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■春の七草  詳細トップ (2013年2月19日)

  春の七草 1 ハコベ セナは五歩ススメ

 春の七草の覚え方 セナは五歩ススメでセリ・ナズナ・ハコベ・ゴギョウ・ホトケノザ・スズナ・スズシロと覚えると良いとのことです。七草粥で食べるのに使いますが、旧暦でのことなので、まだまだ春の七草の季節ではないですね。
 立春を過ぎて、雪が消えてから、春の野花が出てくるので、その前に春の七草のことを調べてみたいと思いました。
 ハコベには普通のハコベとウシハコベがあります。どちらも野道や野原に生えています。ウシハコベはよく見ると綿毛が表面にあります。色もあざやかではありません。これに対してハコベは緑色があざやかです。
 ハコベを摘んできて、ゆでておひたしにして食べると美味しいものです。また、ゆでたものをきざんで、水分をしぼり、暖かいご飯に混ぜると菜めしとなります。緑がきれいです。試してみませんか。子どもと一緒に身近な自然に親しむ活動をしたいなあと思います。
 ハコベ(繁縷、蘩蔞)とは、ナデシコ科ハコベ属の総称のこと。単にハコベというときは、ハコベ属の1種であるコハコベのことを指す場合が多い。コハコベは越年草ハコベラとも呼ぶ。春の七草のひとつ。背の低い草本で、一年草越年草または多年草は株状になるか1本立ちになり、よく枝分かれして密集した群落を作る。茎には節があり、節ごとにを互生する。葉は扁平で、茎の下部に葉柄があるものと無いものがある。集散花序か茎先や葉腋に単生する。萼片5個。花弁は白色まれに緑色で5弁であるが、根元近くまで深く2裂するものがあるため、一見では10弁に見える。まれに花弁が退化して無いものもある。雄蕊はふつう10個。花柱はふつう3個。果実蒴果でふつう6裂する。世界に約120種あり、日本には約18種ある。http://www.na.rim.or.jp/~tomoyan/sizen/kusatori.html

 春の七草 2 セリ

 春のこごみ採りに行くと、きれいな湧き水などがあるところにセリがあることが多い。たくさん食べようとは思わないけれど、一片(ひとかたけ)採ってきて、胡麻和えにしたり、たまに天ぷらにして食べることもある。葉わさびと一緒できれいで冷たい所にしか出てこないようだ。セリや葉わさびが出るきれいな環境を守りたいものだと思う。
 ネット検索をしていたら、セリご飯が出ていた。セリをゆでて、カツオ節と炒めてご飯に混ぜるというものです。袋に入れて冷凍保存も可能とか。そうだハコベもゆでて冷凍しておけばいつでも菜めしが食べれるなと思いました。
http://cookpad.com/recipe/1084174

春の七草の一つである。独特の香りを持ち、春先の若い茎を食用とする。春の七草のひとつであるため1月ごろであればスーパーマーケット等で束にして売られる。自生品が出回ることもあるが、最近では養液栽培も盛んである。野草としての性質が強く種子発芽率が低いため、計画的な生産には発芽率の改善が不可欠である。産地にもよるが、栽培。野外で採取する場合、小川のそばや水田周辺の水路沿いなどで見られるが有毒なドクゼリとの区別に配慮が必要である。ドクゼリは地下茎は太くタケノコ状のふしがあり、横に這わず、セリ独特の芳香もないので区別できる。また、キツネノボタンも同じような場所に生育する毒草である。葉が細かく裂けないので比較的容易に区別できるが、個々の小葉だけを取ると似ているので間違えるおそれがある。

春の七草  3 ナズナ

リ・ズナ・ギョウ・コベラ・トケノザ・ズナ・ズシロが春の七草です。『セナは五歩ススメ』と覚えます。私の好きなのがハコベです。一番美味しいからです。次に食べられて使えてポピュラーなのが、セリです。もちろん春の七草は七草粥になりますから、みんな食べられますが。これ以下は七草の順番に行こうと思います。
 ナズナはぺんぺん草とも言われます。種の形が三味線のバチに似ているからだといわれています。でも私はナズナの種が熟して、そこらへんの野原を歩くと『ペんぺん』と音がするからぺんぺん草と言うのだと思っていました。野原を歩いて虫が飛んでいるのかな?ぺんぺんと音がするのかなと思ったら、ナズナ=ぺんぺん草の種が飛び散る音であることが多いものです。
 また谷川俊太郎さんのののはなも好きです。

 ののはな 

   谷川俊太郎

 はなののののはな  (花野の野の花)

 はなのななあに   (花の名なあに?)

 なずななのはな   (なずな菜の花)

 なもないのばな   (名もない野花)

ウィキペディアより
 ナズナは畑や水田、道端、荒れ地などに普通に見られる1年生の草本。春の七草の1つであり、七草粥の摘菜とされる。科としては菜っ葉の仲間なので、冬季の野草としては昔は貴重なものであったであろう。
 秋に芽生え、冬はロゼットで越冬し、早春から開花をはじめる。花は次々に花を咲かせる無限花序であり、下の方は果実が形成されているが、先端部では次々とつぼみを形成して開花する。このような開花・結実の形式は、確実に種子形成を行い、余裕があれば更にたくさんの種子を形成しようとする戦略であり、畑のような不安定な立地に生育するには適した方法である。小生の出身校の生物部OB会の名称は「なずな会」である。すでに結実した果実と今から花開かんとするつぼみが1つの茎に連なっている状況を先輩と後輩の連携に例えたものである。
 ナズナはペンペングサとも呼ばれる。果実の形が三味線のバチに似ているためという。よく稔った花茎を取り、果実を注意深く下向きに引っ張って茎と果柄を少し剥がして振るとシャラシャラと音がする。昔は春の田圃でよく遊んだものであるが、そんな習慣も失われてしまった。

 春の七草 4 ゴギョウ(=ハハコグサ)

 ゴギョウというとなじみのない方が多いかもしれません。ロゼッタの葉をして、薄緑色の葉で平地のいろいろなところに生えています。平島公園ではケヤキの下を苔にしようと頑張っています。そこに蔓延ってくるのがゴギョウ(=ハハコグサ)です。根こそぎとってもまた出てきます。
 ハハコグサは平安時代に草餅に使っていたそうです。一説ですが、母と子をつくのはよくないとの事でハハコグサから蓬にかわったとの事です。その蓬が今度は餅草になったようです。
 草餅の昔の材料がハハコグサなら、ハハコグサではなくてゴギョウで草餅を作ってみたいと思います。
 なおチチコグサもありますが、チチコグサはハハコグサよりも痩せて小さいとのことです。たいていは父母だと父の方が大きいことが多いものです。けれど母子草と父子草は反対です。
 また、和名はニコ草と言い、万葉集にも歌われています。

葦垣の 中のにこ草 にこよかに 
われと笑まして 人に知らゆな

万葉集 11-2762http://www3.kcn.ne.jp/~katoh/nature/hahako/index.htm

平安時代からのならわしで母と子の人形を作って飾り、その人形すなわち御形に供える「草餅」が日本の草餅のオリジナルのようです。風邪の予防に薬膳としても御形である母子草が草餅になり形を変えて祭事にご馳走として出されました。特に雛祭りにも食べられたようです。春の七草の御形が草餅から春の七草として七草粥になっていったのは江戸時代でした。草全体が白いうぶげに覆われて、ふっくらしたやわらかみを感じさせます。道端や家の周りに生える雑草ですが、薬効成分があり気管支炎や風邪の予防に効果があるといわれています。

http://93742369.at.webry.info/201101/article_6.htm

 春の七草 5 ホトケノザ

 春の七草のホトケノザはコオニタビラコのことです。普通に言うホトケノザはしそ科のホトケノザで春の七草のホトケノザとは別物である。(しそ科の植物はとても面白い。普通の植物の茎は丸い。ところが踊子草などもそうですが、茎が正方形の形をしています。ヒメオドリオソウや紫蘇などを皆さんも見てみませんか?)
 さて七草のホトケノザはコオニタビラコ(小鬼田平子)で、キク科の仲間だそうです。
 しそ科のホトケノザは葉のつき方が仏の座になって花が咲くので仏の座というのがよくわかります。キク科のコオニタビラコはしそ科のホトケノザより仏の座に似ていないので、しそ科のホトケノザに名が移ったようです。でも春の七草の名前でのはホトケノザはキク科のホトケノザ(=コオニタビラコ)となります。
 私はあまりキク科のホトケノザを見たことがないです。今度探してみようと思います。

ウィキペディアより
 コオニタビラコ(小鬼田平子)とは、キク科に属する越年草の一つ。タビラコ(田平子)やホトケノザ(仏の座)ともいい、春の七草の一つとしても知られている。標準としてはコオニタビラコを使用する。
 湿地を好み、や周囲のあぜ道などに多く生える。初春の水田ではロゼット葉を広げて地面にはいつくばった姿で見られる。葉は羽状複葉で頂羽片が大きくて丸っこい。高さは10cm程度、早春には黄色の頭状花が咲く。花が終わると果実は丸く膨らみ、下を向く。種子には綿毛がない。若い葉を食用とする。

 春の七草 6 スズナ
 春の七草を漢字で表すと芹(せり)薺(なずな)御形(ごぎょう)繁縷(はこべ)仏座(ほとけのざ)菘(すずな)蘿蔔(すずしろ)となります。草冠に松でスズナというのかは調べてみたけれどわかりませんでした。スズナはカブのことで、カブの形が鈴に似ていることから命名されたようです。
 私は赤カブの漬物が好きです。時々、仲間が年末になると赤カブ漬けを届けてくれます。美味しいですね。私は代わりに春に採ってゆでて塩漬けしておいたコゴミをプレゼントしています。カブといえば、お汁に入れたり、酒かすで漬け込んだりしますが、やはり、普通に漬けるか、すっぱいのもいいかな。
 カブの仲間は白・赤・紫と色も楽しむことが出来ますね。京都の千枚漬けも高いけれど美味しいですね。

 ウィキペディアより
 カブ(蕪)はアブラナ科アブラナ属越年草。代表的な野菜根菜類)の一つで、別名はカブラカブナカブラナスズナ(鈴菜、菘)など数多い。
「カブ」の語源は諸説あり、頭を意味する「かぶり」、根を意味する「株」、またはカブラの女房詞である「オカブ」からとされている。
 普通は蕪の中でも、京野菜聖護院蕪を使う。蕪を薄く切り、樽に漬け込む枚数が千枚以上もの枚数である。または蕪を千枚と言えるほど薄く切って作るのが名前の由来と伝えられる。もともと塩漬けして乳酸菌発酵をさせた聖護院蕪の漬物を、御所の料理人であった大黒屋藤三郎が、慶応元年(1865年)に考案したとされる。
 かつては、聖護院蕪をスライスし、塩漬をして余分な水分を取り除き、その後、良質の昆布だけで本漬を行い乳酸発酵をさせており、蕪本来の甘味、乳酸発酵の酸味、昆布の旨味のバランスをとる漬物であった。第二次世界大戦後は砂糖調味料を使い大量生産される、現在の酢漬けの千枚漬が製造されるようになった。
 聖護院蕪の生産時期(11月~翌年3月頃まで)に合わせて「千枚漬」の漬け込みが行われ、販売時期もこの期間に限定される旬の漬物である。京都の冬を代表する漬物であり、「千枚漬」のほかに「すぐき」「柴漬」を合わせて京都の三大漬物、京都みやげの一つとなっている。

  春の七草 7 スズシロ 大根の話

 『セナは五歩ススメ』で七草を覚えることが出来ます。最後のスズシロですが、大根のことです。
 大根には殺菌作用があり、食あたりをすることがなく、どんな料理にも使えることから、当たることがない役者を、下手な役者と言うようになったようです。大根もいい迷惑ですね。
 大根はおでんにしても美味しいし、煮物にも出来る。おろして秋刀魚と一緒に食べることも出来る。スライスしてサラダにもなる重宝な野菜であると思います。
 種類も一般的な青首大根・練馬大根・細長い守口大根・太い桜島大根・わさびのかわりにもなる辛味大根などいろいろあって、漬物にもなるし、日本人にとって使い勝手のよい野菜ですね。
 砂糖大根といわれる甜菜はナデシコ目アカザ科でカブと大根はフウチョウソウ目アブラナ科で別の仲間のようです。

  1. 大根は食材として利用範囲が広く、どのような調理を行ってもめったなことでは食中り(しょくあたり)せず、大量に食べても消化を促進する成分を含み殺菌作用があり漢方薬としても用いられることから腹をこわすことがない。
    食中りすることを食べ物に中たると表現することから大根はあたることがない。役者が何かの演目や配役でヒットし、人気が出て成功することをあたると表現することから、役者として当たらない、または当たりのとれないことをかけたとする説[1]