第13章 「冬がはじまるよ♪」 

季節は冬、タコ星人と吉野は、琵琶湖に来ていた。
冬の基本はワーミング・・・
震える手が自動的にシェイキングをする。

「さ、寒い・・・」
「根性なし!!男なら根性みせろ!!」


しかし、タコ星人は限界に来ていた。
冬の寒さ、そして雪までがふりだした

シャリシャリ
「う、ガイドが凍ってる」

ガイドが凍る
冬になると、起こること。
ガイドが凍るのである。もう寒々しいったら・・・
ついにタコ星人に幻覚が見え出した。

「に、兄さん!!み、見えるんだ!!」
「しっかりしろ、タコ!!寝るな、眠ると死ぬぞ!!」
「し、死兆星が見える・・・」

死兆星が見える
死兆星
死期が近づくと見え出すという物騒な星。
北斗七星の横あたりにあるらしい。
見えた人はとりあえず、死んでしまうので、 その前に命かけてでもでかいの釣って おきましょう。

吉野が見るとタコ星人には雪がつもっている。
そして、目はうつろ・・・
吉野が釣りあげるも、まったく無反応。

「それでも闘うのか??」
「男には闘わなくてはならない理由がある。 この命、少しでも延びるなら・・・」
「分かった、死ぬよりも苦しいぞ!」
「覚悟はできている、やってくれ!」
「心霊台!」
ドカアッ!
心霊台
かつて、トキがラオウにやられたレイに 使ったひこう。
かなりの苦痛を伴うが、命をのばすことが できるという。

「うおおおおお!!」

タコ星人の全身を襲う苦痛!!
そして、苦痛がおさまった時、タコ星人は苦痛のあまり真っ白になっていた。

北斗のタコ
ちゃららーちゃらららーらーらー♪
ゆあっしょっく!!
愛で空がおちてくる。
ゆあっしょっく!!
あそこにコロニーが落ちてくる。
指先ひとーつで、ダイヤモンドダストさ
※死ぬまで繰り返し

「ふしゅううう・・・」
白髪??
「苦痛のあまり、白髪(?)と化したか」

ぴきーん!

ニュータイプ
「ここかあ!!」
「何!ニュータイプか!?」
「ララアあああああ!!」

ニュータイプ
ニュータイプとは宇宙で新たな力を 身につけたひとたちのこと。
ニュータイプになると、通信機なしで 会話できたり、ニュータイプ専用機が 使えるようになったりする。
釣りにおいても、バスの居場所が分かるという、 非常に便利な機能(?)である。
渾身の力を込めてキャストするタコ星人。
そして一発目でヒット!!

「うおおお来たあああ!」
「なにいい!」
「おうじょうせいやあ!!」

巨鯉
しかし、命をかけて、かけた魚は巨鯉だった・・・、
だが、鯉とはいえ大物をつり上げたことには変わりない。


「我が生涯に一片の悔いなし!」

一片の悔いなし
そして、そこには立ったまま力尽きるタコ星人の姿があった。

今回の教訓
冬の釣りは辛いですね。
いくらでかいのが釣れることがあるといっても、 やはり、十数時間やってアタリすらないってのは・・・
それを越えて釣ったときにこそ、他ならぬ充実感が あるのかもしれないですけど。
ちなみに、まつざかは、冬は漁港でこばっちーを釣った 記憶しかありません(涙)

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