南太平洋クルーズ(1、碧南〜小笠原)2008年2月

2月18日(月)                   :1ノットは1時間に1.852`メートル(1ノーチカルマイル)の距離を移動する速さの単位です
朝9時母港碧南を出港、小笠原諸島父島二見港迄、約540マイル。舫い外す時、寺さんデッキで転倒!携帯を海に落とす。
先が思い遣られるなあ〜。師崎水道迄は静か?伊良湖水道通過11時半。3時間回したエンジンはストップで帆走。
北西の風25〜30ノット、波高3〜4m、ジブ70%で157度追っ手の風。スピード8ノット前後。もう、船との衝突以外にコース上
危険な物は何も無いので、船内の積み込み荷物の整理を2人で始めるが、寺さんは整理整頓が随分上手です。

2月19日(火)
08時、北緯32度30 東経137度02 北風16ノット 艇速7ノット、波高4m、追っ手の風で波が高いのでローリングが激しい。
そろそろ黒潮の本流を通過?水温17度に下がる、さっき迄20度近く東に流されていた。カモメが2羽休憩?停まっている。
09時、一日の航行距離が161マイルと絶好調。11時40分風が4〜5ノットになりメインセールを出そうとしたが、
ローリングが激しくメンハリをレーダーリフレクターに絡める、どうしても外れずやむなく2500回転で9〜10ノットで機走開始。

2月20日(水)
4時過ぎ1時間ほど強いスコールが来る、デッキは潮抜きが出来綺麗になる筈、嬉しい。
しかも出港以来追っ手の風なのでオンコースで進路がとれ、航行距離に無駄が無く効率が最高。しかしローリングは相変わらずで、
乗り心地は最悪。初めての寺さんの為にコースを外し、10時半に孀婦岩(107m、何れの町村に属しているかは未定の状態らしい)
に近寄り記念写真撮影。寺さん曰く神の仕業!と大喜び。確かに内地の沿岸に有ったら観光名所になるでしょう。

2月21日(木)  (碧南〜父島554Mを3日と3時間
11時少し前、父島二見港入り口で青ブイを探している時、鯨が潮を吹き尾びれを海上に出し潜っていくのを目撃、
寺さんは初めての鯨のライブショー?に、大感激。そりゃあ〜水族館では見る事が出来ないから、気持ちは良く判ります。
11時半「ダイビング・サービスKAIZIN」山田さん(オケラネットJD1BBH)から連絡を受けた保安庁の職員が2人待っている
青灯台に着岸するも、奥の飛び魚桟橋の避難桟橋へ係留してくれとの事で直ぐ移動。
もやいロープを取ってくれたりと親切にしてくれた、が終わると直ぐ船検手帳、海技免状だと結局臨検の対象にされる。
狭い島の事情報は早く伝わる様だ、終わらない内に役場の職員が来て、水の補給は役場へ電話(2−3111)下さい
1トン700円です、港湾内ではトイレを流さないで下さい、歩いて1分の飛び魚桟橋前に、公衆トイレが有ります。
パソコンは情報センター(13時〜19時)へ行けば何でも出来ます。携帯電話はフォーマのエリアプラス以外通じません。
軽油は対岸の漁協か小笠原商事(2−2207)しか有りません。(ビックリして下さい、軽油1g179円10銭)
ゴミは朝8時までに地域福祉センター前のゴミ箱に捨てて下さい。次は都港湾局の職員が入港届けを書いて下さい、
と待っている。その次は税関&入管の職員が出国手続きの書類(運行計画書1、入出港届2、船舶資格変更届1、
交通許可申請書2、乗務員名簿1、船用品目録1、乗務員携帯品申請書1)を持って来て、書いてくれと。
入管の職員はパスポートを見て書類に書き込んでくれてOK。皆さん非常に親切丁寧、「株式会社東京税関のセールスマン」の感じ。
時間外の時はと、携帯電話番号まで教えてくれました。笑顔を絶やさず親身になって手続きを教えてくれる姿は、
役人を感じさせません、日本の公務員も良い方に変わりましたネ。その内、旧知の小笠原ヨットクラブ会長(おいこす)菅野、渡辺、
酒井等各氏等が出向かえに駆けつけてくれる。又、隣で漁から帰って来た「桜丸」からはクーラーボックス一杯の氷の差し入れ、
冷蔵庫の電気を喰わないで済むから大助かり。、あっと言う間に夕方、当然島の知人と飲み屋へ繰り出す。3次会まで続きます。
明日の事を考えて得意技で2次会から、お隠れになったお方も!私も良い歳をしているくせに、寺さんを見習わなくてはいけません。

2月22日(金)
菅野さんが車を貸してくれ、自宅の風呂&ビールのサービス。シャワーと浴槽とは全然違います、有難う御座いました。
渡辺さんが小笠原商事が10時に軽油用のポリタンを取りに来て配達してくれる手配&島内一周運転して小港海岸等色々
連れてってくれました、何度来ても亜熱帯の素晴らしい自然風景です。2月なのに、パパイア、バナナが道端に成っています。
山田さん宅ではサイパンへ送る、入港書類の国際FAXの送信サービスと、旧知の間柄とは言え一々書けない位
色々なご助力を頂きました。夕方から又宴会、炉辺焼き「茶里」から始まり店名は忘れましたが2〜3軒梯子酒、私が船に帰ったのは
午前様だと思う。最後まで一緒に付き合えば良いのに、何故か?寺さん一次会のみ、島の友人、知人とは数年ぶりの再会でした。

2月23日(土)
昼過ぎ迄充分睡眠をとり、船内荷物の整理等、又情報センターへ行き「ボヘミアン広場」を覗き、孀婦岩(ソーフ岩)や
小笠原の写真複数入りの投稿をする。山田さん始めお世話になった皆さんに、明日出港の挨拶に行き、車もガソリン
(税抜き価格1g228円)を入れ菅野氏に返す。海は今日も大荒れで、皆さん明日の出港は無理でしょうとの話しでしたが、
気象会社の予報ではOKですから、と云い明日の出港に備え早め夕飯を取って早く寝ようと、歩いて直ぐで小笠原丸乗船場の前の
韓国人の経営している本場の?韓国料理「アリラン」へ焼肉を食べに行く。歩いて行く途中、車の渡辺さんに会い、
明日の出港は無理でしょうからと、ご飯一緒に食べようが、酒を一緒に飲もうに急遽変更。久しぶりの肉は美味かった。結局は
早く寝るどころか、最後の夜だからと云う渡辺さんの要望により2次会へ、眠たそうな寺さんを船に帰してカラオケ「アニー」へ行き、
これまた渡辺さんのリクエストで数曲唄う羽目に、結局は小笠原の最後の夜も翌朝になってしまいました(私は反面教師です)

2月24日(日)
前日までの大荒れの海況が嘘の様で(但し港内は)皆さんにも、「午前中目が覚めたら出港です」と言ってありました。
お隣の漁船「汐見丸」から、酒の肴用にとカツオを頂きました。嬉しかったね〜!
何時になるか判りませんが、と云って有ったのですが、朝早く山田さんが(オケラネットJD1BBHで海神ダイビングの奥さん)が
島寿司を持って来て下さる、又菅野氏が様子を伺いに来て下さったので、この辺が出港時と思い舫いロープを外して頂き、
9時に北マリアナ連邦のサイパン向け出港。港の出口迄来たら、やっぱりまだ昨日までの風波が残っていて、
それなりの荒れ様。北北西の風25〜30ノット、波高3〜4m、しかし予報では収まる筈なので、そのまま行け行け〜!
真追っ手の北風なので、ジャイブが怖くジブセール70%位出しメインは止め。ローリングが激しく快適とはいかないが、
サイパンに向け一直線の、無駄の無いコースに乗り、しかも艇速7ノットとは我々は何とラッキーな男達でしょう。
14時母島列島最東南端の姪島東3Mを通過中、クジラ3頭の潮吹き発見。終日ローリング厳しく、船左右に揺れっぱなし。

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