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   子どもの話をよく聞くことによる発見・・縄跳び短いのともちゃん・・

子どもからの発見・子どもの時の動くスピードは大人の3倍の量がある

 子どもの行動を見ていると、いろいろ気づくことがある。お店などに行って「おもちゃが欲しい」と駄々をこねる。「今日はお金をもってこなかったから,明日ね。」というと『今じゃなければダメ」と大騒ぎをする子どもがいる。1日が待てないのかと親もプッツンしたりして。


 子どもの躾の問題もあるのですが、でも子どもの時間の感じ方にもよるのです。子どもにとって『明日』というのは大人にとっての『三日後』と一緒なのです。子どもは充実した新鮮な日々を暮らし,なおかつ昼と夕方と夜はまた別に存在しているように子どもの行動から,私は感じます。ですから1日は3日分ということになります。別のクリスマスプレゼントを望む子に『来年サンタさんに頼もう』と説得することはだんなさんが奥さんに『3年後にダイヤモンドを買ってやる』と言っていることと一緒で3年後はあてにはならないのです。子どもの1年は3年と感じるのですから、1年後の約束など約束にならないのです。それに1年前にゲームキューブが欲しくても1年後には子どもも成長し、ゲームも変わり、ゲームキューブでないことのほうが多いのです。


 考えてみると私たちも小学校の6年間は人生の中で長かったですよね。それに比べ,最近の1年の短いこと短いこと。あっという間に時が過ぎていってしまいます。子どもに負けないように充実した時を意識して過ごさなくてはと考えるこのごろです。 
                                2002年5月21日


 さだかでない子ども
 親子で遊びしょうの集いをしていると、よく男の子どもを持つお母さんの相談を受ける。男の子は何度言っても同じことを繰り返す。どうしてでしょうと。「お母さん。もしかして、『また小さい子どもを叩いた。ダメでしょ。いつもあなたはそうなんだから。今度したら許しません。』なんて怒っていませんか?」と聞く。たいていそうだという。私は「男の子はさっきのことは忘れた。次のことはわからない。今のことは定かでない動物です。

 忘れたさっきのことや、わからない次のことは言わないで、せめて定かでない今を定かにするようにしましょう。」他人を叩いたら、にこやかに近づき、子どもよりも小さくなって、叩いた手をちょっと強く叩いてあげる。泣いたら『この手が悪かったね。あなたは良いこですよ』と声かけをして定かでない今を定かにすると良いとアドバイスしています。


 私も含め男という動物は懲りない動物のようです。同じ間違いをしょっちゅうしています。それを過去や未来にわたって言われると嫌になるのです。叱られるのは現在だけにしてもらいたいと本音でお母さんに頼んでいます。そうすると子どもも(大人の男も)わかってくるようです。


 子どもの時間が3倍の密度があると仮定すると、さっきまで泣いていた子どもが急に話題を変えて遊び始まるのもうなづける。大人の3倍の時がたったと同じだからです。さだかでない子どもはかなり強く叱ってもすぐに忘れますから、ぱっと気分転換させてやれば、根にもちません。その代わり一回で効き目があるわけではありません。叩いたら、しっかりその手を叩いて子どもはほめ、また同じことを繰り返すプロセスの中で次第に学習していくようです。インスタント食品のように3分でできると思わないで、3ヶ月はかかるくらいのつもりでやってみると上手くいくようです。子どもの3ヶ月は大人の1年です。本当にすばらしい変容をするものです。


 7月になり、泣いてばかりいた1年生の男の子もしっかりしてきました。3ヶ月をめやすにがんばりましょう。
                   2002年7月10日
       


子どもの話をよく聞くことによる発見・・縄跳び短いのともちゃん・・

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