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カプラカンチレバーの研究(2017年1月16日)
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  カンチレバー工法とは片持梁工法と言われ、左右に同じ重さをのせることで、橋などを作るのにつかわれている。1890年(明治23年)に完成したスコットランドのフォース鉄道橋建設に日本人技師渡邊嘉一氏も携わってカンチレバー工法を使用してる。2007年よりスコットランド銀行が発行している20ポンド紙幣には,フォース鉄道橋と渡邊嘉一の姿が描かれています。
         
 カプラもカンチレバー方式を使ってかまくらの入り口を空中でつないだり、高架橋を作ったり、鳥居を作ったりできます。空中でつないて子どもはびっくりします。こうした基本的な手法を子どもに教え、後は自由に創造力を育む(はぐくむ)ことが大切と私は思います。
          

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 カンチレバーでは羽を横に出していきます。入り口をいくつ開けるかで羽をいくつ作るかが関係していることがわかりました。紹介したいと思います。カプラは厚み1:幅3:高さ15となっています。

       
 間をカプラの高さ一つ分の場合は羽を一つ出すと簡単につながります。これは保育園の年中組でも出来るかもしれません。ヴィゴツキーが提案しているように、支援員等は子どもの今できることではなくて、子どもが次に出来そうなことを提案することが必要です。子どもの明日出来るかもしれないことを子どもの最近接領域と言います。見えない最近接領域を見えることが子どもの活動には大切です。
 間をカプラ高さ二つ分の場合は羽が二つ出すことが必要です。これも思ったより簡単です。上の蒸気機関車ののっている高架橋は二つ羽を出してつないでいます。保育園年長組や小学校低学年でもできます。

       
 間をカプラ高さ三つ分をあけると羽が三つ必要です。左の写真のようにつながったら、右の写真のように上にカプラを1枚のせて完成です。三つ分あけることは小学生3年生くらいなら出来ます。三つ分だと高学年の子どもでもすり抜けることが出来ます。

        
 間をカプラ高さ4つ分の場合は羽は5つにして、重しを置いたりして左右が同じ重さになるようにして作っていきます。高学年向けですね。けっこう難しいです。昨日、カプラ4つ分と幅2つ分を入れてみました。高さ4.4分までは何とか完成しました。

   
 間がカプラ高さ5つ分の場合はとても難しいようです。新しいカプラならつながる可能性が高いとは思います。
 
 カプラRブロックの活動はユニバーサルでサイン的です。カンチレバー方式一つとっても、高さ一つ分・二つ分・三つ分・四つ分とそれぞれ要求される能力が違います。子ども達や大人が楽しみながら工夫していくと良いなあと思います。
 
 


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