第15回 CGアニメコンテストの入選作品の感想です。作者名は敬称略です。
作品感想のページについての補足もご覧ください。 私個人の主観的な評価点を付けたページは別に用意しました。
すっきりした色使いとグラデーションが美しい。 そして箱の中から空を仰ぐアングルが効果的。 それぞれの猫の個性を顔つきやしぐさでうまく描き分けている。
猫の一匹が、犬に噛まれていなくなったのは、 夢かと思ったら、実は現実だったという場面のテンポがとてもいい感じ。 でも、一方で、犬に襲われた猫は、実はたくましく生きていたことを伝えるシーンが、 少々短すぎるように思う。
全体的に作品がとてもいい感じにまとまっていると感じた。 あまりにまとまりすぎていることが、強いて言えば、 この作品の欠点でもあるかもしれない。
勢いのある映像がテンポ良く続いていて気持ちいい。 動きに緩急を効果的に使っていることが、作品にメリハリを与えていると思う。 中でも絵の具のようなものがこぼれ落ちる映像が私には印象が深かった。
作中に登場する女性は、モデリングも緻密で、そしてキュートで、 確かに、作品全体のインパクトを増すのに一役買っているが、 椅子に座らせて回転させているシーンも、 口から血のようなものが流れ出る描写も、どちらもやや唐突で、 作品全体の整合性を悪くしている感じがした。要するにその部分は後づけっぽいのだ。
非常に個性的でインパクトのあるキャラクターデザインが魅力的で、 その動きもコミカルだったり、非常に存在感のある。 我々の知らなかった生命がそこに居るという感じがする。 建物や小物のデザインも味わい深い。島にブーメランを投げ続けるという設定も面白い。
そう感じる一方で、やはり、この作品は物語をあまりにも整理していないとも思う。 そもそも、この作品のように一切言葉を使わない作品は、色々工夫しても、 なかなか観客を長時間作品に集中させることが難しいのだけど、 この作品は、そもそも、基本的な物語構成すらちゃんと出来ていないと思う。 そして、キャラクターの持つ様々な感情もあまりはっきりと描けていないと感じる。 仮に言葉等を使って、作品に説明を加えたとしても、きっと、 まだ内容はよく解らないと思う(私が読みとれてないだけかもしれないが)。
この作品は、キャラクターに非常に魅力があり、淡々とした情景描写をするだけでも、 引きつけるものが確かにある。しかし、それにも限度というものがある。 少々、あざとさがあっても、もう少し解決感のある物語を作品の中にちゃんと構成し、 キャラクターの感情ももっと明解に描くべきだったのではなかろうか。
曲自体は少々どきつい内容なのだが、 この映像自体の与えるインパクトは、やや大人しい。
映像を構成するそれぞれの部品は、色味とか、模様とか、 動きとか、全てが実に緻密に作られていて、作品を細かく観れば観るほど、 よく作り込んでいると感心する。カットとカットをどうつなぐかの方法も、 色々工夫していて見事だなと思う。テンポも非常にいい。
でも、一方で、喜怒哀楽や驚きなどの感情を揺さぶるような絵が不足している感じがする。 メッセージとして心に突き刺さる絵とか、観る側の共感を得るような感情描写とかが、 あったら、もう少し作品にインパクトを与えることができたのではないだろうか。 別に、その観る側を揺さぶるものが、歌の内容と同じ方向性でなくてもいいのだが。
解説本にも書いてあるけど、まさにアイディア賞もの。 ただ、どういう方法で映像を作っているのかよくわからないけど、 ひどくパースがかかったときの壺をつかむ手の大きさとか、 遠くのものが大きく見えだした時の、 壺の置いてある台のパースのかかり方とか、 なんだかところどころで、正確さを欠いているのが残念。 ちょっと観ただけでも解ってしまう感じなので、 その辺りにもう少し気を使った方が良かったと思う。
作品の見せ方としては、少々メリハリや演出が不足ぎみ気もするが、 大袈裟なリアクションや、テンポいいカットワークなどで、 この作品が面白くなったかというと、そうでもない気もする。 むしろ、この地味なモノトーンの映像、 少々奇妙なじいさんのキャラクターデザイン、 そして、ただひたすら壺を淡々と撮影する、 そんな雰囲気が、このおかしな世界を生み出してしまいそうなのだ。 あのじいさんにとって、きっと、カメラの遠近感が逆転していることは、 ごくあたりまえのことなのだろう。だから淡々と描かれる。 むしろそこがこの作品の面白いところじゃないだろうか。
作品規模が前作に引き続き大きいのが驚異的。 建物なども含め、あらゆるものが、当たり前のように、 ちゃんと作り込まれていることが凄い。
前作と比べると、セルシェーディングの見え方が落ち着いてきている。 色も非常に綺麗になった。素晴らしい。 特に立体感のある煙の表現が見事。
ただ、正直言って、物語は前回の方が面白かったなぁと感じた。 キャラの性格付けも前作の方が良かったと思う。
まず、対戦やら追跡シーンなどの見せ場で、 比較的似たような雰囲気を持つ女の子キャラばかり登場させて対決させたために、 映像的に濃淡が不足してしまったと感じた。 各キャラが識別できないわけではないが、似たようなキャラで何かやってると、 印象として、何をしているかが、頭に入りにくいと思う。
それと、映像的に迫力のあるシーンが前半に集中してしまい、 作品終盤に、勢いやインパクトのあるシーンが不足していたのも、 物足りなく感じる理由の一つかもしれない。
それと、最初は主人公達と対立しているものの、 結局、素直に納得してしまう展開が多く、 なんだか皆さん物わかり良すぎだなーと感じた。 例えば、奥底では感情的なしこりを残しながらも、 理解しあうという描写があるとよかったかもしれない。
まずキャラクターの質感が丁寧。そして、 例えば、ぷるるんとふるえるとさかの表現とか、雑誌をめくるシーンとか、 細かい動きのリアリティも見事だと感じた。 構成にも無理がないし、背景も過不足なく綺麗。
で、物語の方は、多くの人がそう思ってるだろうけど、 オチはあまりに直球すぎて、先に読めちゃうオチなんで、 むしろ、そうなると思わせといて、違うオチという方が面白かったかも。 でも、割れ方とかに、あーあ、やっちゃったという雰囲気がよく出ていて、 演出的にはかなり成功しているとも思う。
結局、全体的にどれもこれもおとなし過ぎたかも。 そういう作風が悪いわけじゃないけど、 演出を含め、技術的に手慣れた感じがするだけに、 少々物足りない感じはした。
基本的にはわかりにくい作品だと思うが、 それでも、2つのキャラクターを登場させて、一方のやっている行為に、 もう一方のキャラクターが対峙しているという描写が、 観る側に比較的わかりやすいインパクトを与えていると感じた。 緩急をつけた動きがいい感じ。くるくる回る車輪のようなものなど、 デザインにもインパクトがある。描きこみも丁寧。
しかし、帽子をかぶった細長いデザインのキャラクターの動きとか、 飛び交うミサイルのようなものが光を放つシーンとかは、 作品に不安感を与える演出と思うのだが、 一方それらが突然惑星を緑化していく行為は、 どうもそれは一般的にはポジティブなもののはず。 しかし、緑化された後も、音楽はどうも落ち着きがない。 緑化されたことは、この作品にとってどういう意味を持つのか、はっきりしない。 抽象的作風とは言うものの、どうも、演出的にちぐはぐだなと感じた。
なんにせよ動きが気持ちよい作品。 最初の女の子の踊りは見えぐあいとか何やらどっきどきだし、 戦うピーポくんの動きは圧巻。ほとんど背景を固定することなく、 ひたすら動きまくるのは見事。
しかし、変化なく延々音楽を流し続けたメリハリのなさは、 あまりにも残念としかいいようがない。 やはり、間をうまく使ったりした、 観客の心をつかむような面白い演出がもっと欲しかった。 それがあれば勢いある動きももっともっと活かされたはずだ。 漫然と戦い続ける映像をボーっと観ていたら、 気づいたら終わっていたと感じた観客も少なくないのではないか。
でも、その中でも、回転しながら激しく戦い続けたあとに目を回す演出は、 面白かった。
こういうのは、アメリカンカートゥン風っていうのかな。 むしろ欧州のセンスなのかな。 そういう方面に詳しくないのでよくわからないけど。
まず、キビキビとデフォルメ化されたされた動きがいい感じ。 各キャラクターの思い切ったデフォルメもうまいなー。 主人公、登場の時のフォルムが美しいし、 膝の細さとか、ほんと思いきりの良いなぁと感じる。
内容的には、赤外線をハサミで切っちゃうシーンがやはり面白い。 切った後に、左右を確認する女性のアップの絵がいいな。 なんか得意げな感じがするし、間がうまい。
おとなしそうな犬が凶暴に変化するというシーンは勢いがあってよいが、 最後のオチは、ネタ的にも映像的にも、インパクトが弱すぎた感じ。
30分という結構規模の大きさにしては、 確かに飽きない出来には仕上がっている。 「この先一体どうなるんだろう」という気持ちで見続けられるから、 わりと飽きないのだろう。 そうはいうものの、やっぱりバトルシーンが延々続くので、疲れる。 青ロボと赤ロボのバトルシーンが特に長かった。
作品全体で気になったこととしては、まず、最後のまとめ方。 ゲームの道具として、ある惑星に、ロボットを送り込んだ連中の正体が、 結局わからずじまいなのが辛かった。それが何なのかが一番気になってたのに。 それと、あんなに派手にさんざん戦っといて、 「本当の戦いが始まる」というオチもなんだかなーと思うし。
青赤ロボのバトルシーンをもう少し削り、最後に、 ロボットを送り込んだ連中と、合体で生まれた男との何らかのやりとりを描けば、 もっと面白くなったんじゃないかと思うのだが…。
多くのロボットやら、モンスターが戦うシーンの迫力には圧倒された。 そして、あの虫女?が非常に迫力があった。表情や動きが生き生きしている。 鳴き声(?)も生々しくて良かった。
少々伝えたいことがわかりにくかった前回応募の2作に比べてる、 わかりやすくなって、楽しめた作品。 過去の作品も、いずれも緻密な映像で風景が美しい作品だったが、 今回は、雨の空間表現がすばらしかった。 霞んだ背後から現れる、ひげ蛙の登場のさせかたも見事。
そして、傘という道具の使い方が巧い。 最後に蛙が飛んでいくシーンもコミカルでいいが、 小兎忍者が傘を閉じる動きがリアルで面白いなーと思った。 ただ、兎忍者が変わり身をした時に、 蛙の驚くリアクションがほとんどない感じだったのには、 ちょっと違和感を感じた。それと、もう少し、 キャラクターの感情描写が出ているとインパクトや面白味が増す気がする。
モデリングに少々雑な部分もあるが、全体的には、 非常にバランスが取れた作品だなと感じた。 まず、動きのメリハリがいい。笑いを取れるネタをそこらじゅうにちりばめているし、 作品全体の構成も長くもなく、それでいて結構ボリュームがある。 前半は光るものを抑えておき、後半、飛びかかる猫をばっさ、ばっさと、 炎を出しまくって切りまくる迫力のあるシーンを置いているのも巧い。
そもそも、時代劇と猫という組み合わせ方も巧いなー。 こういう感性がうらやましいなー。
それと、カメラアクションが巧いと感じた。 この作品は結構、カメラを振り回している方だが、 それがちっともくどくない。 カメラの動かすのを止めるべきところではちゃんと止めているだからだと思う。
ところで、私がこの作品で気に入っているのは、解説猫が、最後、 なんだかわけわかんないこと言いながら、いきなり終になるところ。 私はこういうの大好きだなぁ。 でも、もう少し、セリフがはっきり聞こえるともっと良かったかも。
それと、やっぱり、特に春江さんは、この作品の肝なので、 もうちょっと丁寧にモデリングしてくれたらなーと思った。クチ元とか。
作家自身は、「人間の欲望を皮肉に…」などという解説を寄せてるけど、 私はこれを見たとき、ああ、これこそ、人間が生きる姿そのものだよなと思った。 それほどネガティブに捉えることもないのではないか。
高い建造物を見る時、元気が出てくるのは何故か。人はなぜ宇宙に憧れを持つのか、 こうやって客観的に人間の活動を流れで見ている時に、解ってくる。 蟻のようにせわしなく建造物を建てていく人間はどうにも愛おしい。
そして、朽ち果てた上を指す指先の映像に、人間という生命体が、 その宇宙という世界の中で力強く生きたという証を感じるのだ。 太古の歴史建造物を観て感動するのも、それと似た感情なのかもしれない。
抽象的な作品だけど、動きが気持ちよく、作品規模も適当で、飽きなかった。
モノトーンで、水彩画的な滲んだ感じの絵柄がいい感じ。 こういう絵柄が動いたりすると、ちょっとした感動がある。
あとは室内での人物の動きのくつろいだ感じがいい。 一見すると、どうってことのない動きを淡々と描写しただけと思われがちだが、 「あー、そうそう、こういうことするわ」と観客に思わせるしぐさを選んで、 映像として構成してあると感じた。中でも、 ドライヤーを一度顔に向けてみる動きとかは、 典型的だが、他にもスプーンを右手に持ったまま、 室内を這って歩く横着なシーンなども面白い。
室内の映像がメインの作品だが、途中に、ハンガーに服をかける姿を、 外から観たシーンがあって、これも効果的だなと感じた。
で、オチに関して。全体的にリアルな描写で描いている中で、 ここだけはちょっとマンガ的(あー、いい言葉が思いつかん。笑) になってしまっているという事自体は、 別に悪くないと思うが、マンガ的なわりには、少々演出があっさりし過ぎたかも。 もうちょっとだけ、ああやったんだみたいな(脱力的達成感と言ったらいいのか) ものを感じられるような動きだと良かったかも知れない。
他には、テレビの音声が、時々映像への注意力を散漫にしているのが気になった。 「もしかして物語に関係あるの?」と思わせるような、 意味ありげな言葉をテレビにはあんまり言わせない方が良かったように思う。
不安感というか、孤独感というか、無力感というか…、 どれも、少々言葉として適当ではない気がするが、 そういうことを、映像としてうまく表現していると感じた。 横長の画面や、モノトーンの使い方がうまいのだろう。
会場でのインタビューでの話から察するに 初めて東京を訪れた時になんとなく感じた印象を、 きっかけに映像は作られた…というような感じなのかな。
でも、一方で、作中に時折出てくる字幕には、 いくつかしっくりこない感じがあった。 作者は、字幕に書いたその言葉を、 映像とともに表現したかったわけではない感じがした。
「東京は抜殻です」はまだわかる。しかし、 出てきた人物が自分を「抜殻」である称した意味がどうも解らない。 彼女はいつから「抜殻」になったのか。最初から「抜殻」であるはずがない。 彼女が住んでいたところも「抜殻」ではなかったはずだ。
そして、作品は「中身があるはずです。私はそれを探す旅を続けます」 で締めくくられるが、探そうとしている「中身」とは一体何だろう。
実は、そんなものは、実は作者もあまり考えてもいないのではないか。 「中身」を描いてしまうことは、 なんか自分の内面を描くようでカッコ悪い。 むしろ、そういうのは避けて作品を作りたい。 そう無意識に考えて作られた作品ではないだろうか。
世の中のメディア(この作品で言えば、テレビモニターに写った目か?) は、ドラマやバラエティやワイドショーで、日常「人の中身」を泥臭く垂れ流し続ける。 現実世界も、友人関係やら、親、職場、学校、何やら、泥臭いことや場所ばっかりだ。 そんな「中身の世界」に疲れた、或いは苦手な人間は、 むしろ一時でも、「抜殻」になりたいと思っているのではないか、 「抜殻」の街を探す旅をしてみたいと思っているのではないか。 「抜殻の世界」を創りたいと考えるのではないか。
だからこそ、こういう無機質的作品が創られ続け、 受け入れられ続けるのではないか。
よくわかんないけどそんなことを思った(おいおい)。
省略と色使いが見事な作品。結構実験的でもあるんだけど、 オチもあり、普通に楽しめる作品に仕上げているのは見事。 顔を省略してしまったので、演出的に濃くもできず、 ストーリー的もシンプルなので、 まぁ、全体的にあっさりした印象になったが、それは、作者の意図だろうな。
カットで構成するよりも、延々、カメラを動かし続けているシーンが多いが、 動かすタイミングが見事だし、作品の雰囲気にも合っていると思う。 3DCGは視点を動かすのが簡単なので、こういうカメラワークは増えるだろうな。
それと、少々、目にキツイ色使いがちょっとね。 NTSCでは色ニジミも結構出てしまうので、難しいところ。 色にも休みを持たせた方が良かったかもしれない。 パソコンでウィンドウに小さく表示させて見たりするにはいい感じだが。
結局、この作品は、基本的には実験映像作品なんだろうなと感じた。 でも、単なる実験的な映像じゃ、視聴者が画面に集中しないもんだから、 物語を持たせてみた…ってところが本当のところじゃないのかな。 座談会の時に作者も実験映像とかとちらっと言っていたし。
前作入賞の時の座談会で、作者が「もっとわかりやすい作品にします」 というようなことを言っていた記憶があるが、ちゃんとわかりやすくなってる上で、 前作同様、独特のビジュアルが作り出せている。約束を守る人だ。凄い。
で、その実験の内容だが、 まず、この作品は、カットワークとか、カメラワークとか、 人が会話している描写を映像でどう描くかを、 色々試していると感じた。
各効果はなかなかうまくいっていると感じた。 別の人の会話へ移行するタイミングが絶妙だし、 2人の女性が会話しているシーンで、画面を2分割して、 それぞれの画面を上下させている演出が面白かった。
そして、今回の作品は前作に比べても、一段と空間の使い方が面白い。 目の形にした視点の表現も面白い。
ところで、この作品の場合、登場人物の言葉などで語られていった物語は、 そのやりたい実験的映像効果を含む作品に、 観る側の関心を引き寄せるための、 からくりみたいなものだったのではないかと思った。
ただ、残念ながら、物語のからくりは、まだこなれていなかったと思う。 空飛ぶ魚の話、ロボット三原則、伏線的にちりばめられたものが、 実はあんまり伏線として効果的に機能していないと感じた。 どれも記号的すぎるためか。
そして、コトバを水の中の泡に喩えようとした描写も、 そのコンセプト自体は悪くないと思うが、 納得いくような映像として、まだ十分表現できてなかったと感じる。 実際の会話が泡のように消えていくという直接的描写がなかったためか…、 いや、そうじゃなくて、泡の形になったコトバを見た時に、 初めて気が付く何かがあったら良かったのかな。
でも、こういうやや短編の作品の場合、 先にやりたい映像イメージありきで、 ハナシは後でこじつけ…というスタイルは、 結構うまくいくような気がする。
もうちょっと物語のからくり細工が、 ビジュアルとうまく絡み合ったなら、 もっと、光り輝くすごい作品になったのではなかろうか。