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■歩き歩きお地蔵様氷鬼 詳細トップ■ツーパワー・スリーパワー






 
異年齢異世代が一緒に遊べる遊びを増やしていくことが、これからの児童館や児童クラブ、地域の大人の大切なことだと私は考えている。とくに少子化第2世代(一人っ子の二人っ子の両親を持つ一人っ子二人っ子世代)では生まれてから同年齢の子どもと一緒に遊ぶことが少なく、傷つけやすく・傷つけられやすい子ども達が増加しているからである。

        歩き歩き鬼ごっこ
 歩き歩き鬼ごっこは異年齢・異世代が一緒に遊び、怪我をしないようにするために,走ってはいけないという規制を加えることによって、遊びをユニバーサルにしたものである。歩き歩き手つなぎ鬼・歩き歩きブタ星人鬼などに使っている。走ってはいけないということと運動量を増やすために逃げるほうも止まってはいけない・常に歩き続けなくてはならないというルールーを入れている。衝突の危険が少なくなり、小学校1年生〜6年生・中高校生・大人が一緒に遊べるようになる。

        歩き歩きツーパワーお地蔵様氷鬼
 20人くらいの子どもを2人組10グループに分ける。9グループが2人組み(以下ツーパワーという)で手をつないで逃げる。1グループが手を離して鬼となる。鬼は二人で協力して(手はつながないで別々でよい)、ツーパワーで手をつないで逃げているグループをタッチする。
 
 鬼にタッチされたり、逃げる途中で手を離してしまったグループは、二人とも床に座り、縦一列の座り、お地蔵様の格好になり、凍ることになる。捕まっていないグループがお地蔵様の上を手をつないで通過してあげれば、お地蔵様は融けて、また手をつないで逃げることができる。鬼の二人が9グループを全部捕まえて、みんなをお地蔵様として床に座らせて凍らせたら終了である。

 鬼が小さい子どもだったりして、なかなか捕まえきれないときは、途中で終わりにし、鬼を交代する。日ごろから勝ち負けにこだわらないように指導しておくと、鬼になりたがる子どもが多くなる。またみんなを捕まえきれなくても鬼を交代しても文句を言わないようになる。

          ちょきんさの法則
 こうしたゲームをやるときは、『ちょきんさ』の法則を使うと便利である。ルールをくどくど説明しても子どもは聞いていないものである。簡単にルール説明をし、その後すぐに鬼ごっこを始めてみる。ルールがしっかりしていないようなときは、すみやかに『ちょっとストップ』と停止をする。そして「走ってはいけない。歩く。止まってはいけない歩き続ける。」などと『きちんとアドバイス』をする。そして『』っと再開する。これが『ちょきんさ』の法則である。30分の遊びの中で最初の10分の時間帯は5回〜6回『ちょきんさ』を使う。すると遊びのルールが心身に貯金され仲良く遊べるようになるのである。
 低学年の児童は一度に三つも四つもルールを教えても理解できないのである。とにかくやらせてみて、一つ一つ積み重ねていくことg必要と思う。この『ちょきんさ』の法則は他のゲームにももちろん使っています。

      歩き歩きツーパワーお地蔵様助け鬼
 
歩き歩きツーパワーお地蔵様氷鬼のルールがわかってきたら、陣地を作って鬼に捕まったら、陣地に入り、縦一列になり、陣地に捕まっている。それを他のグループが助けに来るという助け鬼にすることも可能である。

       人数と遊び方の変化
 人数が5人〜8人くらいと少ない場合は鬼が一人、逃げるのも一人づつとなる。一人づつの場合は、鬼に捕まると捕まった人は両足を開いて立ち、両手を胸の前で合わせて立ち、お地蔵様になって凍っている。他の人がその股の間をくぐったら、融けて逃げることができるようになる。これが普通のお地蔵様氷鬼である。ルールーは歩き歩きだけではなく、走っても良いことの方が多い。

 人数が30人40人と多いときは鬼を3人位にし、陣地を決めて歩き歩きのルールでやるほうが良いようだ。またツーパワーにこだわらないで逃げる人数スリーパワーにすれば鬼の人数が少なくても良い
 
        遊びのねらい
 少子化第2世代の子どもは負けることを嫌う。ゲームをやっても、捕まると面白くなくてすぐにやめてしまう。そこでツーパワーにすることで、二人で一緒に捕まれば怖くない楽しいという経験をさせたいと思っている。ツーパワー・スリーパワーのグループは自由に子どもが作る。そこには「寄せてにノーはない」というルールもある。一人余ったらスリーパワーにする。そのときに「イヤだ」と言ってはいけないことになっている。誰でもを仲間に入れて排他的にしないのがこれからの地域作りのために大事なことだからだ。子どもは仲間がいるから遊べることを本能的に知っている。指導員が排他的にならない姿勢を常に見せていれば、そして排他的にならないように声かけをすれば、仲良しになってくる。
 異年齢を一緒に遊ぶことで大きい子どもには思いやり・優しさ・自信を、小さい子どもにはたくましさをやしない、元気いっぱい心身を動かすのに役立っている。

        

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