第10章 「夜空のムコウ」 

「夜釣りで行こう!」

タコ星人は、夜釣りがいいと聞いて琵琶湖にやってきていた。
タコ星人は夜釣りははじめてだった。
とりあえず夜釣りモードに装備を整えたタコ星人は、バックラッシュを恐れて、スピニングでワームを投げ始めた。


夜釣りモード
・・・
「分からん…」

一体自分がどこに投げているのか、どこまで巻いているのか全然わからない。
気づくと、水からすでにワームが上がった状態でシェイクしている始末。
よくある光景

「やっぱり、ハードルアーかなあ…」

タコ星人がなやんでいたそのとき。

かしゃん、かしゃん。

妙な金属音が近くで鳴り響いた。

「誰だ!?」
「夜間爆撃隊 チーム勝川ボンバーズだ!」


そう、それは夜間爆撃隊、春日井市勝川支部の面々だったのだ!!

勝川ボンバーズ
勝川ボンバーズの歌(エンディングの方)♪

母上様は宇宙のかなたイスカンダルへ。
ミノフスキー粒子を背に浴びて。
ゆけゆけ、勝川ボンバーズ。
きたぞ、勝川ボンバーズ。

台詞 「に、兄さん、さ、寒いよ」

「夜のスペシャリストに戦いを挑むとは、身のほど知らずめ!」
「や、やられてたまるか!!」

タコ星人はすばやく、ビックバドを装着したベイトを手に取ると負けじとキャスティングする。
そして、勝川ボンバーズたちは…

「な、ナイトボムかっっ!?」

彼らは、メンバー全員があの、悪魔のようなルアー、ナイトボムを装備していたのだった。
ナイトボム

「貴様のように脱サラして地球制服しに来たようなやつに負けん!!」
「な、なぜそれを!!」

そう、タコ星人は、自分の星でリストラの対象になりかけたところを、脱サラして、地球征服しにきていたのだった。

そして熾烈な戦いが始まった。

夜の琵琶湖に、激しい金属音がこだまする。
戦いは数時間におよんだ…
とびちる水しぶき、うなるロッド。


「ね、ねえさああーーん、し、死んじゃいやだあ」

そしてあまりにも悲しい人間ドラマが展開される…

しかし、この戦いはあまりにもあっけなく幕を閉じるのであった。


ばしゃ。
「おー釣れた釣れた」
「あ、吉野」
「おまえも来とったんか、釣れるなあ今日は」

後からやってきた吉野が、みごとにTDバイブででかバスを釣り上げていたのだった。

真っ白

・・・そして、琵琶湖は荒野と化した。

今回の教訓
ああ、あまりにも安易なオチ…
とりあえず夜釣りでワームは辛いですね。
バックラッシュもきついけど、フロロのライントラブルも 相当ひどい。
基本的には、重めのルアーを投げて、ラインに常にテンション かけるようにして、バックラッシュが少なくなるようにした 方がいいんでしょうね。

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