾杯!サイキは室戸で回航要員が交代し8時出港、5人で徹夜で約26時間で来た事になる、レース艇って

やっぱり速いんだ。マリーナ事務所で入港手続きを済ませ、オートパイロットの部品を受け取り、交換に取り掛かる。

我ながら、首尾良く済ませ「結構なべさんやるじゃん」と謙虚も度が過ぎると駄目なので、自作自演自画自賛!偉〜い!

「あんたが大将っ!」私だけかもしれないが、友達がいなくて乗船してくれない一人乗りは、結構独り言が多い。

早速、先回の失敗を繰り返してはいけないので、試運転をするもOK!やったあ〜これで明日からの航海は、後悔しなくても

良い筈!楽ちんなセーリングに成るぞ。見た感じは、流石に素人肌丸出しの痛々しい感じですね!しかし外見じゃ無いよ!

ほろ酔いで帰って来てからの20リッター缶は、重いから地獄の燃料運びです。

しかしサイキ若い皆さんが手伝って呉れたので、本当に助かりました、ありがとう。

6時半に7人乗りのワゴン車に乗って歯医者でカタマラン「プクプク」のオーナー後藤氏が迎えに来て呉れるそうなので、

夜の呑み会の為に、お昼寝モードにターンオンスイッチ。

タマランは寝室が広いので?の時は楽チンでタマランでしょうね!真夏の昼寝の夢でしょうか

後藤氏が、私に差し入れの飲み過ぎ用「うこん」を持って、7人乗りのワゴン車で迎えに来てくれ、再び「なぶら」夜の部へ行く。

トラ蟹や珍しい魚料理等を鱈腹頂き、沖縄の那覇、東京の新宿に次ぐ県民人口当たり第3番目に飲み屋が多いと後藤氏が言う、

西タチバナ通りのカラオケスナック「ワンス  アゲィン рO985−29−0825」へ2次会に総勢8名で行く。

マダムと3姉妹と言う触れ込みです?いわゆる美人3姉妹が売りで、2次会はおしまい!3次会は豪華な感じのクラブだったが

当然酔っ払って店の名前は?、後学の為後藤氏に聞いたら「ゲストラウンジ  サテンドール 0985−27−4622」だって。

朝起きたら、傘の取っ手が折れていたので、多分呑み過ぎで転んだのでしょうね!

壁谷氏に聞いたら、皆で担いで船に連れて来たそうです。ありがとう!!

天候が悪いので明日の出港予定を、サイキ、ボヘミアン共に止めたので、安心し過ぎた様です。

皆に聞いたら、深夜の2時半だったそうです、当然私は覚えていません。

24日(火)

朝起きたらボヘミアンに寝ていた筈の壁谷氏がいない、単に私が遅く起きただけ。

鹿児島北方に近辺?に980へストパスカルの低気圧が有り、とても出港出来る状態じゃないそうでサイキは今日、

船をヨットハーバーに預けて夕方の飛行機で全員名古屋へ帰るそうで、私が夕べのお礼に船に行ったら、

帰り支度の真最中でした。昼前、永井氏がマイクロバスで迎えに来てくれました。

去年当ヨットハーバーへ来た時、台風が来て3泊4日泊まった「高屋温泉 рO983−42−4283」へ行く為です。

車に乗せて頂く事約30分、鶯の鳴く山の中、飲んで良し、入浴して良しの温泉到着です。ご亭主はサンマリーナ宮崎の

ヨット「ディージー」のオーナーでも有ります。ここは鯉料理が売りの温泉旅館で、美味い旨いで生ビールで乾杯の後、

焼酎「霧島」のボトルを持って来て呉れって云う皆さんの声で1升ビンを注文、見事平らげてしまいました。

飲む、温泉に浸かる、そして又呑む又温泉に浸かる状態でした、オマケに馬鹿な駄洒落、入浴ニューヨークで!

帰る人達は良いけど私は天候が回復次第、明日早朝出港なので昼からは、ビクビクと少ししか飲みませんでした、嘘っ!

18時の飛行機と言う事なので、又マイクロバスでサイキのメンバー全員を、永井氏の運転で宮崎空港へ送って貰い、

私もマリーナへ送って頂く。明朝4時出港の為8時間寝るには、20時には寝ないといけないので、携帯電話の電源を切り

シーガイア内の有るレストランへ1人で行き、フィレステーキをワインで胃袋にぶち込む、久しぶりの肉で大変美味しかったが、

客は私の他に白人系の外国人が一組だけの寂しさ、水は無くなっても注いで呉れず、食べ終わって勘定を払いに

レジカウンンターへ行っても、係員が3〜4分出て来ず待たされる。これじゃあ倒産する筈だねえ〜!ネエ〜父さん

ヨットに戻り天気予報を確認するも、九州南部は海上風警報で明日も出港できるかどうか?

灯りを消し、明日の早起きに備え、さっさとお寝ん寝。

25日(水)

油津海上保安部のHP海象をチェック、波浪警報波4メーター、海上風注意報最大30ノットです。

これならOKで、雨の中ゴワゴワの気心地の悪い合羽を着て、サンマリーナ宮崎を4時に出港。

日向灘に出てみると、まあまあの揺れ、警報や注意報と言える程のものでも無い様な気もするが、人それぞれ同じ数値でも、

感じ方は違うんでしょう、どちらかと言うと私は、困難ってこんなん?って言う鈍感な方ですが。

警報、注意報は、数値で自動的に決めてるだろうね。いずれにしても非常に参考にはなります。

良いと思って出て悪いと大変、悪いと覚悟して出て外れると儲けもの、海上保安庁さん、ありがとう!

本日は鹿児島県のロケット打ち上げ基地で知られる、69マイル先の内之浦港。油津港口東3マイルを8時半通過、

都井岬東1・5マイルを11時に通過。都井岬の辺りで、電話が集中、宮崎の後藤氏、永井氏からお別れの内容の電話。

又神奈川県のT氏何故か?定年後ヨットに乗りたいのでと、体験乗船の申し込み、掲示板にも有り。

志布志湾に入ってから、湾内東から西へ横断中は波が高く波浪警報も、ヤッパリッて頷けました。

14時雨に打たれながら、市場の岸壁の北東の一番先端に舫う。ここは早朝魚を陸揚げする岸壁ですが、端っこだから、

邪魔になら無いらしくいつもOKです。志布志湾内が揺れまくって、食事どころでは無かったので、かたずけも早々に遅い昼飯。

食べている最中に保安庁の巡視船「はつぎく」が入港して来て、フェンダーの用意を始める。

どう見てもボヘミアンを見ている様子、やっぱり大当たり!!

結局3名降りて来て、こんにちはあ〜!来艇した職員の一人がヨットをやっているそうで、なかなかニコヤカで、

役人臭さが無い非常に紳士的な応対でした。今年は火山巡りレースは参加出来ない、残念だ何て言っていました。

帰りに色々な啓蒙用のパンフレットを、四種類も置いてって呉れましたので、勉強しヨット

私が、「出港前に鹿児島保安部のHPを見て来ました、有益な情報が多く、非常に役立っています」と言ったら、

「それでは勤務がおわったら、ボヘミアンの方のHPを見るよ」と言いながら去って行きました。

              都井岬、ここから志布志湾に入ります。                      臨検の職員、彼は中国語通訳で乗船勤務(男性)

変な型のヨットが来たって云うんで、見物客が続々と来る、余り不愛想にも出来ないし、

良い対処法を今後考えなくてはいけないと思う。適当に話しに付き合いして、

少し早いが、今から「コスモピア内之浦 п@0994−67−4110」へ温泉に入りに行くと言ったら、見物人の一人が

「車で送らせろ」と言って下さるので甘える事にする。行って見てビックリ改装か何か知らないが、

休館中電話してから行けば良かった、失敗。温泉は無しで、結局はヨットを見ながら食事が出来る海辺の

瀬里奈 рO994-67-2355」へ晩酌兼夕食で行く。歯茎の調子が良くないので、柔らかい物専門。

NHKをご主人が掛けて呉れてテレビ天気予報を見たら、屋久島、種子島地方の海上は波浪注意報+風警報でした。

明日朝、出港前に又、油津海上保安部のHPで海象情報で決断しよう。虎と狸の革ジャンバーにならなければ良いが。

歩いて帰ると酔っ払って危ないかな?と思ったが、ご主人が去年と同様車でヨット迄送って下さる。いつもありがとう!

26日(木)

朝4時暗闇の中、内之浦を65マイル先の屋久島の一奏漁港に明るい内入港目指し朝飯も船内で、当港の漁船軍団と一緒に出港。

大隈半島東端、火崎の北東と東に有る漁具を右に見て大きく離し、大隈海峡を南南西へ横断です。途中潮流が逆で2〜3ノット

のロスが一部の位置で出た様です、何せ3・5ノット位しか出なかった。しかし、気象庁の雨の天気予報は見事に外れ、

航行中では出港以来始めて青天井の最高の天気。保安庁の波浪注意報も風警報も、嘘みたいにはずれ!嬉ヒ〜ィ!

種子島の西に有る馬毛島の西6マイルを、12時に通過。丁度、フライング水野艇長よりメール有り、長崎の天草下島牛深港へ

後7マイルとの事。この70歳台3人乗りの「フライング」は、温泉巡りばっかりしているみたい。良いなあ〜!

屋久島10マイル位手前から、やっと保安庁の予想が大当たり悪い方は、当たって欲しくない。良い方は、外れて欲しくない

相当身勝手な私)波、風共に嫌な感じ、もう少しで入港なのに。先ほどは糠味噌?喜びだったか!グヤジ〜グヤ爺〜!

7・5マイル手前から、屋久島の山々が目視出来き、17時に一奏漁港の赤灯台を入った一番出口に近い岸壁に、舫い終わる。

漁協事務所迄一番遠い所に係留したので、挨拶に行くのもテクテクと大変。「あそこなら邪魔にならんから良いよ!」

愛想の良い漁師の様な感じの事務員?でした。今日は酒を抜きたいので、誰も来ない一番辺鄙な所に留めたんだから、

さっさと、歩いて数分の「なっちゃん食堂 рO9974−4−2839」へ行きカツどんを食べる。

何故か?ビールが飲みたくなって一本ならと注文したら、缶ビールが出て来て驚いた。
                                      
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気を良くして、第一交通のタクシー(0985−23−2124)を2台呼び、

旨い!安い!早い!の「お魚亭 なぶら    рO985−83−2124」へ、飲む気十分のサイキの皆さんと行く。

市場を経営している人の店で、安くて美味い。昼から超満員の店。値段が高かったら旨いのは当たり前ですよネ。

順番を待つ事数分やっと6人で生ビールで、カンパ〜イ!今晩宮崎のヨット乗りと飲むのに

昼から飲んでしまって良いのかなあ〜。しかし心配しつつも、自分だけ飲まない訳にはいかない。

                         昼の部                                                                      夜の部

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