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第16章 「幻の黄金(ゴールデン)コンビ」
タコ星人と、吉野は西の湖の某貸しボート屋のペアトーナメントに参加していた。
しかし、時を同じくしてそこには、タコ星人の息子(名前不明)と、コンビを組んだともさんの姿があった。
「この試合負けられない!」
激しく火花を散らす両コンビ!!
タコ星人は、この大会の為に荒れ狂う海で修行を積み、新たな技、「タイガーショット」を身につけていたのだ。
タイガーショット
ひ○うが君が昔身につけていた恐るべきシュート。
そのシュートは、向かい来る敵を全て粉砕し、ネットを突き破る
と言う。
タコ星人はそのシュートを応用し、キャスティングでこの 威力を発揮していたのだ。
弱点としては、着水時の衝撃が大きく、魚が散ってしまい、
釣れないぐらいである。
「くらえタイガーショット うおおおお!!」
タコ星人がタイガーショットを放った!!
ドカッ!! トーナメンターA吹っ飛ぶ。
バキッ!! トーナメンターB吹っ飛ぶ。
そして、タコ星人の放ったルアーは、西の湖の強靭な葦を突き破り、着水した。
しかし、やはりその衝撃波はあまりに激しく魚がバイトすることはない。
「甘いな…行くよ、み○き君!!」
「うん、つ○さ君」
ともさんが、トップを投げ活性を上げ、そしてタコ星人の息子が活性の上がった魚をワームで釣り上げて行く…。
この、あまりに見事な合わせ技で、タコ星人と吉野は窮地に追いやられていた。
タコ星人は次々と、タイガーショットでトーナメンター達と、葦を粉砕して行く…が釣れない。
刻々と経過して行く時間
「お前がボウズなのはいつものことだけど、俺までってのはなあ」
「そ、そんな…」
トーナメンターもあらかた片付いた終盤戦、かなりの差がついていた。
かたや、着々とキーパーを揃え、かたや、完全ボーズ…
しかし、ここで吉野がひらめいた。
「ペナルティーエリアの中では決めさせない!!」
吉野は雷獣パスを放った。
雷獣パス
通常、雷獣シュートとして、ゴールを決めるために使う
必殺技なのだが、この技はそれをパスに応用したものである。
類似した技に、「殺人レシーブ」、「殺人トス」と言う技もある。
使用しすぎると、同じチームのメンツがいなくなるという弱点を
持ち合わせている
タコ星人の脳裏に、走馬灯のように吉野との想い出が駆け巡る。
そして、雷獣パスはタコ星人を直撃した。
がすっ
「がんばれ い○ざきくん…顔面ブロックで日本代表…だ…」
ガクッ
そして、遠のく意識の中、一人になった吉野が、ランカーを釣り上げるのが見えた…
トップと、ワームの合わせ技は結構使えるそうです。
トップで活性を上げておいて、そこにノーシンカーを放り込むと結構食ってくるみたいですね。
まつざかも、昔、後輩がトップを投げている横にツネを投入し魚を釣り上げた過去があります。
ただし、人に活性をあげさせて自分が釣るということを繰り返すと、二度と一緒に釣りに行ってもらえなくなることは確かです。
関係無いですけど、「キャプテンつ○さ」を見て、オーバーヘッドキックは1回転して着地するものだと思ってたのは、まつざかだけじゃないですよね?
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