発明BOYカニパンミュージカルの感想


12月28日、銀座博品館劇場(写真提供のchiku氏に感謝)にカニパンの ミュージカルを観に行った。 三橋加奈子を観るのが最も重要な目的だ。 銀座の街中にカニパンミュージカルの垂幕が似合わない。 8Fのホールに入ると、パンフレットや、カレンダーやセル、 タオルなど売られていた。とりあえず、パンフレットと カレンダー、タオルをゲット。 セル4枚2000円だったがこれは買わず。ま、悩むところだったが。 で、席につく。わりと狭い場内だった。客の入りはいまいちなの かもしれない。ところどころ空席があった、 子供向けのミュージカルのはずだが、観客はジャニーズ系男優のファンと 思われる女の子達と、女性声優ファンと思われる大きなお友達が 大半を占めているようだった。 子供はほとんどいなかった。ま、平日だったんだけど、う〜んだなぁ。 カニパンアニメ自体のファンがどれだけいたかは不明。


出演は結構豪華。セラムンミュージカルで有名な森野文子、 代アニ系声優では安定した人気の鈴木真仁、あとは、樋口智恵子など。 男性ではジャニーズSr.(よくわからないがシニアの略らしい)の 佐野瑞樹、榎本雄太等がでていた。 劇場が狭く、席も5列目と近く、かぶりつきで観れた。

で、問題の生ミルクの三橋加奈子だが、これがなんともよかった。 ミルクと同じ紫の服と白のスカートでおどりまくっていた。 顔はミルクのように丸顔ではないが、性格はわがままそうで、 全然違和感がない。それでいて、どちらかというとひかえめな 演技をしていて、これがまたよい。 なにより、高圧的だが愛敬のあるあの声がたまらない気がする。 三橋は私がすわっている左側の方でよく踊っていて、 十分(笑)楽しめた。

その他の役者だが、どれも、アニメカニパンとあまり違和感のない起用に なっていると思う。ナッツの森野文子、タピオカの大野まりなの起用は 絶妙だと思う。特に、ナッツ役の森野文子の演技はすばらしいし、 ショートカット姿もとてもりりしい。 タイトスカートの制服姿や、セクシーなドレス姿で大サービス(笑)だった。

鈴木真仁は、ナルト役と、他にミュージカルオリジナルのキャラを好演、 樋口智恵子も、ミュージカルオリジナルのキャラを好演していた。 それと劇中での熱唱が光ったが、どうも途中で台詞を忘れたか、 間違えてごまかしていたようだ。 最後のダンスがノリノリで凄かった。ちょっと恐かったかもしれないが(笑)。

台本は三ツ矢雄二。Tsupo氏等にはもう自明のことだが、一応、補足すると、 彼はもともとは声優で、キテレツ大百科のトンガリや、赤ずきんチャチャの ソーゲスなどをやっているが、最近は劇団を作って、後輩の指導をしたり、 アニメアフレコの演出(カニパンのアフレコ演出も彼が担当)をしている。 ちなみに彼が作った劇団フリーアトムは消滅してしまったようだが、 どうやら新たに劇団を旗あげするらしい。

彼の作品は、実は代々木アニメーション学院の卒業発表演劇でも観たことがある。 今回のカニパンもそれとだいぶ似たテイストを持っている。 全般的には無難な作りになっている感じだ。アニメカニパンにみられるような風刺めいた ひねりとかはあまりない。 まぁ、ボリュームは十分あるし、飽きない作りにはなっていたので 十分楽しめた。但し、全般的にギャグがすべりがちなのが残念と言えば、残念。

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