日々思ったこと(2001年10月)


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10月28日(日)

訂正

なんか、RUN=DIMを翻訳版なんて書いてしまったけど、これは多分間違い。 いや本当のところはどうなのかはわからないけど…。

カスミン(新) (1話)★★★★,(2話)★★★★★,(3話)★★★★

ようやく視聴完了。吉田玲子脚本(原作も)。 な〜んか、妙〜な雰囲気のアニメだなぁ。 やっぱ、ファンファンファーマシィと雰囲気が近い気が。

それにしても、カスミンたんは、最近のどのアニメに比べても、 激しすぎて、私には刺激が強すぎる(おいおい)。ぽぷりちゃんくらい激しい。 マリーベルくらい激しい。ジュンちゃんくらい激しい(おいおい)。 あぶない。ほんとあぶない(何が?)。 水橋かおりは非常に好演してる。大谷育江系な雰囲気があるな。 さすがはTsupoりん、ずいぶんまえに水橋かおりに注目してるなんて、 目のつけどころが鋭すぎ。

物語的には、特に第2話がいい感じだなぁ。健気なカスミンたんがいいねぇ。 3話目は、仲良しになるきっかけがやや安易だが、どうにもこうにも、 声が金田朋子なクラスメートのむしゅめが、いい感じ。

作画の方は、ときたまとっても面白いモーションがあるな。 モーションブラーとか使ってるみたい。 10月からの新番組ではこれが一番いいかな…ってRAVEとか、まだ見てないものも多いけど(汗)。

コメット (先々週)★★★★★,(先週)★★★★★,(今週)★★★★☆

先々週は、メテオ母が出る話。まぁいい感じではあるが、 ちょっとキャラの内面が見えない感じがするキャラではあった。 まぁ、メテオさん自身も、本当はよくわからないキャラなのだが(笑)。 海に飛び込んじゃうコメットがすごいが、助けるメテオさんのラブリーさがいい感じだった。 傘をうまく使ってたな〜。 ケースケがライフガードを目指そうと思った理由にも納得。 ほんと、このアニメは引き出しが多いアニメだな。

先週は、メテオさんが眠い話(おいおい)。 なんか、この回のメテオさんはいつもと違い積極的じゃない感じなのが、 それはそれでいい感じ。最後に雲の上でコメットと仲良くお昼寝なのもいい感じ。 この回のテイストは、いつもにも増して、ぶぶチャチャ風だった気がする。 粘土に命を安易に吹き込んでしまったことをあとで反省するいい話。 スピカさんの使い方がうまいな〜。

今週は、メテオさんがいっぱいの話。 自分自身の複製なのに、うっとうしいという気持ちを正直に出してしまうメテオさんが、 いかにもメテオさんらしくていいな。 コメットが魔法を使わないようにしていた…というお話自体は、なんか、 よく方向性のわからないオチにしてしまっていたような気もするが、ま、いいか(笑)。

オコジョさん(新) ★★☆

まだ、視聴は第一話のみ(苦笑)。シリーズ構成が西園悟なので気になるが、 どうも地味な感じになりそうだな。 ナレーションが麗しの寺田はるひ。 グルグルナレーションの横尾まりっぽくなるかな…と予想してたが、その通りになった。 いまんとこ、寺田ナレーションはあんまり面白くない感じかも。 お話の方はそこそこ面白いが、最後の誰が勝ったとかまとめる部分はあんまりよくない感じ。

フルーツバスケット (先々週)★/△,(先週)★★★☆

先々週のお泊まり会の話はな〜んにも面白くなかったが、 先週の虎むしゅめの話は一転して面白かった。虎むしゅめの母役が、 寺田はるひだったなぁ。なんか、どっか影のある演技がとてもいい感じ。

キャプテン翼(新) ★★(見たのは今日放送分のみ)

やっぱ昔のに比べると作画がいいなぁ。小次郎くんカッコよすぎ(笑)。 声優陣、井上喜久子とか松本梨香とか、なんだかすごい布陣だなぁ(笑)。 でも、物語の方は、キャラが妙に説明的セリフを吐いてるのが、 なんだかいや〜んな感じ。ま、そういっても、そこそこ面白いけど。 それにしてもけなげな小次郎くん、翼くん達のチームより、 よっぽど勝たせてあげたい気がする。

テニスの王子様(新) ★★★(平均)

そこそこ面白いが、あの天才王子様、あれだけすごい技量があるのに、 第一話でテニスのグリップの握り方の呼び方が間違っていることに、 つっこみを入れるとことか、時々妙にスケール小さい話が出てきたり、 たまに荒っぽさを感じる。 作画は全般的にいい感じだけど、あの、テニスコートが出てくる時の変なワイプが気になるな。 しばらくしたら慣れるのかな。 それにしても、あのニヤニヤ笑っているキャラの甲斐田ゆきがハマり役って感じでとてもいいな。

ヒカルの碁(新) ★★★★(平均)

私にしてはとても珍しく、この作品は原作マンガをまじめに読んでる(笑)。 ヒカルの声の川上とも子は、なんか違和感はあるのだが、一度あの声を聴いてしまうと、 その後は、もう、川上とも子の声を思い浮かべながら漫画を読んでしまっている(笑)。 佐為の声は違和感なし。ちょっと迫力不足だが。 で、やっぱ、アキラの声(小林沙苗)が、違和感強いかなぁ。…というか、 今のところ、アニメの中で、アキラが特にすごく感情的に揺り動いている描写が多いんだけど、 ちょっとその描写に演技がついていってないという感じがあるかな。

それにしても、囲碁ネタをアニメでやるなんて斬新だねぇ。 第2話などは特に結構まじめに囲碁の説明してて面白い。 普段はアニメを観ないようなファンが付きそう。 私も、アニメを観ているうちに多少は囲碁がわかるようになるかな(新明解は将棋のルールは知ってるけど囲碁は知らない。苦笑)。

ガイスターズ (先々週と昨日)★☆/××

なんか、民族がらみの対立もあって、面白くなるかもという雰囲気はあるが、 実際のところはどうにもこうにも面白くない。 関智一声のディーンに関してのキャラ描写が特に理解できん。 元老員の連中からは何かと嫌われてる民族、 シオルの出身のむしゅめ、シャイたんは、何かと反抗的で、 ディーンは、シャイがどうにかガイスターズでうまくやっていけるように 何かと気を遣っているんだけど、 なぜ、あるいはどういう考えで、彼がそうしているのかという説得力のある描写が全くなくて、 非常にちぐはぐな印象を受ける。

昨日はガイスターズが所属するユーノ家当主の妹の研究所に潜入するんだけど、 身内の調査というのに、ガイスターズメンバーがそれについてどう考えてるか全くなくて、 なんだこれ〜と感じたし、この先も、こんな調子なんだろうかなぁ。

10月21日(日)

CG合宿

ビデオ準備について

ページの更新が滞っていた今回の主な理由は、DoGAのCG合宿の準備のためだった。 ここ数日、CG合宿で、自分の近況を説明するビデオを制作するのに、 ずいぶん時間を費やしてしまっていた。所詮はしょぼいビデオなんで、 上映してしまった後、こんなしょぼいビデオ作るのにさえ、 苦労してしまっている自分に、結構自己嫌悪に陥っている。

まぁ、今回の制作で、AdobeのPremiere5.0LEの使い方はだいぶ把握できたし、 Illusionのすばらしさは再確認できたし、作品への応用方法のメドは立ったし、 Imagineはちょっと使ってなくても、いざ使い始めれば、体がすっかり、 機能を把握していることに驚いちゃって、なんか、今回の近況ビデオ制作が、 作品制作のカンを取り戻すきっかけにもなってるし、そういう意味での収穫はかなりあった。 ただ、そんな収穫よりも、作ったものを面白く思ってもらえるか …ということがやっぱり重要なわけで、 そんなことに比べれば、本当は、技術的なことはどうでもいいという気もするのだが、 まぁ、そっちの方は、それほどでもなかったな〜と思う。 ちなみに、作品の内容が内容なので、作品については、いっさい、 Webでは公開できない。ごめんなさい。まぁ、簡単に言えば、 日々思うことに事あるたびに書いているなかなか作品制作が出来ないへっぽこな自分を、 映像化したものである(まぁ、そんなものが、そんなに面白いモノになるわけもないか。苦笑)。

合宿について

一応、DoGAのCG合宿について、簡単に説明すると、 DoGAのCGアニメーションコンテストの作品入選者(過去の入選者を含む)が集まって、 技術交流とか、親睦とかを図る会である。 今回はアニメーション演出家の渡辺純央氏を迎え、アニメ演出とはどういうものかという、 講演なんかもあり、どちらかというと、アニメ感想書きが、 作品制作もたまにやっているというスタンスの私などには、もったいない内容だった。

渡辺氏が、今までのCGコンテストの作品について、 「各カットを編集尺で作ってないものが多いではないか(前後の余裕をもたせてを作り、 編集時に適当なところで切り捨ててつなぐという作業をしていない)」 と言った事は、実に的確な指摘だったと思う。

私は、「萌え燃えシスターズ」を作った頃には、この事にはほとんど気づいてなくて、 実際、前後の部分に余裕を持たせてレンダリングさせていなかった。 ほとんどの場合、レンダリングしたものは、 そのまま全部つないでいたわけなのだが(それでも、あからさまにつながりが悪いものは、 ある程度切ってはいたが)、 その結果、作品全体が、どうもテンポの悪いものになっていた。 作品全体からにじみ出ていたダサダサ感は、編集の悪さによる面もかなりあると思う。

それが、最近になって、こんな重要なことに、 ようやく実感として気が付いたへっぽこぶりな人間だったりする。 いやはや素人は怖い(おいおい)。

「編集点(どこでつなぐか)は経験を積んでいるうちにわかるようになる」みたいなことが、 映画制作の本に書いてあったりしたのだが、それが、最近、 ようやく実感としてだんだん理解できるようになった気がする。 萌え燃えシスターズ制作時は、そういう作業をするのも大変だったのだが、 今は私の手元にはPremiereLEがあり、このツールは、そういう作業をするのに、 非常に有用なツールなわけで(in,out点をすごく簡単に調整できる)、そんな今こそ、 作品制作をしなきゃな〜と思う(苦笑)。

アニメ演出というのはどんな仕事なのかを、実際の作品をもとに説明していたのは、 非常に勉強になった。それは制作者としてではなく、アニメ感想屋としてかもしれないが(笑)。 今までアニメを観ていて時々思っていた「なぜ」が少し見えた気がする。

脚本を、どう演出家が解釈し、実際の作品としていくかが、 アニメ演出家としての面白い点だという話は、もちろん、とても大変納得できるものでもあるのだが、 それと同時に、例えば、今回の講演で述べられていた、 シナリオ段階では想定されてなかったキャラの気持ちを、 それ以降の作業で盛り込んでいくということの是非については、やや強い疑問を感じている。 映像として、シナリオにないものを盛り込むということは、確かにそれ以降の作業でやるべきことで、 シナリオライターがこと細かにすることではないと思う。 しかし、登場人物が何を考えているか、どういう性格なのかというところ、 そして、このシーンはいったい何を表現したいかという点については、 シナリオ段階でやるべきことだと私は思うのである。 シナリオでその辺りの掘り下げが足らないからと、後で、演出家等が、 独自にキャラ描写を加えてしまうと、シリーズとしての統一感が失われてしまう恐れがあると思う。 私がテレビアニメを観ていて、時々「この作品、シリーズとしての統一感がないなぁ」という感想は、 こういうやり方にあるのではないかという気がしてくる。

今回の中村氏の講演で、日本のアニメでは、 どうも脚本が重要視されてない傾向があるではないか…という気持ちはさらに強化されることになった。

そして、今回交流で、やっぱ、 私は映像制作、例えば、パースとかエフェクトとか、 美しい映像を作るということについてのこだわりについては、他の参加者に比べると希薄だな、 関心も薄いなと実感した。 この作品のこういう映像がいいんだと言われてもピンと来ない。観てもいない作品が多い。 私は物語が書ければ、その先の部分はどうでもいい、と思っている面がある。 そもそも、作品制作をしたいと思った動機も、 物語が書きたいということのような気がする。それでも、 以前は「かわいい女の子を動かす」ということを、結構重要に思っていたけど、 今はそれもどうでもよくなってきた(笑)。 要するにシナリオレベルまでのことがやりたいな〜と感じているのである。

シナリオ以降の作業についても、あまりにも勉強すべき点は多く、 それはそれで非常に面白いものではあるのだが、実際の私は、 作品視聴者として、そんな部分には、結構鈍感なのである。 脚本家名ばかりをことさら挙げて感想を書いているのは、そんなことが理由だったりする。

そんなわけで、どちらかというと、シナリオというよりは、 それ以外の部分に関心が強い人達が合宿参加者には多く、 そのギャップみたいなものは、なんか、話をすればするほど深まるばかりなのである。 そんな理由で、合宿での私のテンションは低かった気がする。 なんか、浮いてしまっているな〜と感じていた。 …なんてことは、こうやって、「日々思うこと」だけに書いておくことにしよう(おいおい)。

…ま、今日は疲れたので、ここまで(笑)。

10月7日(日)

まぁ、本人はこんなページを読むことはないと思うけど、以下の作品は、制作に関わった人と、 以前、BBS等で、メッセージをかわしたことがあったり、 今後、話す機会があるかもしれない人だったりするので、 正直な話し、あまりにネガティブなことを書くのには若干気がひけるが、でも、 「日々思うこと」の芸風からして、それは許されない気がするので(ど〜せ、 いい加減に書いているので、許してもいいんだけど…。笑)、思い切って書く。 プロではこんな勝手な感想書きは、やる暇もないし、なかなかやれないだろうからこそ、 へっぽこアマチュアな私が書かなきゃいけないと思うのは、 私の勘違いかもしれない(苦笑)。

ファイナルファンタジー(映画) ×××××

久々に5つ×が出てしまった(苦笑)。まぁ、これがローコストで作られたものだったら、 こんなに×は付けなかったかもしれない。

以前、某BBSでの知り合いの方が、この映画製作に関わるという話を聞いていたし、 また日本が制作する本格的フルCGアニメーション映画ということで、 評判の善し悪しに関係なく、絶対観ようと思っていたので、 このところ、いろんなことがあって、非常に多忙になってしまっていた。 でも、公開終了も近いということなので、見に行くことにしたのである。 ほんとに今週は時間がなかったので、レイトショーを見に行った。

夜8時過ぎの上映だし、郊外の映画館だから、ある程度客が少ないのは解るが、 それにしても、客が5人くらいしかいないのには驚き。 おかげで劇場中央の非常にいい席に座れた。観客は騒がしくないし、席は広いし、 視聴環境には、★★★★★をあげてもよかったかも(苦笑)。

で、作品の感想をざっとまとめてみる。

はっきり言ってしまえば、最近、私が観ているどのテレビアニメよりもつまらなかった。 まぁ、劇場で観る迫力というものは何にも代え難いかもしれない。 でも、それなら、この劇場のすばらしいスクリーンで、 テレビアニメを観た方がずっとましだったと思うのだ。

3DCGアニメーションに関して、以前からずっと思っていることがある。 書店で見かける3DCG雑誌は、3DCG制作に携わる人、 または関心がある人が読むものであるわけだが、 そのうちの、作品制作に関係する記事の大半は、モデリングや、テクスチャリングや、 ライティングや、モーションデザインなどのさらなるレベルアップを、 追求するものとなっている。

それも確かに重要だろう。でも、一方で、物語作りに関して、例えば、 脚本の書き方に関して、解説するものや、或いは、それについて考えたりするような文章が、 3DCG雑誌に載ることはほとんどない。その結果、 3DCG制作者は、そういうことについて、関心が薄くなってはいないだろうか。 一方、数は少ないが、シナリオに関する雑誌はある。 でも、それはやはり実写ドラマがメインのもので、 アニメについては、まだ触れている方だが、 3DCGアニメーション制作者が読むには内容に違和感がありすぎる気がするし、 実際、ほとんどの3DCGアニメーションに関わる人達はこういう雑誌を読んではいないだろう。

マスメディアだけの話ではない。例えば、私は、DoGA主催のCGアニメコンテスト作品に対して、 毎年、いい加減ながらも、感想を書いたりしているわけだが、こういうことをする人は、 それほど多くないと思う(私のように制作しないで、感想ばっかり書いているのも、 考え物だが…)。DoGAに関するMLや、掲示板も、技術的なことについては(まぁ、それも、 多くは3DCGソフトの使い方レベルの話のような気もするが)、しばしば盛り上がるが、 ストーリーとかキャラ描写とか、脚本レベルで重要になる問題について 活発な意見を交わすことは、ほとんどないのである。

そういう状況が積み重ねられた結果が、 例えば、映画「ファイナルファンタジー」のような、やたらと緻密で綺麗なCG、 でも全然面白くない映画を作り上げていまっている素地にはなってないだろうか…と私は、 勝手に妄想するのだが、それは、妄想なのだろうか。

3DCGを制作する人は、ハナシは脚本を書く人に任せるか、 或いは、自分で物語を作る場合は、自分の中で、 すべて解決してしまえばいいと思っているのだろうか。

確かに、作品を作る上での最も根幹となる「何を表現するか」ということは、 人それぞれで全く違ったもので、好みもこだわりもあり、作家の命とも言える部分で、 これについては、必ずしも、容易に議論できるものでもない。 それは、制作者それぞれが勝手にすればいいことだと、私も思う(まぁ、それでも、 議論する余地は多大にあるが…)。

でも、物語を作るというレベル、もっと具体的に言えば、脚本としてまとめる…というレベルでは、 技術というものは存在するし、それは、また、その先、 使うことになる3DCG技術に全く無関係のものではないと思う。 こういうことが映像表現できることがわかっているから、作れるハナシもあると思うのである。 そして、脚本家と分業するとすれば、その脚本家は、 3DCGについての知識(この技術で何が出来るのか)は必要になってくるはずだ。 雑誌やら、インターネットの掲示板やらで、 それについて考える文章がもっと飛び交ってもいいはずだと強く思うのだ。

…などと、偉そうに思ってはみるのだが、そんなことを偉そうに言う実際の私は、 とにかく、個人的なことで時間がつぶされたり、 天候が悪いときに無性にやる気がなくなってしまったり、 とにかく歳のせいか最近に夜はやたらと眠かったり、 そして、とにもかくにも、テレビアニメは、なんだかんだ言っても面白く、 3DCGの作品制作をするよりも、 ついつい感想文を書くことや関連する同人誌を作る方の情熱の方が 優先してしまいがちということの方が、実は大問題だったりするのである(苦笑)。

ガイスターズ(新) ★★/×

安達成彦脚本(シリーズ構成も)、渡辺純央監督。 日韓共同製作のアニメという話だが、 THE AQUARIUS STUDIOという脚本の安達氏が関係しているサイトの情報を読めば読むほど、 脚本については日本色が強いアニメのようだと感じる。

韓国が強く関わるアニメというものに非常に強い関心を示し、 実際、レストルとかベイブレードなどは非常に面白い作品だなと感じている私としては、 むしろ脚本は韓国にやってもらって、日本語版は翻訳にして欲しいという気持ちの方が実は強い。

ところで、レストルにしろ、RUN=DIMにしろ、翻訳版というのに、 (この記述は間違い。RUN=DIMは確かに3DCGアニメ制作は韓国だが、翻訳版ではなかった) なんか、海外アニメにありがちな、 翻訳によるギャップのようなものをあまり感じないなぁと思っていた。そして、 RUN=DIMなどは、3DCGは韓国制作なのに、日本語版にリップシンクまで一致しているのが、 あまりにも妙だと思っていたのだが、その理由が一つわかった。

ついこないだまで、韓国人の人が仕事で来ていて、その人のパソコンの設定とかを、 手伝ったりもしたのだが、その人は日本語もできる方で非常に助かった。 その人の話によれば、日本語と韓国語は、文の構成が同じなので、 日本語を話す時も、単に単語を入れ替えるだけで、 そのまま思ったことを表現できるから楽だと言うのだ。

そういえば、インターネットなどで利用できる韓国語を日本語に翻訳するソフトも、 極めて変換精度が高いなぁと感じていたのだが、 リップシンクが妙に合うのもそのためだったのか。なるほどと思った。 …というか、こんなに近隣の国なのに、韓国語の文構造について、 あまり関心がなく、今頃こんなことに気づく自分がちとなさけない。

そういうわけで、韓国が脚本を作った場合でも、アメリカなどよりも、確実に翻訳しやすいし、 演技のニュアンスも直接伝わりやすいのである。アニメーション自体の制作技術はともかくとして、 ハナシを作るという技術で、韓国が日本より劣るという気は全くしないので (たまに観る韓国制作の映画は、古い感じはするけど、とっても面白かった)、 これからは韓国人脚本のアニメももっと観たいと思うのである。

…と、1つ韓国のアニメについて余談を書いたが、今回はもう一つ余談がある(笑)。 脚本家の安達成彦氏については、実は、Niftyの脚本フォーラムで、良く書き込みを見かける人だった。 以前、私はそこに、自作の脚本を投稿していたりもしたのだが、 とにかく、特に演技論について、何かと熱く語っている安達氏には非常に興味を持っていた。 彼のWebページを見に行くと、声優についても非常に熱く語っている。 某三橋加奈子ファンページには、しばしば、声優志望という方の書き込みを見かけるが、 彼のページの声優になるには…に関する文章はぜひ読んでもらいたい(そして、読んだ後、 声優になるのを…以下略。苦笑)なと思うのである。

でも、一方で、なんだか彼の文章を読めば読むほど、演技ということには関心があるが、 アニメというものには実は関心がない(…というより好きでないというべきか)のではないか、 という気がしていた。演出家ならともかく、脚本家がアニメに関心がないとしたら、 それはそれで大問題だろう。そんなことを感じても、 安達成彦脚本というアニメも実際観たことがない。 それが、今回、ガイスターズは、シリーズ構成まで安達氏が担当するというのである。 それだけでも、この作品には興味があったのである。

で、余談の方が長かったガイスターズの第一話の感想だけど、 結論を言えば、あんまり面白くなかった。 人間描写のどろどろした部分は結構面白くなりそうな部分もあり、 特にガイスターズが、周囲から必ずしも歓迎された部隊ではないという設定などは、 結構面白いとは思うが、いきなり、隊長が凄惨な姿で死んでるし、 メカも特別かっこよくないし(まぁ、私はそんなにロボメカフェチじゃないからそれはいいけど)、 あのアーマードスーツの登場シーンなどは、 とりあえず、第一話の肝となる部分だと思うが、 あっけなく登場し、やたらと薄っぺらい描写で、ロボメカフェチでない私も、 いくらなんでもこれは良くないな〜と感じた。 まぁ、完全にダメとまでは言えないけど、第一話にしては相当キツい内容だと感じた。 視聴者、特に子供は、ほとんどついてこないと感じたし、 私も今のところは、この作品は好きじゃない。

韓国制作のレストルに見られるような、明るさ、科学技術に関しての夢を感じる描写などは、 この作品には、まるきしなくて、なんかこの先も凄惨な戦いが今後も続くのかなぁと思うと、 気が重くなるアニメだった。

…ってことで、それだけなら、×の記号は付けないのだが、安達成彦氏のWebページで、 ガイスターズでの、声優のオーディションについての記述を読んで、 さらになんだかな〜と感じた。

彼は、オーディションに来た声優達の滑舌が悪いとかなんだかんだ厳しく言っているが、 私が、最近のアニメについて、いつも思うのは、 声優の演技などは、ちょっとは稚拙でもほとんど問題がないということだ。 ちょっと気になっても、そのうち慣れてしまう。特徴ある声なら、稚拙さなどあってもよい、 むしろ、このちょっと稚拙っぽい加減がいいとさえ感じてしまう時も時々ある (あまり滑舌がよいのが、合わないキャラというものも多々ある)。

その一方で、私の場合、脚本がアカンのは、ど〜にもならんということである。 何話観ても、慣れることなど決してない。彼は声優について厳しいことを書いている一方で、 自分の書いた作品が対象視聴者の気持ちを惹きつけることが出来たと思っているのだろうか。 声優のことを厳しく書いている人が、ちゃ〜んと、私の心を掴むハナシを書いてたなら、 すごく納得し、なるほどと尊敬の念を抱くんだけど、 その逆の場合は、「なんだかな〜」という気持ちが強まってしまう。 ま、ともかく、今のところは何とも言えないので、何話か観ようと思うけど。

そういえば、こんなこと書いてしまったけど、実は監督の渡辺純央氏には、 数週間後に、会う機会があるんだよな〜。ああ、どうしよ(汗)。 勝手な放言書いているだけなので、間違ってこの文読んでも、 許してください(実際、会うとなると弱気になるダメな新明解←それって人としてどうよ。声:仙台エリ)。

10月2日(火)

ジャングルはハレのちグゥ(終) (平均)★★★★,(最終回)★★★☆/△

スターオーシャンEXを見始めたついでに、ハレグゥも再び観るようになっていたが、 とにかく面白かった。まず、ステッキを使ってグゥが次々に怪しい魔法を使う話は、 話のとっちらかりぶりが最高だった。ステッキがどんどん変なものになっていくのにも笑った。 そういえば、マリィとベルの名前を続けて言ってるセリフもあったりしたけど、 マリーベルを意識してるのか?(おいおい)。

その後の雪が降る話も最高。雪国を知らないジャングルの子供達が、勝手な推測をして、 雪遊びをする描写に大爆笑。その後、突如、ウェダたんが実家に帰ると言いだし、 飛行機で実家へ向かう話のグゥのパイロットも面白かったし、 「お客さんこういうとこ初めて?」とか過激なことを言うウエダたんとか、 そのポーズとかも、もう激燃え。私を殺す気か。 銀行強盗の話のウェダたんのアクションシーンも激燃えだったぞ。

で、最終回は、いきなりロボアニメから始まってちとびっくり。 ファミコンコントローラとかにも笑うが、最後のハレの祖母絡みのシリアス話が、 ちょっと駆け足ぎみで、尻切れトンボになってしまったのが残念。 別にシリアス話をやること自体は悪くないと思うが、なんかもう少しウェダと祖母とが、 仲直りをするようなきっかけとなる具体的エピソードみたいなものが必要だった気がする。

エンジェリックレイヤー(終) (残り4話の平均)★☆/××△

王二郎との対決の話は、謎のバリアは静電気だったというのがかなりトホホだったな。 まぁ、でも、ヒカルの触覚をアースにして、ガードを解除するシーンの絵はよかった。 鳩子たんのリアクションとかもなんかよかった。 そういえば、ヒカルはバリア解除のために、何度も試行錯誤を繰り返し、 多大なダメージを受けていながら、 その後、倒してしまうんだから、本当は、王二郎、 めちゃくちゃ弱すぎってことになる気もする(笑)。 この回が、なんだか、戦いの面白さをそこそこ描写した最後の回だった気がする。 なんか序盤の方が、エンジェリックレイヤーのバトルとしての面白さは描けてたよなぁ。 終盤は、会場の観客の盛り上がりとか、プレイヤーの表情描写に終始していて、 バトルの面白さがまるきし描かれなかったなぁ。

で、その後の、萩子ママの準決勝戦の話の回が最悪だった。×××△級だな。 場面はアンコールワット遺跡。バトル中にそれを壊してみせる品の悪さが最悪。 最後は、相手の最が戦意喪失の中(そんなあっさり諦めたら、妹が泣くぞ。苦笑)、 ママが光の玉出して、遺跡バトルフィールドが光の中に消えた。最低だ。 ママがいっちゃんにいいバトルフィールドを提供してくれたと感謝するシーンは皮肉か?

そして、みさきちとママのお互い出せない手紙のシーンもひどい。 こりゃ、双方とも、明らかにカウンセリングが必要な、まぁ、いわば加藤諦三ワールド的 (ってこの人、私はあまり好きじゃないけど。笑)な状況なのだが、 それをなんか、メロドラマ的に描写してるのには、全く納得できなかった。 作画とか、カットワークとか、演出とか、それぞれしっかり作られているから、 ますます、いったいなんだこれ〜という気持ちが増幅した。

ところで、次の回の、萩子ママがみさきちに謝る話の方は、 まぁ、それほどひどい話には感じられなかった。 その差は一体なんだか考えてみると、手紙の話の方は、 視聴者に対して「この状況に共感して欲しい」という描写になっていたのだが、 一方、謝る話の方は、ママのアダルトチルドレンぶりがなかなかうまく描写されていて、 視聴者は、この話を客観的に観れる描写になっていたから…ということではないかと思う。

で、最終回は、やっぱバトル描写に特段戦術的面白さがなく、かと言って、 親子が感情をあらわにして拳を交えるわけでもなく、 なんか普通に面白げに戦っているだけだったので、 最終回にしてはやっぱテンションが低かったなぁ。

結局、この作品は、 何を表現するかという部分が決定的に間違っているから、 それ以外は全部ちゃんと出来てても結果はダメダメというアニメだったと思う。 アダルトチルドレンな母が、有能な選手であった…というコンセプト自体は、 結構、目新しいところを突いていてそんなに悪くなかったと思う。 でも、エンジェリックレイヤーという競技を通じて、2人がわかりあえたなどという 美しい話に安易に仕上げようとしてしまったのが、一番の間違いだったと思う。 もっと辛辣に、冷徹に描けば、相当面白くなったのではなかろうか。

古いアニメを例にして申し訳ないが、巨人の星での星一徹の性格破綻者ぶりは、 劇的ではあったが、ちゃんと客観的に描かれてたと思う。

ああ、推敲も甘いと思うけど、もう疲れたので、今日はここまで。

10月1日(月)

ADSL接続になる

今年初めの頃には、私の地域にはADSLなど開通してなくて、NTTのフレッツADSLの開通予定も、 2002年予定になっていたと思う。そんなわけで、3月頃テレホーダイを申込み、 NTT西日本の手違いで、大幅に利用開始が遅れたが、ここ数ヶ月テレホーダイを利用していた。 そうしているうちに、名古屋めたりっくが私の地域でのADSLサービスを始めたな〜と思ってたら、 eアクセスも、そして、来年開通予定だったはずのフレッツADSLさえも利用できるようになっていた。 そして、各社、次々に値下げしていった結果、 もはや、テレホーダイで利用しているメリットがあんまりなくなってきてしまったので、 いよいよ私もADSLを申し込むことにした。

当初は名古屋めたりっくも魅力的に感じていたが、 これ以上、別のプロバイダに加入するのも、煩雑な気がするし、 ソフトバンクに買収されてしまってなんだか先行きが不安に感じたので選択肢から外され、 とにかく確かに安いYahooBBは、情報を集めれば集めるほど、 申し込んでも、無事に使えるようになるかなんだかすごく不安だったので(笑)、 結局、Nifty経由のeアクセスか、RIM経由のeアクセスか、どちらにするかで悩むことにした。

なお、NTT西日本には、さんざん不愉快な思いをさせられたので (以前NTT西日本についてはいろいろ書いたが、あの後も別の手続きミスが発覚し、 結局、NTT関連会社の社員が、粗品を持参にして謝りに来た)、 フレッツADSLも、選択肢の対象外になった。

そして、結局、どちらも同じeアクセスなのにもかかわらず、 初期負担料がなぜだか安い(笑)Niftyを選ぶことにした。 月々の負担料は実はRIM経由の方が安くなるが、初期負担料の差額が埋まるまでには、 ずいぶんな期間が必要で、その頃にはRIMもNiftyも、価格やサービス等が、 どうなってるのかわからないと思ったのだ(笑)。

まぁ、そもそも、三橋加奈子ファンページがこんなに流行らなければ、 実はNiftyともおさらばしてしまった可能性もあるけど…(笑)。

…ってことで、Niftyに申込み。順調に手続きは進み、あっさり開通。 通信速度も期待した通りのもので、今のところトラブルも全くない。 いやはや、なにもかも順調すぎて、拍子抜けした。

その申込みが完了した後で、今度はRIM(というかインタードットネットだったけ。笑)が、 Webページの増設拡張料金を値下げすると発表。 1メガ増設当たり、月々200円と高額だったのが、20円に値下げだと? うひゃひゃ、安い安い。こっちのWeb容量(今は10M, Niftyも10M)を増やして、 三橋加奈子関係をRIMに移して、Niftyを解約した方が、よかったかなぁ(笑)。

常時接続対策

ADSLの開通には何の問題もなかったが、常時接続となると、 気になるのはセキュリティ問題…いや、今までも十分危なかったかもしれんが(苦笑)。 Nimdaが大流行してることもあり、今回の機会に、当てるサービスパックはすべてあてて、 今まで、あんまりインターネット接続には利用していなかったWindowsNT機のWebブラウザも、 しぶしぶ、Ie5.01に変更した。 その際、Ie5.01にアップグレードした後に、NTサービスパック6aを当てると、 うまくいかないことが判明して、やや手こずる。

そして、ADSLルータの、不要なポートは閉じまくる。 いやはや全く面倒な作業だった。 それにしても、MSNにまでウィルスに進入されるバカマイクロソフトには、 呆れるばかり。いや〜、この先も、まだまだセキュリティホールは発見されそうな気もするだけに、 困った困った(苦笑)。

コメットさん (先週)★★★★,(今週)★★★★★

先週はあんまりメテオさんが活躍しなかった気もする。 ミラ達の使った星力が暴走してしまう話。 それにしても、コメットはともかくとして、一見すると性格が悪く、 星力も決していいことばかりには使ってないはずのメテオさんが、 毎回、星力をあ〜もたやすく集められるのは、

…等々、いろいろ憶測できて楽しい(おいおい)。

で、先週はメイド姿のメテオさん登場だったが、これは、それほど、 激燃えには感じなかった。書き忘れてたが、先々週のロリメテオたんの方が激燃え。 コメットの足踏んでる姿が最高(笑)。声は思ったほど、マリーベルではなかった。

今週は、メテオさん、収穫祭を盛り上げるの巻。 今回のコメットは、収穫祭のみんなをほったらかしにして、非常に無責任な態度だったが、 そこが、いかにもコメットらしかった。

それにしても、衣替えのメテオさん、黒っぽいシックな服が激燃えで、 それに加えて、スカートの丈は、なぜだか、むしろ短くなってきていて可愛すぎる。 私を殺す気か(おいおい)。

スターオーシャンEX(終) (先々週)★☆/△,(先週)★★/△

予想を越えない終わり方だった。 やっぱり、ソーサリーグローブを操っていた人には、あんまり怖さを感じなかった。 何が、あのソーサリーグローブを動かしているのかわからない時の方がむしろ怖かったな。

そして、実はレナたんが、敵側の連中が、 ソーサリーグローブに刃向かってくる勇者を捜すために(そもそも、 なんでそんなことする必要があるのか、よくわからないのだが)、 星に派遣した巫女だったという話には、 意外というよりは、いまさら何を言い出すんだ〜という印象を受けたなぁ。 それを告げられた時に、レナたんは、むしろ全く動じないくらいの方がよかったかもしれないゾ。

レオンくんが直してくれたレーザー銃が、羽が生えて、 敵を倒すというシーンは、そこそこ盛り上がったと思うけど、 でも、そもそも、クロードが、今まで、さんざん追いつめられた時に、 この銃を全く使わなかった理由がよくわからなかった。 そして、親父が銃を渡した本当の意味に気が付くというクロードの描写も、 説得力がない気がする。 そもそも、私は、クロードの親父は、なんらかの支援をするために、 引き返してくるかと思ったんだけどなぁ…。 私は、あの親父は、単に冷酷なやつだったんだなぁ〜と感じただけだった。

でも、みんなが結束してクロードを支えて戦うという描写は、 わりといい感じだったかな。モンコレナイトとかマシュランボーよりは、 まじめに描いてるなぁと感じた。

うわわ、気が付いたらもうこんな時間になってしまった。ハレグゥの感想は、またまたまた、後回しだ(苦笑)。


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Last Modified on Saturday, 25-Aug-2007 14:19:55 JST