本当の私 --- 笠原弘子
wea japan WPC6-8242 1996・11・10 3000円(税込)
- 収録曲
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- Interlude-1 (32秒)
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作曲・編曲: 荒木真樹彦
- アヤシイ (5分20秒)
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作詞: 森 浩美
作曲・編曲: 荒木真樹彦
ブラスアレンジ: BIG HORNS BEE
(注: シングル版「アヤシイ」とクレジットが異なる)
コーラスアレンジ: 浅井裕子
- ブラブラしよう (4分56秒)
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作詞: 森 浩美
作曲・編曲: 荒木真樹彦
- ミクロ (4分37秒)
-
作詞: 真間 稜
作曲・編曲: 荒木真樹彦
- Interlude-2 (43秒)
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作曲・編曲: 荒木真樹彦
- 起こさないキス (4分7秒)
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作詞: 山田ひろし
作曲・編曲: 荒木真樹彦
コーラスアレンジ: 浅井裕子
- 自分勝手でごめんなさい (4分36秒)
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作詞: 真間 稜
作曲・編曲: 荒木真樹彦
ブラスアレンジ: BIG HORNS BEE
コーラスアレンジ: 浅井裕子
- キャラメル色の毛布 (4分56秒)
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作詞: 石川あゆ子
作曲・編曲: 荒木真樹彦
- Interlude-3 (47秒)
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作曲・編曲: 荒木真樹彦
- そっと夜に泣こう (5分10秒)
-
作詞: Lou
作曲・編曲: 荒木真樹彦
- ホッとひと息 (4分19秒)
-
作詞: Lou
作曲・編曲: 荒木真樹彦
コーラスアレンジ: 浅井裕子
- スタッフ
-
- Procuced & Directed by KAZUO SHINIOHARA (wea japan)
- Sound Produced by MAKIHIKO ARAKI
- All songs composed & arranged by MAKIHIKO ARAKI
- Brass Arranged by TAKAHIRO KANEKO (BIG HORNS BEE) (#2,7)
- Chorus Arranged by YUKO ASAI (#2,6,7,11)
- Musicians
- Guitars, Bass, Keyboards, Whistle & Chorus: MAKIHIKO ARAKI
- Horns: BIG HORNS BEE (#2,7)
- Tenor Sax: TAKAHIRO KANEKO
- Alto Sax: KOUJI ORITA
- Trombone: WAKABA KAWAI
- Trumpet: TATSUYA SHIMOGAMI
- Trumpet: FUTOSHI KOBAYASHI
- Percussion: MASATO KAWABE (#2,11)
- Fender Rhodes: MINORU KATO (#8,11)
- Pedal Steel Guitar: YUKI KOMAZAWA (#8)
- Synthesizer Operation: NORIKAZU MIURA (#2,3,6,10)
SEIICHI TAKUBO (#4,7,8,11)
- Backing Vocal: YUKO ASAI (#2,3,4,6,7,10,11)
YUUKI MATSUURA (#7)
- Midnight Hands Clappers:
MAKIHIKO ARAI / NOTIKAZU MIURA / KAZUO SHINOHARA
- Recorded & Mixed by MITSUMASA AONO (I-DE-A SOUND)
- Assistant Engineers: MASAHO TAKEDA /
TAKESI INABA (OTOYA) /
FUMIHITO TANIGUCHI (WONDER Station St.) /
TATSUYA KAWAKAMI / SAYURI TAGUCHI (MIXER'S LAB)
- Recorded & Mixed at LANDMARK STUDIO / KANNONZAKI MARINE STUDIO / KSS STUDIO / BAY BRIDGE STUDIO / YOYOGI WONDER STATION STADIO / WARNER MUSIC RECORDING STUDIO
- Mastering Engineer: ISAO KIKUCHI (WARNER MUSIC JAPAN)
- Artist Management: SAEKO NISHIMURA (GROUP KOMADORI)
- Sales Promotion: RYUICHI AMANO (wea japan)
- Art Work Management: YASUO MOCHIDA (WARNER MUSIC JAPAN)
- Art Direction & Design: YOTSUGI YASUNORI INCORPORATION
- Stylist: KAZU OGAWA
- Hair & Make Up: YUMI KUBOTA
- Photographer: YORIHITO YAMAUCHI
- Executive Producer: TAKUO MOKIKAWA (wea japan)
- Special Thanks to: YUKIO HOSONO (代々木アニメーション学院) /
TAKASHI SAITOH (ORICON WEEK The Ichiban) /
TETSUYA MATSUMOTO / DAISUKE MATSUKI (SHARISHARISM) /
KOUHEI FURUMAI /
RYOJI CHIMURA (Kitty Enterprises, Inc.) /
TADASHI SHIMURA (NICHION) /
YUMI SHIMIZU (VIRGO MUSIC) /
YUKIHIRO OKAZAKI / YOICHIRO MATSUMOTO /
MASAHIRO ISHIDA (フジパシフィック音楽出版) /
CACOちゃん
MAKIHIKO ARAKI: by the courtesy of Kitty Enterprises, Inc.
BIG HORNS BEE: by the courtesy of Sony Records Inc.
感想 (1996年11月14日、記す。1997年1月27日、後日談を追加)
アルバム収録曲全体で1つの世界を構成するというのは、
今までたびたび行なわれてきましたが、
今回は、笠原弘子本人の精神世界を構成するという試みであり、
それなりに成功していると思います。
作品性という意味では、精緻に計算されたストーリーの流れ、
主題の提示、などなど、今までのアルバムではいちばん完成度が高いといえます。
それが逆に、音楽的にはいまいちつまらないアルバムにしてしまっているのも確か。
曲を楽しむというというよりは、構成される世界を楽しむというアルバムで、
これをコンサートでやるのは、かなり冒険ではないか。そう、思います。
しかし、それを成功させてしまうのが歌姫・笠原弘子であろう、とも思うので、
クリスマスのコンサートには期待してしまうことにします
(後日談: 結局、コンサートでは、このアルバムの曲、ほとんど歌いませんでしたね)。
世界自体の面白さと音楽の面白さを両立する方向を模索しているのが感じられるだけに、次のアルバムがどんなものになるのか、わくわくします。
『本当の私』を通しで聞くと、結構くらくらくるところがあるのも確かで、特に、
「ミクロ」から「起こさないキス」の流れ、
「自分勝手でごめんなさい」の意味深な歌詞、
「キャラメル色の毛布」の気恥ずかしさ、
「そっと夜に泣こう」の切なさ、
「ホッとひと息」の声の変化は、すごくよいです。
それに、「アヤシイ」という曲のノリ、これには完全にハマってしまいました。
それで、次はどうくるのか、非常に興味があるのです。
weaの次のアルバムが出る前に、パイオニアLDCからアルバムが出そうな雰囲気だし、
あっちはあっちで路線が違うといえば違う(というのは表面的で、
「本当の私」は一人しかいない訳ですね)のですが、それとは別に、
12月20日の方のコンサートのタイトル自体が、
weaから出るであろう次のアルバムの予告になっており、
ああいう路線で来るということは、今回のアルバムの意味は、
笠原弘子という人間の中でどのように位置づけられているのか、
なんとなくわかってしまうような気がします。
そういうことを頭に入れて、
今回のアルバムの計算の緻密さというか周到さに注目してみると、
先行シングル「アヤシイ」のc/w曲のタイトルが
『本当の私に逢いたくて』だったことに気づきます。ということで、
『スローガラスの輝き』から、ここに至る経緯は、非常に納得いくものがあります。
そうはいっても、不満もいろいろあったりする訳で、
その辺をうまく突いたアルバムが出れば、
もう一回り大きな笠原弘子に逢えるのではないか、そんな気がします。
細かいデータ
- バーコード: 4 943674 824229
- 発売元: wea japan a warner music group campany
- 販売元: (株) ワーナーミュージック・ジャパン
- 価格: 3000円 (税込) (税抜価格 2913円)
- (再): 98.11.9まで
- (P): 1996 WARNER MUSIC JAPAN INC.
- CDタイトル: 11571140002002052350
- 帯(惹句):
ホーンセクションに BIG HORNS BEE を迎えたキュートでおしゃれな
ポップ・アルバム完成。NEW SINGLE「アヤシイ」を含む全11曲収録!!
サウンドプロデュース: 荒木真樹彦
- 帯(裏書): 「プレゼントの告知」、「笠原弘子 オリジナル・デイパック 応募券B」および「Chistmas Concert'96 の告知」
最新シングル「アヤシイ」に付いている応募券Aと
1996年12月21日発売予定のビデオ
「しあわせの落書き2」
封入の応募券Cを切り取り、
ハガキに貼って応募する。
締め切りは1997年1月20日(消印有効)。
当選者数は500名。
当選は商品の発送をもってかえる。
- 同梱物: ライナーノーツ
ジャケットサイズの紙を横方向に6倍したものを5ツ折りにしてある。写真は、ジャケ写・表にあたるものを除いて全部で16点(ただし、1点はオレンジの入った籠を写したもの)。
収録曲目一覧、歌詞の他に、「新ファンクラブの住所」、
「インターネットホームページのご案内」
(紹介されているホームページは、
広瀬氏のページと代々木アニメーション学院のページで、
“wea japanの運営するものではない”と記されている)、
「インフォメーション」(「しあわせの落書き2」の告知)が掲載されている。
- ジャケ写:
- 表
三面の間仕切りで構成したカラオケルーム風空間に配置された、
赤い横長の椅子(4人掛け?)のやや右側に腰掛け、
右手首に顎を付け、組んだ肘を膝の上に置いたポーズの弘子嬢。
目線はカメラに対し、右向き(弘子嬢にとっては左向き)。
光沢のある青いジャケットに、黄色のストレートパンツ。
靴は鰐皮(と思われる)をエナメル加工、緑青の格子をデザインしたもの。
写真は、フィルムにエクタクローム系のものを使用し、
荒い画質の印画紙に定着させてある(と推定)。
- 裏
表と同じ空間、服装であるが、椅子の中央に腰掛け、上目使い、
両掌を右膝の上に載せている。開いたジャケットから、チュニック
(十字で四分割された各部に緑(左上)、青(右上)、黄(左下)、緑(右下)が配色されている)とベルト(靴と揃いのデザイン)が覗く。
- ポスター:
サイズはA2・縦。
ジャケット・表の写真とほぼ同じ構図、ポーズ。
違うところは目線と左手の手首、肘の曲げ方。
ポスター最下部に、『HIROKO KASAHARA 「本当の私」』とクレジット。
写真撮影は、YORIHITO YAMAUCHI氏。初回特典・非売品。
- 雑誌等の関連記事
- “オリコン”ウィークThe Ichiban Vol.18 11.18 (96年11月11日売りの号)
P40 『Interview!! 笠原弘子』
写真: 堀越健治、文: 斎藤貴志(編集部)
今までは物語で、今回は「本当の私」。投げやりな感じとか、自分に合ってる。
写真は、野外撮影。コートを着用。顔を左斜め45度に傾ける。インタビューでは、
アルバム「本当の私」だけでなく、
「しあわせの落書き2」についても触れられている。
- “オリコン”ウィークThe Ichiban Vol.18 11.25 (96年11月18日売りの号)
オリコン ALBUM BEST 100 に 48位 で初登場、週間推定売上数は6650枚。
- “オリコン”ウィークThe Ichiban Vol.18 12.2 (96年11月25日売りの号)
オリコン ALBUM BEST 100 の 78位、週間推定売上数は3580枚、
累積推定売上数は10230枚。
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Last Modified: Wednesday, 29-Aug-2007 03:26:26 JST