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 放課後児童クラブにおける避難訓練12ケ月&防災訓練
    児童健全育成指導士 田中 純一
 放課後児童クラブ等における(小学校でも可能と思う)避難訓練計画を現実に即して、高学年から低学年までの年齢差を考慮して、有益で学びにもなり、ADHD傾向の子どもも含めて活動しやすいパターンを考える。また、防災や防犯の観点も大切にする。
 放課後児童クラブ等の運営の観点から1月から12月までとし、新1年生が来る前に基本的なパターンを確立しておく。
 月に1回程度やることにし、1年間の間に必要と思われる訓練を適時配置し、子どもたちの飽きが来ないようにする。
 概ね15分程度とし、長時間の拘束にならないようにする。おやつや運動遊び・祭りなどとユニットする。
 区役所安全安心係・学校・地域・消防・コンビニ・警察等との連携を密にする。
 非常用食料や飲み物・非常品用品を上手く備蓄しておく。(おやつを上手く回して災害食とするとか、段ボール生活で避難所生活を学び、非常用品の日常活動での利用などな
 ※平成29年4月27日追加
 避難所生活において、新聞紙やチラシで箱を作り、上からポリ袋等を上からかぶせると食器になると報道されていた。防災訓練の一環として、A2版のチラシで箱を作る訓練をしておくととても有用であるとわかった。origamiも防災訓練にもなるのである。
 有明時代に仲間と一緒に作った『もりちゃんばこ』は折って10枚くらいたたんで入れておけるので便利である。また、放課後児童クラブなどのおやつをテーブルの上にばらまく子どもに対して、『入れ物にいれようね』などと箱を提供するのもにも便利であると思う。A4の白い紙で作っても費用は1円以下である。origamiよりも安い。ぜひにやってみて欲しい。
origamiオプション A4の紙で箱を作ろう。おやつを入れて食べてみよう。
 □防災訓練にも使えるもりちゃん箱の作り方
 

 写真左上はA3位の紙で作ってポリ袋を上から入れて、食器にしたものです。 
 写真右上はA2サイズのチラシで作りました。
 写真左下はA4の白い紙で作り、中にたたんだものを入れてみました。10枚くらい入ります。
 写真右下はA4の紙で作り、たたんだ様子です。

 1月 地震備えて歩こう
    集合後15分くらい歩く
    万歩計の購入など
 2月 職員イメージトレーニング
    新1年生をどのようにするか
    上級生の対応を考える
 3月 新1年生の手助けをしよう
    旧1年生を新1年生に見立てて
    二人組のおやつで人数確認
 4月 新1年生と避難訓練
    地震の時の危険個所を考える
    おはしもの徹底
    (おさない・はしらない・しゃべらない
      もどらない)
 5月 消火訓練をしよう
    訓練用水消火器で射的遊び
    土曜日などに親子で実施
 6月 不審者対策訓練  
    警察に通報訓練など
    地元の交番に来てもらう
 7月 火災訓練
    速やかに避難し捜索訓練
    消防所にも参加してもらう
 8月 避難生活訓練
    夏休みなどに段ボール生活 
    段ボールを地域のお店などから
 9月 高台避難訓練
    津波などに備えて高台を知る
    津波避難場所の確認
10月 濃煙体験
    火災時の体験をしよう
    濃煙体験テントの借用
11月 長距離避難
    万歩計でどれだけあるけるか
    キャラメルなどを用意
12月 非常用食事とろうそく生活
    クリスマスの会などでろうそくで
    5年羊羹などを食べてみる

オプション1
 119番通報訓練
オプション2
 段ボール迷路体験
オプション3 
 ビデオで離岸流について学ぼう
オプション4 
 避難訓練の様子を見よう
 ビデオ撮影したもので反省会をしよう
オプション5
 地震体験の話を聴こう
 防災士の話を聴こう
オプション6 
 地域の避難訓練に参加しよう
   
・上記は仮想計画です。現場のケースケースで状況は違ってきます。地域の実状に合わせることが必要です。
・いつも通りの避難訓練や防災訓練だと実際の時に機能しないことがあります。世の中の状況の変化に合わせて臨機応変に実施することが必要です。
・基本は生命を守ることです。基本線を大切にして、子どもにとって楽しい活動になることが必要と思います。
・大人の話は3分くらいで簡潔にする。外部講師にもお願いする。

 4・5・6年のためのスキルアップ
・小学校高学年になると批判的な精神も出てくる。同時に小さな子どもに対する配慮も出来るようにすることが必要である。働く(人のために動く)ことを大切にして働いたときは褒めてあげるようにする。
・アクション折り紙やカプラなどでも身体を動かすことを保障し、折り紙活動を通して折り目正しい生活が出来るようにする。
・避難訓練や防災訓練を通して、楽しみながら規則正しい生活が出来るように働きかける。
・身近な自然に親しむことを通して、自然の変容への理解を深める。
・ことば遊びやジャンケン遊びなどを通して狭い場所でも長時間過ごせる工夫が出来るようにする。
 5月 アクション折り紙と避難所生活
 6月 ゴウヤを植えてみよう
 7月 みんなでユニット折り紙を楽しもう
 8月 段ボール生活をしよう
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