Microsoft Visual C++ の使い方(その2)


 前回までの作業で「test」プログラムを作成し、コンパイル(+ビルド)することで「test」アプリケーションを作りました。では、実際にプログラムを実行してみましょう。[ビルド]-[実行]メニューを選択して下さい。


プログラムの実行

 次のように新しいウィンドウが現れて プログラム中に書いた「 Hellow World!! 」が表示されてます。


コンソール画面

 これで、アプリケーションを実行しました。「Press any key to continue」なので何かキーを押して下さい。この黒い画面が閉じられます。

 このようにしてプログラムを作成し、コンパイルして実行することが確認できました。ここまでの作業を覚えると、C言語入門の本を買ってきて、実際にサンプルコードなどを入力して、その動きを確かめることが出来るはずです。次のページ以降では実際にサンプルのみを表示していく予定なので、実際に動作とその意味合いを確認しながら、読んでいって下さい。前のページに「自分から積極的に」と書きましたが、自分なりにサンプルを改造していくのも大切です。「アルゴリズム」の勉強はもう、始まっています。

 次に、エクスプローラで VC++ が作ったファイルや、前に書いた消しても良いファイルなどを説明します。エクスプローラを立ち上げ、ソースファイルを保存した所を表示して下さい。


temp フォルダ内

 上の様に表示されていないときは、エクスプローラの [表示]-[オプション] を開いて次のようにして下さい。


オプション−メニュー


オプション−ダイアログ

 ここで、大切なのは「test.c」と「test.mak」です。前者がソースファイルと言われる物です。即ち、プログラムそのものです。後者のファイルは普通、「メイクファイル」(make file)と呼ばれる物で、ソースファイルが複数になったり、後々説明するコンパイルオプションを設定したりするファイルです。両者のファイルは Windows の「メモ帳」などで開いたり、編集したり出来ます。俗に言う、「テキストエディタ」なら何でもOK。ただ、メイクファイルは初めは自分で編集しない方がいいでしょう。書式が決まっているので。その他では「test.mdp」が有りますが、これは VC++ 固有の設定ファイルです。自分で勝手に編集してはいけません。次に、「Debug」フォルダ内を覗きます。


Debug フォルダ内

 ここに作成したアプリケーション「test.exe」があります。このファイルをダブルクリックしても実行できますが、プログラムの終了と同時に黒い画面が消えるはずです。(残った場合は普通のウィンドウの様に消しましょう)ここで大切なのがもう一つ、「test.obj」です。コンパイルの作業で「test.c」から一旦、「test.obj」が作られ、ビルドの作業で「test.obj」から「test.exe」すなわち、アプリケーションが作られています。「test.obj」はオブジェクトファイルと呼ばれている物です。ハードディスクに余裕がない人は、この「Debug」フォルダ内のファイルをすべて削除しても構いません。なぜなら、もう一度「コンパイル」「ビルド」をする事で、再生可能だからです。そう言う意味では、「test.c」以外はすべて消しても大丈夫なのですが・・・。

 次に、プログラムを作るにあたり、行ったオペレーションの説明を簡単にしたいと思います。初めに「プロジェクトワークスペース」を作りましたが、これは丁度、「test.mak」を作ったことになります。まず、「ソースファイルを管理する」ファイルを作ったわけです。よって、[プロジェクトにファイルを挿入] などでメイクファイルにソースファイルを登録したわけです。既存のソースファイルをコンパイルしたい場合は、この段階で [挿入]-[プロジェクトにファイルを挿入] を行います。後は、「コンパイル」によってオブジェクトファイルの作成、「ビルド」で「実行ファイル(アプリケーション)」を作成したわけです。

 以上で、プログラムの作成方法と、各作成手順の意味が理解できたでしょうか?

 最後に、ちょっと上手な VC++ の使い方をいくつか挙げておきます。先の作業を終了すると、VC++ の画面は3つに分かれていると思います。各ウィンドウは分割線の辺りにマウスポインタを持っていくと、ポインタの形状が変わり、その状態でマウスの左ボタンを押しながら上下左右方向に動かすと分割線を移動させることが出来ます。また、不要な画面が有れば右クリックでポップアップウィンドウを出して、消すこともできます。消した画面はソースファイル以外、[表示] メニューから表示できます。ソースファイルは左上のウィンドウで任意のファイルをダブルクリックすると再表示することが出来ます。


ソースファイル一覧

 なれてくると、マウスをつかうのが面倒になってきますが、そんなときはショートカットキーを覚えましょう。通常、メニューの所に書いてます。


Debug フォルダ内

 ビルドは「f7キー」ですね。ちなみに、いきなり「ビルド」をしても「コンパイル」してなければ自動的にコンパイルしてくれるので、結果的には「f7キー」を押せば言い訳です。もっと言うと、いきなり実行しても大丈夫です。VC++ が必要に応じて保存、コンパイル、ビルドをしてくれます。その他の機能は必要な時に説明していきたいと思います。


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