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■子どもの困った行動どうするNO1 詳細トップ






  泣けば勝てると騒ぐ子どうする   暴力を振るう子どもどうする

 最近の子どもの特徴を端的に言うと『傷つけやすく・傷つけられやすい』子どもということになると私は思っています。ちょっとしたことでプッツンしてキックする・投げる・蹴る・叩く・喚く・噛み付く子どもが増加しています。昔は30人の中に1人や2人はそうした子どもがいたものですが、最近は5〜8人も出てきて、クラスが崩壊状態になることがあります。また5〜8人の子どもの行動にあう子どもも傷つけられやすい子どもですから『クラスが怖くていけない』と訴え、不登校状況になる子どもも出てきます。保育園の年長のクラスから小学校1年生のクラスでこんなことが起きています。


 こうした子どもの行動にどのように対処するかはいろいろなことがあるので少しづつ書いていきたいと思っています。まず原因を考えておきましょう。一番の原因と思うことは出生率の減少により、一人子二人子の親になってきている。そのため親族が減少し、小さいときに大人の中だけで育てられ、いとこやヘンなおじさんやおばさんに切磋琢磨されたことがないことがあげられるように思います。兄弟姉妹数と直接の関係はないようです。一人子でも健気に生きている子もいますし、反対に3人兄弟の末っ子で女・女ときて待望の年の離れたご長男の誕生となると、けっこう大変な子どもも多くいます。


 保育園の年中から小学校の低学年の時代はちょうど猿の子どもがそうであるように,群れて遊ぶ時代のようです。ある程度の仲間がいて,その仲間集団が大人も含めて仲良しであり、その中でケンカをし、遊び、喚いて,叱られてのびていくのだと思います。その経験がないままの子どもが増えたために現在の状況が出てきたと私は考えています。こんな観点から,少しづつ、困った行動をする子どもの対処の仕方と仲間つくりについて書いていきたいと思います。 
                2002年5月21日

   

不登校の子どもはいろいろである

 不登校と言うと急に過敏になり、腫れ物を触るように対処することが多くなっている。ある学者が親子のスキンシップが足りないと言うと、猫も杓子もスキンシップと言い出し、不登校の原因を母親の愛情不足と言い出す始末である。もちろん母親の愛情不足やスキンシップの足りなさもその一つの原因になることがないわけではない。しかしその反対の子離れできない親に原因があることもあるのである。マスコミがもてはやされ、不登校と言い出すと、その原因を限られた時間の中でみのもんた風に結論を急いでしまうと困ることが起きるのである。


 不登校といっても、クラス内の暴力がひどく学校にいけない子どももいるし、親の愛情不足で、母親がいつ家を出て行くかの不安を感じていていけない子どももいる。怠け者で新潟弁でのめしこきもいる。ナイーブで担任の指導についていけない子どももいる。給食が食べられないのが原因の子どももいる。いろいろな子どもがいて、いろいろな状況でいろいろな行動をするのだから、一概に不登校は愛情不足等と決め付けることは危険である。


 人の行動はいろいろな要素を持っている。人の心などは理解できない。自分の心さえわからないのに。と思って決め付けないで、いろいろなパターンの子どもを自分の目で確かめ、判断し、援助していくことが必要と思う。そのとき自分の人生のいくつかはかける気持ちが無いとうまくいかないような気がする。子どもも親も、ある意味では『あなたは自分の人生をどれだけかけているの』と内心で指導員に問いかけているのである。プロとして、今を生きる同世代の人間として、私も苦労しているけれどがんばっているというメッセージを親にも子にも自分にもそして自分の子にも伝えたいと思っているのです。でもうまくいかないなあ。

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