第15章 「君は生き延びることが出来るか?」 

最近タコ星人は釣りに行っていなかった。
「あなたも他の星を征服してみませんか?」という広告にひかれ、脱サラをし地球を征服しに来たものの、やはり、働かざるもの食うべからずである。
パン工場でアルバイトをはじめたのだが、最近非常に忙しく、釣りに行くことが出来ていなかった。
頭の中にはあのメロディーがこだまする
いーつもぼーくはひーとりきーりー
ふーろーに入って寝るだけー♪

禁断症状
「げ、限界だ…」

タコ星人は、地球制服の為にその一環として、バスを攻略しようとしていたのだが、すでに当初の目的からはずれ、釣りに心を奪われていたのだ。
禁断症状に手は震え、精神は不安定になり、ろくに食事ものどを通らない。

ちなみに、釣り中毒の症状は以下の通り
@釣りに行かないと手が震える
A全財産を釣りにつぎ込む。
B釣りに行かないと精神状態が不安定になる。
C何でも釣りに結びつけて考える。
D家族を捨ててでも釣りに出かける。

以上のような症状が出たら、みなさまご注意を。
それこそ廃人になるまで釣りはやめられまへん。
…と、その時、釣り帰りの吉野が現れた。

ばたん。
火に油を注ぐ
「おー、タコ釣り行って来たぞ、釣り」
「へ??」
「いやーでかいの釣れてさあ、ほら写真見ろよ写真」
「○△×!」


すでに、人を殺しかねない状況にまでタコ星人は追い詰められていた。
かつては、タコ星人も優秀なサラリーマンとして働き、ソーラーレイの開発にまで携わった身。
それが今では4畳半のボロアパートで、貧乏暇無し状態で働く状態。
この極限の状態がタコ星人に新たな力を発揮させようとしていた。

叫ぶ
「うわァああああ」

急激に光がタコ星人に集まる!

「や、やめろタコ星人!」
やめろ!

そう、ネオ東京を破壊した、あの力が今再び…!

あの力
そう、かつて、ア○ラが東京を壊滅的に破壊したあの力である。
子供がぶちキレる度に、東京は破壊されるのだからたまったもんではない。
どこにそういう人がいるか分からないので、無口な子供を見かけたらあまり刺激しないようにしないとならない。(なんのこっちゃ)
「これがお前達の産声なのか!」
日本壊滅
そして、日本は壊滅した。


今回の教訓
えー、周りに忙しくて釣りに行けない人がいたら、あまり刺激をしないようにしなくてはいけません。
間違っても、釣りの話題をふってはいかんのです。
釣りの中毒症状は、はっきり言って恐ろしいもんです。
まだ、はまりきっていない人は、適度なところでやめておくことをお勧めします(笑)
それにしても、ユニコーンの働く男を聞いていた頃は、まさか自分がああなるとは思ってなかったよなあ…(涙)

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