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2014年カプラ活動(2014年12月15日)
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   ・2014年カプラで学んだこと
 2014年は子どもたちや多くのカプラ関係者と子ども向けのカプラ活動を子どもと一緒に考えた。そして、月1回のカプラ研究会でみんなと検討して、保育園や小学校低学年でも遊べるものに変化させていった。
 基本はユニバーサルデザイン的で誰でも活動できること、作った後に壊して楽しいこと、遊べて楽しいこと、カラーカプラを使ってみることなどであった。
 私が折り紙やカプラなどを含めて遊びとの名称を使わないで、活動としているのは一つの私の信念があるからです。それは、遊びのみに活動を限定してしまうと、『私遊ぶ人、あなた準備や掃除をする人』みたいな考えが出てくるからです。全ての活動の中に『働き・学び・遊び』が内包されています。そして働きの時はみんなのために利他的に一生懸命働く、学ぶはまねぶで真似をするが語源なので真摯に口を閉じて学ぶ、遊ぶは心が自由に動き回ることだから各個人が与えられたリベラルの自由の中で思い切って活動するとのメリハリをつけることが大切だと考えているからです。
  秋葉区のディプルアイランドが運営する放課後児童クラブのあおぞらクラブ・キッズクラブ・バンブーキッズ・キッズポートさんには毎年お邪魔させていただいています。4年生以上の高学年も受けいれていて、きちんとした躾をされているので私は好きなクラブです。
 ディプルアイランドの高学年の子どもたちが利他的な行動をとれるのもたいしたものです。利己的行動が悪いわけではありません。しかし、ピアジェのいう具体的操作期前期から次第に形式的操作期に移っていく子どもたちには、自分のことだけでなくて、みんなのことや他人のことを理解出来て、行動できるようになることは大切です。日本でも三つ心・六つ躾・九つ言葉・十二文・十五理(これは数え年ですので、三つは未満児まで・六つは保育園児まで・九つは小学校3年生まで・十二は小学生までとのことです)と言われるように、それぞれの発達段階に応じて、やり方が違うことが必要です。
 指導員は優しい母であることも必要ですが、厳しい父であることも必要です。また、個々人のことだけでなくて、集団の中における指導がどうあるべきかも考えることが必要です。
 カプラ活動で言えば、『裸足もしくは靴下で活動・カプラを投げない・カプラを汚くしない』などのルールは厳しくしますが、ルールを守った上で活動はリベラルな自由が保障されるべきです。また指導上のやり方などを教えているときは真摯に学ぶことが必要です。ディプルの子どもたちはそこが出来ています。

    ・Sタワー
      
 ディプルの子どもたちが自由に考えたものがSタワーです。寝ると起きるを上手く使って斜め斜めと上にタワー状にしています。ちょうどマンションの非常階段とか立体駐車場の道のようです。これを建物と組み合わせて子どもたちは遊んでいました。『働き・学び・遊び』のメリハリの中で子どもたちは自主性を発揮するものです。自由とはリベラル(=誰にでも寛容で、誰でもわかるルールの中で活動できること)であると思います。

    ・ドーマのある家からマンションつくりなど
      

 ドーマのある家(右上写真)はカプラ研究会の五十嵐さんの紹介によるものでした。とても素敵なのですが、最上部の組み立ての時に斜めに合わせるのが子どもたちにも私にも難しいものでした。あまり面倒なことを言わないと子どもは出来る範囲で簡略化してやっていました。(この点大人の方が融通性がなく、保育士さんの研修会などでやってみるときちんとやらないと気のすまない人たちが多いように思いました)
 小学校低学年でも簡単に出来るように最上部の組み立てを簡略化してみました。また最近は10階に住んでいるとの子どももいるので、1段に3階まで作り、5段積めば15階が出来るようにしてみました。
     
 写真は8階建ての上に屋根裏部屋が2階あるみたいな形です。下から8階部分が斜めにするのがドーマの家なのですが、斜めをやめて四角にして安定をはかりました。やり方はいろいろあるのがカプラの楽しいところではないかと思います。
 でも屋根はいろいろでも良いのです。私はルールは厳しくしますが、遊び始めたら、どんどん褒めてまわっています。なんのために叱るのか。それは最後に褒めるためです。叱るなら褒めて終わりましょう。何のために褒めるか?それは本当に危険ややっちゃいけないことをやろうとした時にしっかりと叱ることが出来るためです。なお制作のプロセスで壊れることもあるものです。ネガティブな言い方をやめて、ポジティブな対応が子どもたちの意欲を引き出します。カプラが壊れた時の魔法の一言は『良い音がしたね』です。カプラは1枚では木琴の音、複数では川のせせらぎの音になると立命館大学の音響の先生が調べてくれているそうです。
     
  ↑本格的なマンションを建設して頑張る子どもたち

   ・合掌づくり
 ドーマの家から簡単マンションつくりをやっていたら、やはり日本の家屋も作りたくなりました。本日、合掌つくりを考えてみました。
    
 @下に10枚カプラを敷いて Aその上に部屋を2段作る Bその上に横に3枚横に並べる
    
   C2段目を積む        D3段目を積む         E屋根をふく
 やってみるとBの段階で最初から5枚並べた方が良いようです。
    
 けっこうそれらしいものが出来ました。お試しあれ。
 作っていてどんどん変化するのが私です。ひまわりクラブ等は200ピースしかカプラのないところがあります。右の写真は120ピース必要です。200ピースで一つしか作れません。そこで98ピースで作ってみました。200ピースで2組できます。その上に下の段を1段にしたので、もっと良くなった感じです。(2014年12月19日追加)

   ・スーパーボールころがしから鈴コロリン
  ↓鈴コロリンで遊ぶ様子  前川商店から購入した鈴の入ったプラスチック容器↓
       
 鈴コロリンの作り方  鈴コロリン動画
 やはりディプルの子どもたちがカプラで立体状のスーパーボール転がしをしているとの電話を佐々木さんから聞きました。それでは作ってみようとチャレンジしたのがスーパーボール転がしです。でもスーパーボールは踏むと危険だったりするので、もう少し違ったものはないかと探したら、前川商店さんの佐藤さんが見つけてくれました。ぬいぐるみなどに入れる鈴です。たんに鈴ではなくて、ぬいぐるみにいれてもなるように透明のプラスチックの容器に入って1ケ100円くらいで購入できます。
 鈴を転がすと水琴窟のような心地よい響きがします。これも今年のヒット作でした。

   ・怪段崩し
 怪段崩し動画
 1000ピースでナイアガラを作りたいとのニーズがありました。ナイアガラはある程度の高さがないと上手く崩れません。やはり2000ピースは必要のようです。でも放課後児童クラブなどでも1000ピース持っていれば多いほうです。そこで400ピースくらいで崩せるものを考えてみました。
 学校の怪談をもじって怪段崩しと名付けました。ナイアガラとマウントフジの組み合わせです。これだとそれほど高さがなくても崩れるようです。マンションに住む子どもたちに来てもらって崩すお手伝いをしてもらいました。
      

   ・虹のナイアガラ
 虹のナイアガラ動画
 2014年になってカラーカプラを導入してみました。カプラ研究会の山本さんと五十嵐さんがカラーカプラは面白いというのでやってみることにしました。江南区が2015年1月25日(日)の『五感を育む親子の集い』でカラーカプラを使っての試みをやってくれることになりました。せっかくなので虹のナイアガラから江南区区長さんの登場と挨拶をと思っています。11月下旬からチャレンジして、何度か失敗して基本形が出来ました。カラーカプラは摩擦力が強いので崩れにくいのです。その分ひまわりなども作れますが。
     
 左上の写真が基本形です。下から紫・藍・青・緑・黄・橙・赤の虹の順番に置きます。上からだとあたいきいをあいし(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)の順になります。これを基本にしてもう少し下を広げようと思っています。写りが悪いけれど右の写真がそうです。
 10段くらいまで白木(以下白とする)を積んでから、
 11段目に白・白・白・白・白・白・白・白・白
 12段目が 白・白・白・白・白・白・白・
 13段目が   白・白・白・白・白
 14段目が    赤白・白・白
 15段目が     赤紫・紫
 16段目が        
 17段目が         
 
18段目が            赤

 19段目が              
 20段目が                黄・
 21段目が                   橙・
 22段目が                     
 以上のような展開で積んでいくことになる。実際は下から積んでいくので反対になるので、レインボーになると思う。

    ・カラーカプラを使っていろいろ
 カラーカプラを利用してのカプラ活動はマウントフジの上を白くしたり、L系の上の色を変えたみたり、いろいろなことが考えられる、それぞれに工夫して子どもたちの創造性を高めていきたいと考えています。

        

    

 カプラの活動の輪が大きくなって、子どもたちの基本的な躾が出来て、ルールを守って創造力に富み、勤労精神と仲間を大切にする力が伸びていったらいいなあと思ってます。

   らくちんピラミッド
 保育園児や小学生低学年も作れるようにカプラ研究会の仲間がらくちんピラミッドを作ってくれました。簡単に出来て、組み合わせていくとどんどん大きなものになるのも児童館や放課後児童クラブの活動では大切ですね。
    
 

□2014年私の活動 □2014年折り紙活動  □2014年カプラ活動 △2014年環境美化他
◇カプラ活動の基本  □カプラは楽し  ◇カプラのかまくら   □2014年私の考えたこと
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