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体性感覚を使って折り鶴を折る   詳細トップ
■ツーパワー・スリーパワー






   五感から体性感覚へ

体性感覚を使って折鶴を折ると折紙遊びが運動表現工作遊びになる。


 『とりいだしたる1枚の紙』と私が言うと、子どもは作業をやめ、『とりいだしたる1枚の紙』とリピートすることを約束しておく。また私が折り方を説明しているときは作業をしないで、頭でイメージトレーニングすることも約束しておく。説明が終わったら、私に聞きに来ないこと、わからなくなったら友達に聞くこと、友達は教えることを約束しておく。


 『とりいだしたる1枚の紙』子どもは大きな声でリピート。この紙を表になるほうが見えるようにして、半分に折ります。まだしないのですよ。頭の中で折ってみるだけです。次にこの紙を直角にして床の上に立てます。立てた紙に触れないようにして気合だけで倒します。『エイ・ギャー・ター・ドウ』何でも良いですよ。10回倒してみましょう。


 『とりいだしたる1枚の紙』今度はこの紙を反対方向に折ります。そうです。十字になります。十字になった紙を頭の上にのせて、遊戯室を5周しましょう。紙を落とさないようにがんばりましょう。


 『とりいだしたる1枚の紙』次に裏が出るように三角に折ります。斜めにしてたてて、その上を50回ジャンプしましょう。出来ない子どものサポートに回る。できる子どもは出来ない子どもの手伝いをさせ、仲間の輪つくりをする。また出来ない子どもをサポートできる力のない子どもは、ジャンプ遊びを楽しませることによって、みんなの折る時間を調節する。


 『とりいだしたる1枚の紙』次に反対に斜めに折って、×になるようにします。これを頭の上にのせてジャンプして落ちてくるところをキャッチしましょう。


 『とりいだしたる1枚の紙』これを上手く四角に折りこむと鶴の基本折が出来ます。この基本折りから、切れているほうを直角三角形になるように真中の線に折ります。これを四回やりましょう。できる人は出来ない人に教えてあげましょう。出来た人は右手から左手へ空中移動をしましょう。


 『とりいだしたる1枚の紙』今度は切れているほうをもう一回半分に真中までおります。これを四回したら、開いて、上のほうに折りあげます。ここからは折り鶴と一緒です。みんなで教えあって、みんなで完成させましょう。


 『とりいだしたる1枚の紙』この鶴は実は生きているのです。『ともちゃんちょっと吹いてみて』・・こういうときは参加できなかった子どもを吹き役になってもらいましょう。もし参加できそうもない子どもが5人いるなら、予め五つ折っておけば良いと思います。吹いたもらった後に足の部分の斜め下に折り下げ、引っ張ると鶴の羽が羽ばたきます。子ども達は大喜びです。


 折り鶴という折紙の素材を使って運動をし、羽ばたいて遊ばせ、時に絵を書いたり、色を塗ったりの作業を入れることで、一つの遊びが大きく広がります。また運動を取り入れることによって、ゆっくりしか折れない子どものサポートができます。


 実際に折る折り方、力の入れ方などを体性感覚を使って伝えることにより、五感を使うことより、ずっとスムーズに子どもの折鶴を教えることが出来ます。皆さんもやってみませんか。


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