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色替え紙鉄砲 2015年1月29日 詳細トップ

           (2015年1月31日修正版)

折り紙





 

 折り紙は日本の伝統的な文化で、子どもたちにぜひ伝えていきたいと私は思っています。手先も器用になるし、脳の活性化にもなる。時間つぶしにも最適。創造力も育む。難しいものではなくて、簡単なもので子どもたちが楽しく遊べるものを、どんどん開発普及したいと思っています。
 紙鉄砲はチラシなどで作る伝統的な折り紙遊びです。日本は豊かになったので、チラシやポスター・カレンダーなども、きれいなカラー印刷になってきました。せっかくなので裏表を上手く出して、変化をつけてみました。色替えをするのも子どもが喜ぶものです。また二重に折ることで、紙鉄砲が強くなり、恰好がよくなりました。

          

 上の紙鉄砲は昨年のカレンダーで作ったものです。青と白で素敵になったことと、色が違うのでスリムで形が良くなったように思います。白い部分に色を塗ったら、また楽しく活動できるように思います。
 折り紙も含めて、私は遊びとしないで、折り紙活動・カプラ活動・草取り活動などとしています。日本人の考え方は一つの大きな動き(活動)の中に遊びだけではなくて、学びも働きも包含されていると思うからです。
 働き・学び・遊びにはそれぞれ特色があります。働きは人もために動くですから、みんなのためになることが必要です。学びはまねぶが語源ですので、しっかりと真摯に静かに真似をする(ミナーシスーー模倣)ことが大切です。そして遊びは心を自由に活動することが面白さを大きくします。
 折り紙活動の中でも、準備や後片付けは子どもも含めてしっかりと働く、作り方を教えてもらっているときは騒がないでしっかり聴く、そして遊ぶ時はルールの範囲で思い切って創造性を発揮することが大切と思います。きびきびと働く・静聴する・思い切って楽しむとのメリハリが子どもたちの成長に良い影響を与えるように思います。自由にはフリーの自由とリベラルの自由があります。リベラルとはみんなにとって寛容でルールがきちんとしているとの意味もあります。働きと学びではリベラルの自由が適応されてことが必要と思います。 


  私はいつも閃いて作ってみますが、その後に、やはり修正をした方が良いと思って直します。2日経ったら下記の折り方が簡単そうなので(子どもに教えやすいのと丈夫なので)修正します。でも思考錯誤(試行錯誤ですが思考もだいぶ錯誤しました)の過程を記録する意味から、古いものも残しておきたいと思います。

     
@カレンダーなどを大きな紙を用意します A半分に折ります

     
Bまた半分にして4分の1にします     C上の切れていない方を△折りにします

     
D裏面も△折りにします           E一回戻して下の部分を△折りにします

     
F△をもどして折れ線のところまで斜め△折りにします  G二重にして折り返します

     
Hこれを同じように4回やります      I上の△折りの折れ線にあわせて開きます

     
J中に入るように折り返します   K反対側も上部分の△折りの折れ線に合わせて開きます

     
LIとKの時に下の部分を少し二重に折っておく M△に戻すと出来上がります

※修正版のポイントはカレンダー等の紙は大きいので、半分に折り、そのまま、また半分にして4分の1にしても大丈夫とわかったことです。またその方が折った紙の線にあわせて折れるので子どもに楽だという点です。
 2点目は紙鉄砲を振り下ろした時に、紙が切れてしまうことが多いので、写真Lのように少し二重に折っておくようにしました。これで耐久性がとても強くなります。
 色替え紙鉄砲を作ってのは裏面と表面を出したいとのことでしたが、写真F・Gのように斜め△に二重に折ることは、紙鉄砲が壊れにくく耐久性が増すことにもなりました。大きな紙で作れば、大きな音がしますが、その分だけ壊れやすくもなります。紙を折り返すことで、理論的に考えると4倍以上の強度がつくことになるようです。
 物事をやることは試行錯誤と失敗とチャレンジの積み重ねと思います。子どもたちに私は基本はしっかりと静聴して学ぶように厳しく指導します。でも、子どもたち(学生でも受講生でも)がチャレンジを始めたら、何も言いません。失敗から学ぶわけですし、思わぬことを作りあげることもあるからです。下記のチャレンジも私にとっては試行錯誤(思考錯誤)のプロセスです。

色替え紙鉄砲の作り方

        
@A2位のカレンダーを今回は使いました  A横に半分に折ります

        
B一回開いて縦半分にします        C表が出るように端を△に折ります
※Bで一回開くのは子どもが折るときにしっかり折ることが出来るようにするためです。
  研修会などでやると半分に折ってそのまま半分に折り、この方が簡単と言う人がいます。
  大人が折ることが目的ではなくて、子ども自身が自分で作ることが目的などで、折れ線を折り目
  正しく折れるように一回開いて折ることを習慣にした方が私は良いと思います。
  折り目正しく折ることは折り目正しい人生につながるとか。

        
D反対側も角を△折りにします         E△部分をさらに斜め45度に二重におります

        
FEを横に半分にします             G上のの部分を△に折る

       
H左も△に折る                  I折った△部分を中に折りこむ

       
JIを△に半分に折る             K△の下の部分を持って、振り下ろす

             
L強く振り下ろすとパーンと音がします。

※紙鉄砲つくりも一つのワークショップでグループワーク活動と私は捉えています。まずはチラシやポスター・カレンダーを集める働きの要素があります。自分のためだけではなくて、他の人のためにも材料を集めたりすることは、利他的行動であり、愛他主義です。小学生になったら、利己主義だけの行動ではなくて、仲間のために働くことも大切との経験もたくさん積む機会を提供したいと思います。
 作り方を学ぶ場面では、参加者を3人から5人のフェースtoフェーイスの小グループを5〜8組作って、集団指導を心がけると良いと思います。小学校低学年の子どもは長い時間聴くことは困難なことがあります。でも3年生やしっかりした子どもがいれば、上手くサポートしてくれるものです。また作りながら、走ったり、飛んだりと身体を動かすアクション折紙の手法もとても役立ちます。
 工夫をして学びの場面を充実させれば、遊びの場面がより内容のあるものになります。遊びの場面ではあれこれと指示をしないで、他の人に迷惑をかけないければ自由に(フリーの自由)活動できるように働きかけることが大切と思います。
 60分・40人のワークショップであるなら、前後5分合計10分の働きの時間・学びが15分・残りの35分が遊びの時間となるような配分が必要と私は思います。実際にタイムを測ってみるとわかりますが、60分の内、30分くらい職員が話したり、注意したりしていることが多く、子どもの学びが15分。遊びが15分になっていることが多いものです。4分の1しか遊ばせていないのに、遊びこそが大切と主張する人もまた多いものです。私は働き・学び・遊びのメリハリをつけて厳しく指導します。でも、実際には子どもが自由に遊ぶ時間が「遊びこそ大事との論者」より実質的に長いので、子どもたちはついてきてくれますし、充実した時間を過ごしてくれます。

  □改良型倒立折紙    □色替わり帆掛け船 

  ☆プテラノドン       □トッピューンS飛行機 

                                 
  □色替え紙鉄砲                 □びっくり金魚ちゃん&二色かぶと
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