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    2014年トランプ活動(2014年12月30日)
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       トランプでの活動はたんに時間つぶしの遊びだけではなくて、どこかに学びを入れたいと私は考えている。トランプは数字を使っているので、楽しみながら算数の学習をすることが出来る。放課後児童クラブなどで意図的に算数の学習にもなるようなトランプ活動をしたいと私は思った。非常勤講師をしている国際こども福祉カッレジや日本福祉医療専門学校などの学生さんたちといくつかの算数学習になるトランプ遊びを開発したので紹介したい。また、実際に放課後児童クラブや児童館などでやってみたり、児童厚生員や放課後児童クラブ職員の研修会などでやってみて、修正を加えた。いろいろなアイディアを出してくださった方々そして子どもたちに感謝申し上げます。
 
 □足して10になるととれる神経衰弱 
         
 小学生低学年児童にとって、10の数の分解と合成はとても必要なことです。そこで神経衰弱をするのに、7と7のように同じ数字でとるのではなくて、3と7のように10になったらとることが出来る神経衰弱を考えました。10とJ・Q・K・ババは1枚でもとることが出来るラッキーカードにします。
 こうすると、自分の順番でない人も3が出たら、次に何が出たら良いかと考えるので、活動が全体的になります。また数字に強くなります。子どもたちの中でイメージで場所を覚えていて、神経衰弱が極端に強い子どももいます。でも同じ数字でないと別のようで、けっこう対等に戦うことが出来ます。また1枚でラッキーでとることが出来るので、神経衰弱が強くない子どもでも楽しむことが出来ます。

 □足して10になると出せるババ抜き
 ババ抜きも同様に足して10になると出せるものにします。なお10・J・Q・Kは普通のババ抜きと同じように同じ数字2枚で出すことが出来ます。8人でみんなでやる時に、2人1グループの4グループを作って遊べば、よくルールのわからない子どもや途中で仲間に入りたい子どもも仲間に入れることが出来ます。放課後児童クラブでの高学年の受け入れが始まりますので、高学年と低学年が一緒に遊ぶことが出来るでしょう。

 □5並べ 
     
 5並べは10以下のカードを使います。まず、カードを平等に配り、5を持っている人は真ん中に出します。5の横は6か4です。ハートの6が出て、4を出した人は5をひっくり返してもう一回出すことが出来ます。このことで数の関係性を理解させようというものです。今書きながら考えたのですが、カードを配るときに54枚すべてのカードを配り、1〜9以外のカードはラッキーで出してしまうのも良いと思います。本編を修正しておきます。

 □差が7になるととれる神経衰弱  
     
 足し算よりも引き算は難しいものです。放課後児童クラブが高学年受け入れが始まるので高学年用のものとして提案してみました。Kと6・Qと5・Jと4・10と3・9と2・8と1でとることが出来ます。7は1枚でとることが出来ます。ラッキー7です。トランプは13まであるので一番有効にカードを使うには差が7が良いようです。

 □差が7になると出せるババ抜き
 神経衰弱と同じように差が7になると出せるババ抜きは日本福祉医療専門学校の授業中に学生さんから提案されたものです。同じように楽しむことが出来ます。

 □研修会で足して10になる神経衰弱をやってみました
     
 放課後児童クラブ指導員の研修会でやってみました。

 トランプ遊びも工夫次第でいろいろなことが出来ます。足して10ではなくて、足して13でもやることが出来ます。差も8でも6でも可能です。子どもの今日の状態ではなくて、明日出来る可能性のあることを提案していくことが大切と思います。
 子どもは今を真剣に生きているものです。子どもの未来のために何をするかではなくて(明後日のことを考えるのではなくて)明日のことを考えて提案していけば、子どもたちは喜んでついてくるようです。

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