アニメでぽん

トリバドールレコード TTRC-0018 96・8・1 1942円(税抜)

ナディアパークがオープンした(1996年11月15日)ので、早速見に行ってきました。 7Fのヤマギワに一番始めに寄ったのですが、すごく広いのに驚きました。 ソフト関係のショップでこれだけ広いのは、東京でもまだないんじゃないかと、 思ってしまいます。石丸電気を越えてますね。まだ、開店初日ということもあって、 店内はごった返していましたが、今日発売のソフトとかもちゃんと置いてあり、 安心して利用できそうです。

で、たまたまインディーズのコーナーを通りかかったら、 けっこう品揃えが豊富なので、 長い間探し続けている斎藤美和子のインディーズ時代のCDがあるかも、 とチェックしはじめたときに、目についたのが、この『アニメでぽん』でした。 斎藤美和子のCDは見つかりませんでしたが、 この『アニメでぽん』は何やらアヤしそうなものを感じ、 とりあえず購入することにしました。

で、家に帰ってすぐに聞いてみると...。 アレンジが趣味に走りまくりぃの、電子音やノイズ使いまくりぃの、と、 雰囲気はそこそこアヤしげでした。 全体的な傾向としては、 オリジナルよりも演奏時間がかなり長い目になっている、 音が薄い、歌はいわゆる「へたうま」、という感じですね。


収録曲一覧

  1. 魔女っ子メグちゃん (2分48秒)
    作詞: 千家和也
    作曲: 渡辺岳夫
    編曲: 相原隆行
    歌: 赤川真紀
  2. 科学忍者隊ガッチャマン (3分56秒)
    作詞: たつのこプロ
    作曲: 小林亜星
    編曲: 細江慎治
    歌: NYANKO
  3. 薔薇は美しく散る (3分13秒)
    作曲: 馬飼野康二
    編曲: 佐々木宏人
  4. 宇宙は大変だ (3分28秒)
    作曲: 小林泉美
    編曲: 佐宗綾子
  5. ごきげんいかが? 紅緒です (4分40秒)
    作詞: 中里綴
    作曲: 関田昇介
    編曲: 佐野信義
    歌: 佐野電磁 with まにきゅあ団セピア
  6. やつらの足音のバラード (3分17秒)
    作詞: 園山俊二
    作曲: かまやつひろし
    編曲: 畑亜貴
    歌: NYANKO
  7. 天才バカボン (4分24秒)
    作詞: 東京ムービー企画部
    作曲: 渡辺岳夫
    編曲: 飯島丈治
    歌: 飯島丈治
  8. 夢色のスプーン (4分42秒)
    作詞: 松本隆
    作曲: 小筒美京平
    編曲: 石川哲彦
    歌: 金子幸恵
  9. まっててごらん (3分23秒)
    作詞: 岸田衿子
    作曲: 渡辺岳夫
    編曲: 岡部啓一
    歌: 三角由里
  10. オーロラ三人娘の挿入歌 (4分18秒)
    作詞: 松島由佳
    作曲: 村井邦彦
    編曲: 山原一浩
  11. 宇宙の王者グレンダイザー (2分47秒)
    作曲: 菊池俊輔
    編曲: 石川哲彦
  12. 残酷な天使のテーゼ (4分53秒)
    作詞: 及川眠子
    作曲: 佐藤英敏
    編曲: 尾澤拓実
    歌: 尾澤拓実

「魔女っ子メグちゃん」は、 不気味社的なノリでくるのかと思ったら、 このアルバムの中では割と保守的なアレンジで、 普通にアニソンを聞くのと同じ気分で聞けました。そういう意味では期待外れ。

「科学忍者隊ガッチャマン」は、ハウスっぽいアレンジ。 声は電子的なフィルタを通して加工してます。これもどっちかというと保守的。

「薔薇は美しく散る」は、ごく普通のBGMとして聞き流せます。 出だし部分は、音が薄っぺらいです。打ち込みご苦労様、って感じですね。

「宇宙は大変だ」(うる星やつら)には歌が入ってません。 この曲は変な声(ってどんな声だ?)で歌うと味が出る曲だけに、 インストゥルメンタルで終わってるのが残念。ベースがかっこいいですね。

このアルバムの中でいちばんイっちゃってるのが「ごきげんいかが? 紅緒です」。 もうこれは病気です。紅緒さんへの愛にあふれています。

「やつらの足音のバラード」(はじめ人間ギャートルズ)、 この曲はすごく懐かしいです。味があっていい曲ですね。 『ギャートルズ』というよりも『はじめ人間ゴン』風のアレンジになってます。 歌ってる人の声がいいです(フィルタ通してるのが残念。 それでも生声のよさは伝わってきます)。歌もうまいです。

「天才バカボン」は、いちばん最初のテレビアニメのオープニングです。 ノイズがちょっとしつこすぎ。

「夢色のスプーン」(スプーンおばさん)、歌が下手すぎ。 でも、この下手さ加減にくらくらくる人がきっといるだろうな。そんな下手さです。

「まっててごらん」(アルプスの少女ハイジ)、アレンジがショボすぎる。 結構思い入れのある曲だけに、悲しい。

「オーロラ三人娘の挿入歌」って、題名、なんとかならないのかなぁ。 そのまんますぎる。ライナーノーツに歌ってる人の名前が書かれていませんが、 この歌手(女性)の歌唱力は高いです。ひょっとすると、声優さん? このアルバムの中でいちばん歌がうまい。誰だろうなぁ?

「宇宙の王者グレンダイザー」、ノイジーではありますが、なんとなく心地よいです。

もっとも音が薄っぺらいのが「残酷な天使のテーゼ」(新世紀エヴァンゲリオン)。 このハスキーボイスにはくらくらくる人がいると思います。 なんとなくオリジナルに近い声質のような気がしますが、 気のせいかもしれません。突き放すような歌い方に特徴があります。

それにしても、この選曲のセンス、ちょっとよくわかりません。 単に自分たちのレパートリーを集めただけなのかもしれませんけど。 ってことで、「夢色のスプーン」と「やつらの足音のバラード」が今回の収穫、 ということにしておきます。


スタッフ

Producer & Director: Takayuki Aihara / Shinji Hosoe / Ayako Saso
DAT Mastering Engineer: Hiroto Sasaki
Mastering: UNIC.
Art Director: Noriko Kitayama
Producer: Shin'ichi Ogawa
Designer: Aki Hirabayashi
CG: Shinji Hosoe
Production Codinator: Shin'ichi Ogawa
Production Manager: Noriko Kitayama
Special Thanks to Kazuhiro Ukai

細かなデータ


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Last Modified: Wednesday, 29-Aug-2007 03:26:23 JST