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・・イネ科の植物の戦略・・

 身近な自然や植物に親しむことは子どもの情緒の安定にとても役立ちます。そのためには、除草剤を撒いて真っ赤にするようなことはやめたいものである。児童館・児童クラブの職員の仕事の一つは草取り・ゴミ拾いにあるように思う。本音を言えば遊びの指導など多少出来なくても、ゴミ捨て・草取り・掃除を嫌がらないで楽しくやる人であれば、ずいぶん子どもに良い影響を与えると思います。


 さて草取りについて今回は考えてみたいと思います。雑草は大きくいってイネ科の植物とイネ科以外の植物に分けられます。イネ科でない植物にはハコベ・ウシハコベ・イヌノフグリ・ペンペングサ・クローバー・ヒルガオ・オオバコ・チドメグサなどがあります。葉が広くて比較的に簡単に刈り取ることが出来ます。


 イネ科の植物はススキのように大きくなるものやシバやスズメのカタビラのように背の低いものがあります。一番邪魔なのはイネ科の背の高くなる雑草です。チカラシバ・エノコログサ・メヒシバ・ムギクサ・スズメノテッポウ・カラスムギ・コバンソウ・カモジグサなどです。これらの雑草は大寒の頃にはもう新しい芽を出すものもいます。そして春から夏にかけて大きく成長し、秋には実をつけて枯れます。多年草ですから、一回根をはると草払い機で刈り取ってもまた元気に出てきます。背の高いイネ科の植物が公園にはびこると犬の糞がそのままにされたり、空き缶が捨てられたりでたちまち公園は汚くなります。そこで除草剤を撒くのですが、根から死ぬわけではないので、来年はまた出てきます。 


 大寒の頃に芽を出すイネ科の背の高い植物を根こそぎとるようにします。彼らは霜柱が出来て、地面が割れるとその隙間に根をはっていきます。春になってからだと引き抜くことは大変です。大寒前後の頃は地面もやわらかいので背の高いイネ科の植物を抜くのは楽なのです。背の低いシバやスズメノカタビラなどのイネ科の植物は1年中光合成を行っています。ですから、背の高いイネ科の植物をとりのぞいてやれば、冬でも緑のシバのようになります。


 春になるとイネ科以外の草が元気になってきます。ハコベ・イヌノフグリ・クローバー・ヒルガオなどです。子どもは色水遊びをしたりで遊びます。でもあまりイネ科以外の葉の広い植物がはびこりすぎると、シバなどのイネ科の背の低い植物が負けて、かわりにまたその間から背の高いイネ科の連中が支配するようになります。ですから適度なところで芝刈り機等で刈り取ったやることが大事です。月に1回か2回きれいにしていると、いつもきれいな緑を維持することが出来ます。


 子どもが遊ばない木の下等ではスズメノカタビラ等の雑草もずいぶん背が高くなります。そこでは全部根こそぎイネ科の植物を取り除いて、多年草のタチアオイ・フキノトウ・マツバギクや球根の仲間を植えておくと花がきれいに咲いて楽しい公園や庭にできるようです。


 子どもの群れ遊びの空間を確保するために身近な公園を花と緑にする活動をしませんか。そのためには雑草といわれる草たちのことを理解して戦略を立てることが必要と思います。

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