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■2003年 7月詳細トップ

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  7月 7日 七夕
 七夕でしたが、雨が降り続けた一日でした。7月5日(土)7月6日(日)に児童センターと平島公園の草取りをしておいたので、雨が降り続けても芝やクローバー・スズメノカタビラなどの背の低い草の緑が鮮やかである。
 7月5日の暑気払いも人数がたくさんで楽しく行うことができた。実習生もバックギャモン研修会で楽しく有意義に過ごしていた。また午前中の環境整備も頑張った。
 
  7月 8日 平島公園の活動
 新潟市公園愛護協会の総会がありました。石田会長が理事をしており、公園愛護協会の表彰を受けました。
 何よりも公園をきれいにしたことと子どもたちがたくさん集まり、仲良く遊ぶ公園になってきたことが表彰の対象であったことが嬉しかった。
 7月5日にはテレビで平島公園の活動が紹介され、7月8日が表彰と続いた。これをうまくステップアップをして子どもの遊び場環境作りの大切さをみんなにアピールしていきたいと思う。
 児童厚生員・保育士・教員などの活動はそして地域の児童健全育成を考える人の活動は遊び場環境作りを最優先事項にするのが良いと私は思っています。これならば誰にでもできるからです。公園のごみ拾い・自宅の前の花植え・下水清掃・公園の花植え・草取りなどなどやれることはたくさんあります。身近な環境をきれいにすると環境を大切にしようとする心が芽生えてきます。その心はみんなが仲良くなる心と通じるところがあるように思うのです。汗を流してみんなで身近な環境を整備し花と緑にしたいものです。
 
 公園の草取りの仲間たち          子どもも頑張る
 
 お母さんも働きます             美味しい豚汁うどんもあります

 平島公園での活動はいつも自然体です。できることをできる人ができる範囲でやろうというものです。支持命令はなく、気軽に誰でも参加できます。平島一丁目だけでなく、どこの地域の人も参加できます。これが仲良しの秘訣ですね。
  7月12日 自然科学館へ
 夏休み前の行事で子どもたちと自然科学館へ行ってきました。63名をつれて行きました。いつもプラプラ歩きのAちゃんがいなくなり1時間も館内を探しました。館外までみたのに見つからないのは不思議でした。understandをしようと思いました。それから1時間Aちゃんを尾行してみました。Aちゃんは突然変身しすごくはやく走るのです。その姿はいままで私は見たことがなかったのです。いやあ勉強になりました。

 自然科学館といえば割り箸の法則(50人に一人くらいは弁当に箸を入れないお母さんがいるという法則)を思いついたところです。今日も4人も箸が入っていなかったようです。そんな話を迎えに来たお母さんと話していたら「あら私も忘れたわ。Kちゃんどうした」「食べなかった」 一食抜く経験も大事ですね。笑

 お弁当の続き。男の子は悪いことをして叱られ叱られ叱られ叱られたまにほめられまたケンカをしケンカをしケンカをし時に仲良くなりまたケンカをしケンカをしケンカをしという存在だと私はunderstandしています。ケンカばかりの2年男子が10人自然科学館へ行きました。ところがS君が弁当をセンターにおいてきてしまいました。私のトコに言いに来たから「そういう時はどうしたら良いか考えてみよう」といったら2男がみんなで弁当を分けてくれました。S君は感激して涙を流していました。いつもケンカばかりの子どもたちですが、困ったときのこの助け合いに私は感動しました。ケンカケンカケンカときには仲良くなることもある。そしてまたケンカ。
  7月16日 虫の声
 今日は7月16日である。季節は夏ということになる。旧暦では旧暦(太陰歴)では6月17日で、もう一週間で大暑となる。8月8日(旧暦7月11日)は立秋である。8月8日に立秋とは少し早すぎるかなという感じもする。旧暦では1月〜3月が春・4月〜6月が夏・7月〜9月が秋・10月〜12月が冬となる。

 旧暦風に言えば今日旧暦6月17日は晩夏ということになる。旧暦は中国の華南を標準としているから日本では一ヶ月くらいずれるという話もある。それはそうとして、朝方目が覚めて、静かに外の音を聴いていたら、もう鈴虫が鳴き始めていた。今までは気づかなかった。7月16日に鈴虫が鳴き始めるなどとは。そう思って旧暦を調べたり、立秋のことを調べたら、もう夏と秋が同居する季節になってきたことに気づいた。

 季節は少しづつ変わるけれど冬と春はいつもどこかで同居し、春と夏も一緒で。夏と秋・秋と冬も同居する。ときには冬と春と夏も同居することもあるようだ。山遊びに行くとすっかり都会は夏景色なのに、山に近づくとまだ桜が咲いていて、また山を登ると残雪にあう。夏と春と冬の同居である。

 今の季節は夏と秋が同居を始めた季節だ。鈴虫についてYahooで検索したら
http://members.jcom.home.ne.jp/isitani/seityouki.html
というところを見つけた。鈴虫成長記というホームページである。そこには

7月14日月曜日に今年第1号の成虫が誕生しました!!(^_^)v
正確に羽化した時間は分かりませんが、今日の昼にケースを覗いてみると
オスが1匹成虫に成ってました。

これからの第一声が楽しみです。

次回は羽化の撮影に挑戦したいと思います

と記されていた。

羽化した写真も借りてきました。
やはり7月中旬には鈴虫さんも出てくるのですね。
 
  7月20日 天才に学ぶ
 朝起きてテレビをつけたらちょうどテレビ寺子屋の時間だった。斎藤孝さんが出ていて(声に出して読みたい日本語の著者)天才に学ぶという話をしていた。

 一つは天才は量をこなすということである。量の蓄積が質的な変化を生むものであり、量の蓄積こそが大事であるといっていた。これは弁証法の論理であり、量質転化と言っていた。私も同じことを考えていたので嬉しかった。
 私は「文殊の智恵は戦術である」との考えである。戦略が決まっていて,その実現のためにどのような手段をこうじたら良いかをワイワイガヤガヤ論議をし、いろいろな手法を考える時に「3人寄れば文殊の智恵」となるのである。たとえば町内でフリーマーケットをするとする。目的は町内の仲間作りである。成功させるためにはある人はホームページで宣伝するといい、ある人はポスターを作る。口コミでみんなに話す。子ども会で宣伝し子どものフリマも出すようにする。いらないものを集めるなどなどいろいろな手法が出てくるのが良いのである。一定の戦略が決まればみんなでワイワイガヤガヤの文殊の智恵は有効である。

 しかしながら戦略の構築の段階で文殊の智恵は適用できない。戦略の構築にはある程度先見の明と直感のようなものが大事である。公園を徹底的にきれいにし,花と緑の公園にすれば地域の子どもが遊び始め、地域の健全育成につながるという戦略は平島公園の湯本会長と私の仮説であった。今から10年前まではこの戦略はまだ認められていなかった。自治会でも批判的な人が多く、自治会での役員会での話し合いでも賛成されていたわけではない。けれどこの戦略をゆっくりじっくり、確実に実現を図ってきた。5年たってこの戦略は公園の周りの住民・自治会の共通理解となり、行政にも認められて、平島公園クラブも結成された。「花と緑の平島公園を」の戦略が定着したのである。こうなれば平島公園をきれいにするにはどうしたら良いかはいろいろなアイディアが出てくる。公園の周りの雑草をとり花を植える人・梅を剪定する人・ゴミを拾う人・芝刈り機草払い機で草を刈る人・集める人・腐葉土をもらっていく人・遊具にペンキを塗る人などなどいろいろな人が出てくる。これぞ文殊の智恵だと思うのである。
 地域作りのために公園をきれいにするのが良いかどうかという戦略的論議を自治会で行ってもうまくいかないと思う。いろいろな人がいろいろなことを言うだけでうまくいかないことが多いのである。ある程度信念を持って失敗しても良いと思いながら孤独にチャレンジすることも必要である。

 戦略的なことは、あまり論議をしないといったが、そうすると独裁的な考えが全体を支配するかのように勘違いが出てくる。ここに量をたくさんやることが質的な変化を生むことが大切になる。児童健全育成のことで言えば、児童の健全育成に直接メリットのある活動の量をこなすのである。ゴミを拾う・草をとる・子どもをunderstandする・子どもの遊びにチャレンジする・折紙を折るなどなど子どもに関わることをたくさん意識的に量をこなしていけば、あるときに質的な転換も起きると私は思うのである。逆に量的な関わりを忘れ、頭だけで健全育成を考えたり言ってりしていると、あるとき子どもの健全育成にとってデメリットになこともありうると思う。自分自身の反省を込めてであるが。

 天才に学ぶの一つが量をこなすだが、その中身はもう一歩深められて斎藤孝さんは言っていた。量をこなすためにはやる意義を考えて段階段階に目的を持ってやると言うものである。
 折紙を折るときに私は3枚ユニット・6枚ユニット・12枚ユニット・30枚ユニットなどと段階的にやっている。最初から30枚ユニットだとみんなやる気がなくなってしまう。3枚でまあ素敵・6枚でサイコロができた。12枚でくす玉それなら30枚ユニットにもチャレンジしてみようかということになる。

 量をこなすこと。これは本当に大事なことだ。そのために子どもたちには少しづつ変容させることも大事である。『大きなカブ』のようにおじいさんから始まって次は誰が出てくるかの変容が話を楽しくしているのである。遊びを伝えるときも同様に一気にルールを説明して行うのではなく、一つ一つルールを追加していくと子どもは喜んで遊びだす。