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 有明父親クラブの紹介(2006・6・18)(平成19年度より有明あすなろクラブに改称しました。)
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◆父クラ





   
  有明あすなろクラブ(旧有明父親クラブ)は27年前に坂井東小学校時代の仲間の高橋さんと一緒に児童センターにおいて活動を始めたことに起因する。10年ほど前に有明母親クラブの人数が多くなったことから独立して年間189,000円の補助金を活用して活動している。
 有明父親クラブは主に有明児童センターの児童クラブ・ジュニアクラブのクラブ員と保護者が会員となっており、元保護者がたくさんいることも特徴である。1人年会費300円(=活動における保険料となっている。会員は300円の保険料を納めたものになるわけで、その年によって会員数は違うが概ね大人150人・子ども130人の300人前後である。

 有明あすなろクラブの活動の基本的なスタンスを紹介したいと思う。

 第1に「やりたい人がやりたいことをやる」という原則である。ボランティア活動というのは基本的に自主的な活動である。だからやりたいと思った人がやりたいことを基本的に自由に行うということが原則なのである。物事を行うということは事故がつきものである。会費の1人年間300円というのは万が一に備えての傷害保険と賠償責任保険である。この保険を使って健全育成に関わることであるならば、自由に活動してもらおうとの考えである。
 工作の好きな人は工作をやり、子ども喫茶が楽しい人は子ども喫茶の手伝いをすればよい。子どもたちの学習サポートボランティアもあれば、草取りや見守りボランティアもある。山菜を採って来て「山野草テンプラ会」への材料提供のボランティアもある。おやつ作りボランティア・サッカーの遊び相手・ローラースケートを一緒にやる・ピアノを弾いたり、絵本の読み聞かせのボランティアもある。できることをできる人ができるときにやろうとの考えが基本である。
 活動が活発化してくると活動を「リーダー」として仕切ろうとする人が出てくる。こうした「リーダー」が弊害となり、排他的になることが多いものである。私と高橋さんはこうした仕切り屋をはびこらせないようにすることが大切な仕事と考えている。

 第2に相互援助・相互伝達の原則である。世の中には素敵な能力を持っている人がいるものだ。大西さんはマジックバルーンを作るのがうまい。私も高橋さんも大西さんに始めてマジックバルーンを教わった。このマジックバルーンは100ヶ1700円くらいで仕入れることができる。これを製品(ネズミ・剣・犬。花etc)にすると50円で夜店などで売ることができる。貴重な父親クラブの活動の収入源である。(活動の収入源といってもこの収入でバックギャモン・オニムなどの遊具の購入にあてるものだが) 
 こうしたマジックバルーンの講習会を父親クラブで行う。もちろん有明父親クラブの活動以外でも子どもの健全育成やボランティア活動に携わる人ならば誰にでも教える。相互伝達・相互扶助を原則にすると仲間が増えてくる。有明父親クラブの仲間はたくさんいて、アイディアも豊富である。1年簡に新しい工作やゲームを最低2つ作っていくことにしている。「有明の風風車」「トランプ風車」「紫外線感知ビーズストラップ」「立体ウルトラマン」「もりちゃんオリジナル箱」「参りましたジャンケン遊び」「ツバキの実ストラップ」「マテバシイご飯」「ドングリストラップ」「newシャボン玉まがい」などなど  こうした新しい異年齢・異世代が一緒に遊べるものを相互伝達していくことが有明父親クラブの活動の大きな目標である。

 第3に指示命令系統を持たないことである。仕切らない・相互伝達相互扶助が原則となれば、支持命令系統がないほうがうまく動けるというものである。活動においては中心となって動く人がいて、その人を中心にみんなは助け合ってやっているが、いわゆるピラミッド系統の指示命令組織がないのである。マジックバルーンが大西さん・木の工作なら高橋さん・折紙なら私・餅つきならAさん・調理ならB]さんというように得意を持つ人が他の人にうまく伝達していけばけっこううまくいくものなのだ。そのうちに仲間同士で相互伝達が始まり、誰が生徒か先生かといった感じになる。高橋さんなどはあるイベントで「風車を作ってみませんか。よく回るすごい風車ですよ」と誘われた。実はその風車は高橋さんが考案し、みんなに教えたものだった。ちょうどミツバチがお花畑を発見して、ハチダンスを踊ってみんなに教えたとしても、功労者であるそのミツバチが特別の栄誉を受けるわけではない。それでもミツバチは誰も嫌がらない。(のではないだろうか。ミツバチに聞いてみたことがない)そんな関係性を人間でも作れないものであろうか。

         

  なお以下は今から2年前の2004年5月18日に作ったものですが、再掲した。

有明あすなろクラブ・有明すこやかクラブのやり方

 有明児童センターには児童センターを拠点とする地域組織活動が二つあります。一つは幼児の自主サークル『ドラエもん』及びサッカー・ローラースケートクラブの保護者等の手作りおやつボランティアグループ・ママの折紙グループなどを主体とした有明すこやかクラブ(旧有明母親クラブ)です。

 もう一つは放課後児童健全育成事業である児童クラブ・ジュニアクラブの保護者やそのOBを主体とした有明あすなろクラブ(旧有明父親クラブ)である。児童センターの行事ボランティア・工作ボランティア・山菜採りグループ・平島公園をきれいにするグループ・バックギャモンゲーム等々いろいろな活動を行っている。

 その活動原則は以下の四点に要約されている。

 自己責任の原則

 児童健全育成のための活動であればどのような活動を行っても良いが、その責任は自分でとることが原則である。そのために全員が年会費300円を納め、万が一の傷害事故・賠償責任事故に備えている。

 自己責任の原則であるからやりたい時にやりたい人が活動することになっていて、会員になったからといって活動を強制されることはない。各自の任意加入で各自のボランティア精神で活動している。

 能力主義の原則

やりたい人がやりたいことをこなすことを原則としているので、各自の能力を自由に発揮してもらっている。餅つき会で一生懸命餅をついている人もいるし、お神酒を飲んでいる人もいる。終わってから食べに来るだけの人もいる。それでうまくいっている。この根底には価値論的人間観がある。人間それ自体が価値を持っているからそれぞれ自分の能力に応じてやれば良いとの考えである。30人〜50人位のボランティアで200〜300人程度の参加者を相手にテンプラ会・センターに泊ろう会・有明ふれあい夏祭り・海水浴・餅つき会・どんどやき・豆まき会などの行事をこなしているが、指示命令系統の係分担はない。ボランティア及び職員間の相互伝達で係分担をするよりははるかに能率的にしかも楽しくボランティア活動を行っている。

 ニーズにチーズ

 やりたいというニーズは常に笑顔でチーズと受容し、出来るだけ実現の方向性を探っている。マジックバルーンが得意という人が出てくれればどんどん自由にやってもらっている。自由な発想を大切にし、臨機応変になんでも実現の方向性を実現していくというものである。これらの活動のために189,000円の補助金を有効活用をしている。

 ドミノともだち論(友達・共立ち)

 ニーズにチーズで対応し、これは面白いということになると、相互伝達でドミノ倒しのように普及させていく。倒しよりは共に立とうということで共立ちにした。マジックバルーンが面白くしかも祭などで使えるとうことになると、講習会を開いて普及させる。1人が2人に・2人が4人に・4人が8人にというようにドミノ理論で仲間が増えていく。みんながリーダーみんながサポーターで仲間が増えていく。このようなやり方でフリスビー・風車・ブーメラン・バックギャモン・オニム・子ども喫茶などが行われている。




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