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 子どもの遊び場環境作りと日本人の良さ

 子どもがのびのびと明るく楽しく仲良く遊ぶためにはその前提となる遊び場環境作りが大切と思い、子どもの遊び場環境作りに10年ほど前より意図的に取り組んでいる。花と緑と笑顔のあふれる平島公園作り・元気に遊べる有明児童センターがその実践である。このために必要なことは草取り・木の剪定・ごみ拾い・落ち葉集め・犬の糞の処理・毎日の清掃・建物の維持管理・遊具や備品の点検などである。

 私自身はこうした仕事が子どもの遊びの指導や援助の前に必要なことと考えている。一部の人の中には清掃やごみ拾い・犬の糞の処理などは児童厚生員や教員等の仕事でないと考える人もいるようだ。この考えの根底には清掃についての考え方の相違があるように思う。元来日本人は清掃やごみ拾い・荷物を持つことなどはどんな身分の人でもやるという良い風習があった。しかし他国においては必ずしもそうではないらしい。

 世界の身分制と職業に関する覚書・・三宅正彦(愛知教育大名誉教授)・・の中で中世ヨーロッパにおいて差別を受けた職業として

2)共同体とその住民に奉仕する下級吏員と職業
A
.治安維持機構の下級吏員
死刑執行人、裁判所下僕、都市下僕、裁判所番人、門番、森林番人、耕地番人、夜警、乞食取締り人


B
.公共サービスに従事する職業 
墓堀人、道路、河川・下水清掃夫、皮はぎ人、製粉屋、羊飼い、れんが製造工、陶工、風呂屋、床屋

があげられています。


インドにおけるダリット(被差別カースト)の解放運動と国連反人種主義・差別撤廃世界会議
小野山 亮さん(反差別国際運動・国際事務局)
 はじめにダリットについて簡単な説明をしておきたい。
 ヒンドゥー教に基づくカースト制度では人々の間に社会的な階層が設けられており、人は生まれてきたカーストに属し、死ぬまでそのカーストに止まるものとされている。バルナと呼ばれる主要なカーストのカテゴリーは4つあり、上位からブラヒミン(聖職者・教師)、クシャトリア(統治者・兵士)、バイシャ(商人・交易商)、シュードラ(労働者・職人)に分けられる。そしてその中にも入れないほど賤しいとされる仕事を課せられているのが、アンタッチャブルといわれる「不可触民」である。「ダリット」とは、近年「不可触民」のかわりに自称としてまたはその支持者たちによって普及するようになった言葉で、「壊されし者たち」あるいは「抑圧されし人々」という意味である。

ダリット差別の実態
 ダリットの特徴が最も強く現れているのが労働だ。多くのダリットは土地やより良い雇用がないまま、一日僅かな報酬で働く農業労働者として極限の貧困の中で生活を続けている。また、排泄物や動物死体の処理、皮革業、清掃業などの職業を強いられており、多くの少女が売春業に追いやられている。彼らがこういった職から逃れて他の職を求めようとすると、暴力や住んでいる地域からの経済的・社会的疎外を含む差別に直面することになる。こうした職業は低賃金かつ重労働であるが、解雇を恐れて権利の主張ができない。

 
イスラム世界が良くわかるより引用 ムスリムとはヨーロッパに住むイスラム教徒の人たちの一部

一方、西ヨーロッパに住むムスリムのほとんどは、中東やインド亜大陸、アフリカからきた出稼ぎ労働者とその家族です。一九五〇年代以降、西欧先進国は高度成長期を迎えましたが、そこでは第二次世界大戦の影響などから労働力が著しく不足しており、外国人労働者が組織的に導入されました。フランスには北アフリカの、ドイツにはトルコの、イギリスにはインド亜大陸のムスリムが大勢やってきます。彼らは製造業のほか、特にヨーロッパ人の嫌がる建設業や清掃業に従事しました。西欧諸国から見ればムスリムは安価な労働力であり、ムスリムの側も本国よりはるかに高い賃金で働くことができたため、このシステムは両者にとって好都合でした。

 

フランスのごみ事情

日本にいるときには、ゴミの分別はこと細かく分けられていたように思う。燃えるゴミ、燃えないゴミ、粗大ゴミなんかの日はきちんと決まっていて、好きなときには出せないし、ゴミの素材によっても区別されていた。缶でもアルミとその他とか、ペットボトルもボトルと蓋は素材が違うので分けるとか、ラベルは紙なのではぎ取るとか、牛乳パックはばらして乾かして、リサイクルとか、魚や肉が入ったトレイはスーパーで回収とか。こう、とにかく、いろいろと取り決めが合ったように思う。ところで、フランスはどうであろう?? ドイツを筆頭にヨーロッパはリサイクル国家と聞く。 どんなルールなんだろう? 答えは・・・、「各自好きなように」である。はっきり言ってしまえば、なーんにも区別はない。缶詰の缶だろうが、ワインの瓶だろうが、牛乳パックだろうが、雑誌だろうが、ぜーんぶおんなじゴミ箱。それも決められた日なんかない。ゴミが出れば毎日だす。だいたいのアパートには、各階にダストシュートがあり、各家から出たゴミが、そこから放り出され、地下のゴミ捨て場にたまり、管理人が表の道端にゴミをまとめて出しておくと、ゴミ回収車が適当に取りに来て、片づけていく。ここまで徹底的に何もしないのは驚きである。さすがに乾電池はまずいだろうと思い、管理人に聞くと、なんでそんなことを聞くんだという顔をした後、「普通に捨てればいいじゃん」である。恐れ入った。なんとなく罪悪感を感じつつ、燃えるゴミと一緒に出す。どうして区別をしないんだろう。各自がちょっと努力をして、せめて燃えるゴミと燃えないゴミ(瓶と缶)くらいを分けたら、あとの処理が楽で、人出もかからないんじゃないんだろかと思い、友達のフランス人に聞くと、「そんなことしたら、仕事が少なくなって、失業が増えるじゃん。」 友達によれば、かなりの多くの外国人や学歴の低い人たちが職にあぶれて(ちなみにフランスは、日本と同じく超学歴社会)、公務員として、ゴミ清掃をしているそうだ。「ゴミの分別なんかして、彼らの職をうばっちゃいけないよ」だそうだ。冗談半分、本気半分? 確かに、パリの道を歩いていると、緑色の作業服を着た人たちが、たくさん働いている。ある者は、ゴミ収集車を運転し、ゴミ回収(早朝から真夜中まで見かける)、ある者は、掃除用具を持って道路の清掃。この掃除用具が多種多様。クラッシックな箒から、背中から背負った巨大な掃除機があるかと思えば、掃除機の反対で、空気を噴射しゴミを集めるもの、ポータブル放水機のようなもので水力を使って、道の清掃をするもの(この空気噴射と放水機はかなり迷惑)。ちなみにかなり知られていると思うが、フランスの道路は、犬のうんちだらけで汚い。それを清掃するために、一日に何回か、排水溝から勝手に水があふれ出し流れていく。これは、初めてみたとき、どうして排水溝が氾濫してるんだ? 何か詰まったのか?と心配したり(!?)したものだが・・・。あとは、オートバイに乗った公務員のおにーちゃんが背中にポータブルバキュームを搭載し、犬のうんちを吸い込みながら走っていく。各自がうんち袋を持って、犬の散歩に行く日本とは大違いだ。こんな(!?)フランスも、ようやく最近、ゴミの分別をするように義務づけられてきた。かなり大雑把だが、燃えるゴミ/瓶/缶&プラスチックの三種類である(注意:パリや都会のみ。田舎は未だに分別無し)。使用済み乾電池も、大手電気販売店が引き取るようになった。ところで、このゴミの分別、どれくらいのフランス人が守っているのだろうか???見た限りでは今のところ、ゴミ回収の公務員達は、失業者にならずに済みそうだが・・・!! 

ちなみに日本のゴミ分別事情を話したら「馬鹿みたい」と一言(^-^;)。

          

 長い引用になってしまいました。世界各国で清掃等は身分の低い人のやるとの考えがあるようにと私は感じています。しかし日本では江戸期より自分の家の前は自分できれいにすることが大事との考えがあり、身分を問わずみんなやったように思うのです。私の小さいときは学校でもトイレ清掃がありましたし、教職員も一緒にやりました。また篤農家の人は牛糞にまみれて仕事をしていました。日本人の良さは清掃やごみ拾いや草取りを誰もができ、重い荷物を持つことも誰にでもできることにあると思います。児童館・児童クラブの運動の中で日本人の良さを広めたいと思います。


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