12・松前〜函館(北海道)〜碧南(愛知)

8月14日
9時テント前にて9時から解団式が行なわれ各艇随時、母港へ帰港に出港です。
皆さん少々寂しそうです、いや二日酔いなのかな?
HYC北海道ヨットクラブ)の皆さん、特に大会関係者の皆さんには大変お世話になりました。
本当に有難う御座いましたっ!!楽しい、美味しい、数日間でした。

ボヘミアンも9時少し過ぎ出港、15時に函館港の金森赤レンガ倉庫前に着岸しました。
松前港〜函館港、50マイルを6時間でした。舫い後水野氏に入港手続きをしに、船の前の金森倉庫の中のチャートハウスに行く。
一番賑やかな通りに面しているところなので、観光客が引っ切り無しに船をバックに写真を撮ったり話しかけてきます、
便利さと引き換えでしょうか?観光地のど真ん中へ停泊しているんですから。

明日から、寺島、池西両君は仕事の都合で下船します。今晩は、しばしのお別れだから美味い物を食べに行こうと、
近所には色々な食事をする所が有るんですが、わざわざ数分歩き美味いとの評判を聞き、寿司屋の「いか祭り」へ行く。
今年初物の厚岸産の新サンマも食べる事が出来て、大満足。
8月15日(月)
日本一周が目的では無く鹿児島「火山巡りレース」と「北海道ヨットクラブ松前クルーズ」への参加が、
今回のクルーズ目的でしたから、もう他に用事は有りませんから5時に母港に向け函館港を出港。
約660マイルをノンストップで直行する予定です。
                           左斜め前は函館山です。

津軽海峡はかなり顕著な海流を生じるところで、強い海流と普通?の潮流がぶっつかり合い凄い波や潮の流れが出来ます。
又陸地と海底の地形が複雑に関係し?特に焼山埼沖は凄い三角波を含む嵐の様な海面でした。
津軽海峡を越へ青森県側の尻屋埼を10時40分太平洋側に回りこんだ時はホットしました。
しかし、今度は霧のお見舞いです、視界は酷い時には約100メートルの時も有りました。早速、レーダーをオンにして、
フォグホーンをコックピットに出し準備万端です。こちらは、お盆を過ぎると確かに秋です、今も肌寒く外へ出る時は長袖長ズボンです。
名古屋では三十数度の気温が連続している時、海の上で風邪を引いていては洒落にも成らない。
海上保安第二管区の塩釜保安がしきりに16チャンネルから12チャンネルで「濃霧警報」を出してます。
20時半、岩手県の釜石沖通過。
16日(火)
相変わらず国際VHFは濃霧警報の連続放送です。8時、気仙沼沖を通過。TVの天気予報を見たら本日の最高気温は、
宮古は24度、大船渡は27度、名古屋は36度との事めちゃくちゃな、気温差ですね!名古屋に居る時は冬に、
南の沖縄の気温の高さと何時も比べてますが、北のこちらも差が大きくて凄い。
金華山沖帆走中11時50分少し前、ブーンガタガタブルブル!!一瞬エンジンが自然に回り始めたかっ?と思ったが、
超常現象かっ?後から考えたら馬鹿みたいだが、タコメーターを見た、回って無い。船体が上下に微妙に揺れ、
エンジンのシリンダーが一つか二つ不発の様な、又プロペラに何かが巻きついて船体が震える様な、皆混ざった感じの
異状な振動と音でした。次に考えたのは、真下を潜水艦が通過したのか?と真ともに考えて納得していたら、
保安庁から「津波警報」が繰り返し放送され、11時46分の金華山沖近くでの海底地震発生を知る。
繰り返し津波警報が繰り返されたが、13時15分には「自然現象通報」が有り水深の変化、漂流物、航路標識、港湾施設の
破損に注意の放送が有りました。航行中に海面下で地震に会うなんてこんな経験は一生に一度で結構ですが、
普通は一億円の宝くじに当るより確率が少ないでしょうネ!金華山沖はもう一つ警報が有りました、「金華山沖北緯38度12分、
東経141度38分5に約30メートルの長さの漁船が漂流中」こんなのも中々珍しい!!
私は外洋航行中は国際VHF16チャンネルを常時ワッチしています。本船と違いヨットに常時ワッチ義務は有りませんが、
非常に多くの情報が入り安全航行&安心航行につながると思います。23時、美空ひばりの歌で有名な福島県の塩屋埼を通過。
17日(水)
3時茨城県の日立港沖の東20マイルを通過。
7時半鹿島灘の終わり、犬吠埼まで10マイル空気も湿度が低く、爽やかな晴天の朝。
銚子河口の色が変わり付近一帯は漁労中の漁船のかたまり。2艘で一つの網を引いてる漁船も混じっている、
何を獲ってるんだろう?タバコが空になったので、新しいタバコのカートンを出そうと思ったら、入れたと思った所に
マイルドセブンが1ケース無い。おいオイ!三河湾までタバコ無しは、たまりませブん!だぜ!!
ついでに御馴染み、参った参った!マイルドセブン!よしっ!犬吠埼を回り込んだ所に、銚子マリーナが有るんで、
そこでタバコを買おう!今年の6月12日に世界一周に出航する「DHARMA」の目黒氏を見送りに行ったので、
銚子マリーナ内の勝手は判っています。セールを降ろし操業中の漁船の間を器用に避けながらマリーナ目掛け短縮コースを
とったのが間違い?の?元!エンジンを掛けた途端、ごとゴトぶるブルと異音と異状な振動!アッ!やった!
プロペラに異物を巻きつけた様です。そちらのエンジンを止めて、正常な片方のエンジンでマリーナへ10時半入港。
タバコは直ぐに買えたが、ウエットスーツを着て海へ潜る羽目に!写真でお解りの様に大きな魚網でした。
しかし外海で潜るのと違いハーバー内ですから、安心感が抜群に違います。私は何て運が良いのでしょう!物は考え様ですから!
但し30分の無駄な時間を使い11時出航。

19時半に野島埼南東沖5マイルを通過、22時半伊豆大島の波浮港沖南東3マイルを通過。流石に此処まで来ると、
本船が非常に多い。船が多いと云う事は各船のワッチがしっかりしているでしょうから、雲が多く月明かりが無くて暗闇でも、
かえって安心感が有ります。
8月18日
伊豆半島先端の石廊崎の南沖3マイルを3時に通過、静岡県の御前崎灯台の南沖3マイルを6時45分通過。
遠州灘に入ってからは、反流を利用する為?なるべく岸よりに機帆走する。
10時10分名古屋保安からVHF16〜12で「伊良湖水道漁船多し注意」との、お知らせ。
伊良湖水道は運良く連れ潮で、10〜11ノットの超特急で13時40分通過。これからはもう自分の庭の様な所で、
安心感からかホットする。勿論!気は緩めませんヨ!*上は伊勢湾海上交通センター、下は伊良湖岬灯台*

しかし一昨日までは秋だったのに、又真夏に逆戻りです!暑い!暑い!!16時、最後まで揚げ潮に助けられ16時、
碧南新川港の自分のバースに舫い終わりました。函館港〜碧南迄、655マイルで3泊4日(83時間)でした。

帰り道に一足先に函館から帰った寺島君を迎えに三河ヨット研究所へ寄り、お祝い?と云って出された焼酎を呑む。
その足で、今航海に部分同乗した、横地、平子、寺島君達と「なべや」にて、何か判らんがお久しぶり〜!で呑み会!!

寄港先では、色々な方々に親切にして頂き、お世話になりました。
最後になりましたが、改めてここで、お礼申し上げます!     本当に有難う御座いました!!
追伸?太平洋を航行され、中部海域に来られるヨットが有りましたら、連絡の上是非三河湾、衣浦の碧南ヨットクラブに
お寄りになり、ゆっくり一休みし、(呑み屋も有りますヨ)観光見物でもして下さい。ポンツーンは無料で2〜3週間、ご使用頂けます。
                                                                                                                 (碧南ヨットクラブ高木会長承認済み)

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