間違いだらけの日々思ったこと(2002年3月)


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3月26日(火)

3/17の訂正

17日の記述に誤りがあったので訂正。

テレビ朝日にBRCが勧告 ニュースステーションでの報道 ××××

そのうちBROのページも更新され、 詳細がわかるようになると思うが、 とりあえずは、すぐにリンクが切れるであろう Yahooでの毎日新聞の記事によれば、 テレビ朝日の「週刊ワイドコロシアム」の熊本の交通事故の報道を、 BRCが人権侵害と判断し、名誉回復などを勧告したそうだ。

偶然、ニュースステーションで、このことが取り上げられていたのを観たが、 渡辺真理が1分程度の時間で淡々と原稿を読み上げただけ。 もはやお決まり文句と化した「真摯に受け止める」というコメントも出てきて、 ああ、またかと、思わず苦笑したが、何度も言うが、そんな報道の仕方が、 真摯なものとは到底思えない。

まぁ、いつものことではあるが、今回は、全国放送の番組についての、 初めての名誉回復の勧告であり、本気に取り上げないなら、こりゃ、 メディアによる自主規制など到底不可能としか言いようがない。 まぁ、どうせ、私の知らない時に、こっそり、取り上げるんだろうねぇ。

NEWS 23 筑紫哲也妻の辻元議員献金問題 - マスメディアの知らせない権利 ××××

私はあんまり2ちゃんねるの話題は出したくないのだが(笑)、 発端はそこにあるらしい。 官報の辻元議員の政治団体への献金者リストに、 筑紫哲也氏の妻と思われる人の名前が出ていることを発見した人の発言から、 ちょっとした騒ぎになり、 スポーツ新聞を皮切りにメディアでも取り上げられるようになった。

でも、今のところ、番組内ではこの件について、一切コメントがないようだ。 Webページでだけこの件に触れている。 New23のページの、 右側の、官報掲載の政治献金について、という項目。

報道番組のキャスターの政治的な公平性にかかわる結構重大なことであると思うのだが、 こうやってこっそりコメントを伝えているのである。 全国の視聴者には、あまり知られないように…という気持ちでやってることとしか思えない。 マスメディアのこういう権利(誰も侵すことができないのだから権利だ)を、 私は、とりあえず、「マスメディアの知らせない権利」と呼ぶことにしよう(おいおい)。 例えば、BRCが勧告したり、倫理的に問題だと判断してきた、いろいろな問題は、 世の中の人たちは、ほとんど知らない。

本当にマスメディアに真摯な気持ちがあるなら、特集番組を組んで、 今までの、BRCがとりあげた事を紹介しても良さそうなものであるが、 私はそういう例を全く知らない(私が知らないだけかもしれない。 あるのなら、誰かぜひ教えて欲しい)。

一方で、ADSLなどの安価な常時接続環境が急速に世の中の普及し、 インターネットはすっかり世の中に定着してしまった。 いろんなニュースをインターネットで読む人が増えた。 情報発信源は、マスメディアだけではなく、個人だったりすることもある。 中には、匿名による情報発信も少なくなく、そういう場合は、 信憑性にも乏しいことも多いが、今回のように、官報という公文書を見つけて、 問題を指摘するというようなやり方なら、信憑性の問題もある程度クリアできる。

そんな中、いつしか、テレビや新聞などのメディアが重要視するニュースと、 インターネットで話題になるニュースにずれが生じ始めてきた。 例えば、最近では、XBOXが、ディスクにキズを付ける不具合問題などは、 テレビではほとんど取り上げられないが、インターネットでは、 結構話題になっている。

伝えるものに差が出てきていることと同時に、マスメディアが、 今まで「知らせない権利」を使って伝えてこなかったものも、見えてきたように思う。 そして、マスメディアがそれを伝えないこと自体が問題視されるようにもなってきている。

ITがもたらす本当の革命はそこにあるような気がしてならない。 まぁ、私のいつもの勘違いなのかもしれないが。

あすを読む ★★★☆/××

ちょっと以下の件については書くべきか、書かざるべきか非常に悩んだ。 でも、私が最近とても気になりだしてきている事にとても関連することなので、 敢えて書くことにする。

3月22日、午後11時からの「あすを読む」特別版を観た。 番組進行は、デジタルスタジアムのナビゲーターでも知られているNHK解説委員の中田日出氏。 番組内容を粗っぽく説明すると、 ブロードバンドのおかげで、こういう良いことがあるんだということを紹介したものだった。

私はどちらかと言えば、民放よりは、NHKびいきな方なのであるが、 でも、NHKが(もちろん他のテレビ局でもその傾向はあるのだろうが)、時として、 ドキュメンタリー番組等で、出演者に行動を指示するなどして(つまりやらせ)、 自分の思い通りに物語を作ってしまう傾向が多々あることには、 非常に注意すべきだと思っている。

そういうNHKのやらせ番組を丁寧に取り上げた本を読んだこともあるし、 また、以前、私の良く知っている人たちが、 NHKのある番組に出た時の話を聞いた時もやらせの話が出た。 その話では、番組内で出ていた映像のいくつかは、 NHKに指示されて行ったやらせ的なものであったという。 まぁ、そのやらせの内容は、そのドキュメンタリー番組を面白くするための、 演出的な意味合いが強く、私もさほど問題だとは思っていない。

で、今回の番組でも、そういう事実があったらしい。 この件には、私も、実はほんのちょっとだけ関係がある。 実はある方から、ちょっと前に、NHKが、番組で紹介したいので、 音声等のデータをネット上でやりとりしてアニメーションを制作している方 を探している、という内容のメールが来たのである。(ちなみに、そのメールには、 ブロードバンドの話は一切出ていなかった)

それが今回の番組であった。私は、確かに、今後、今作っている アニメーション制作に関連して、音声等のデータを、 インターネット等でやりとりするという夢はあるものの、 実際には、全くその状況に至っていないので(苦笑)、 返事もしなかったのであるが、その件に非常に適任である方が番組に出ることになった。

番組を観てみると、彼が声優さんとデータをやりとりしながら、 作品を制作する様子を紹介していた。 彼の作品をこよなく愛する私にとっては、とても興味深い内容だった。 なるほど、そんな感じで編集しているのか。いやはや、やっぱり、すごいなぁ彼は。 感心するばかりなのである。

でも、おやおや、なんだか、ブロードバンドの有効性の例として、 彼が紹介されているの感じなのである。 でも、実際のところは、彼の話によれば、彼の通信環境は、 ブロードバンドではなく、ISDNだそうだ。

彼が、インターネットを作品制作に生かしているのは、 確かに間違いない事実である。しかし、それはNHKの番組内で殊更強調していた、 ブロードバンドの転送速度のメリットとは、 少なくとも今のところはあまり関係がないのである。

私は、ブロードバンドのような高速インターネットのメリットは、 作品を公開する上ではある程度の意味はあるが、実際に作品制作することに於いては、 あまりないのではないかと感じている。 いや、むしろデメリットの方が多いのではなかろうかと思うのである。

個人が自分のパソコン環境にブロードバンドなどの高速な通信環境を導入するということは、 多くの情報を発信することができるようになるというよりは、 多くの情報を観たり、読んだりすることができるようになるということだろうと思う。 私は、作品制作をする時には、自分に流れ込む情報が爆発的に増えることは、 必ずしもメリットにはならない気がして仕方ない。

私は今ADSLなどが普及したことによって、作品制作者が受けるであろう一番のメリットは、 定額で常時接続できることだと思う。飛躍的に向上した通信速度ではないと思うのだ。

この番組が、彼の制作について、やや実態とは異なる取り上げ方をしたことが、 取り上げの仕方はどうであれ、結果的には正しいことを伝えているのならいいとは思うが、 なにやら、事実を曲げるような取り上げ方をしてはいないかと気になって仕方ないのである。

3月17日(日)

日々疲れ気味

知ってる人は知ってると思うけど(なんだそれ)、 いろいろあって疲れぎみ。自分の置かれている状況を客観的に見て、 こりゃ、物語制作の参考になるかもなぁなどと、 なんだかわりと覚めた感じで対処している面もあるけど、 そうは言っても、やっぱり、疲れる疲れる。

「なにが、アイツをそうさせる? なにが、アイツを駆り立てる?」

などと、昔、あんまり人気が出なかった某ドラマ主題歌の歌詞みたいなセリフが、 頭にうかんでくる。 さらに、昔やってたドラマの主題歌「ぬかるみの女」を カラオケで熱唱してみたい気分になる。ところで、 私は、今までこの曲を知っている人に、出会ったことがない。 読者で誰かこの歌知ってる人いますか? わたし的には、石川さゆりにNHK歌謡コンサートで、 この歌を熱唱してもらいたいくらい好きな歌なのだが。

ニュー仮面ライダーマーケット(毎日行列) ☆/×

結局、どうも、仮面ライダー龍騎というのは、 毎週、違う仮面ライダーが、入れかわり、立ちかわりという芸風らしい。

先週出てきたのは、火曜サスペンス殺人事件真犯人風仮面ライダーだった。 で、今週は悪徳弁護士兼詐欺師の仮面ライダー。 彼が金をネコババしたために、恐いおじさん達に追われていると、 主役の仮面ライダーにばったり出会い、一緒に逃げるハメになるという話。

実際に番組を観てない人間は、なんだかこれだけ読んだら、 龍騎ってとっても面白そうだなと、思うのではなかろうか。 でも、実際はあんまり面白くないのである。

きっと、脚本が浦沢義雄で、仮面ライダーの姿で逃げ惑うようなモノだったら、 さぞや面白いんだろうな。そもそも、今回の仮面ライダーは、 誰も知らない世界で、こっそり戦ってるというのが良くないんだと思うよ。

スタートレックボイジャー(ユニマトリクスゼロの話) ★★★★★☆

面白すぎる。スタートレックが壮大なシリーズものだからこそ、 こういう面白いものが作れるんだよな。 それに、スタトレの映画シリーズより、ずっと面白い(笑)。

特に、ボーグという人間と全くかけ離れた仕掛けや価値観で存在しているものを、 これほどまでに、生き生きと、面白く、納得できる形で描けていることに、 感嘆するしかない。

日本のアニメ等の作品で、非人間的な存在をこれほど生き生きと描けている 作品があるであろうか。ほとんどの作品は、人間でないものを描く場合、 人間の価値観にあてはめるか、そうではないものは、 理解できないものとして、描くというやり方しかできてない気がする。 例えば、その最も典型的な例がデジモンテイマーズであると思う。

しかし、スタートレックのボーグは、非人間的存在ではあるが、 見ていて、非常に理解できるシステムなのである。 人間というものとは全く違うものだが、 生命としてのエネルギーは、みなぎっているのである。 一生懸命さが伝わってくる。 一方、デジモンのデリーパーは、非人間的存在であり、そして、 私たちには全くなんでそういう行動を取るのか、さっぱり理解できない (というか実感できないというべきか)ものなのである。 彼らの生命としての一生懸命がさっぱり伝わってこないのである。

デジモンとの比較の話はともかく、今回は、 ボーグクイーンの榊原良子の声が素敵すぎるね。 特に、ジェンウェイ艦長の松岡洋子とのやりとりは最高である。 こんなすごい作品を、深夜にひっそり放送している日本の放送局は、 全くどうかしていると思うのだが。

3月12日(火)

アニメサントラの話

最近、MP3プレーヤーのNAPAをあんまり持ち歩いてなかったなぁと思い、 久々に通勤の時に持ち歩いて聴いているが、そういえば、 前に作ったMP3データは何度も聴いたので、そろそろ飽きが来ていたことに気づいた。 …ということで、久々に手持ちのCDからMP3ファイルを作ることにした。 今回作ったのは、

合計300曲以上(笑)。 ゾイドも作ったが、700MBのCD-Rに、入りきらなかったので、次回へ繰り越しとなった(笑)。

こんなサントラの買い方をする人はあんまりいないだろう(笑)。 ちなみに、女の子向けアニメが少ないが、それは今回、 わざとそういうものを選んだだけである(笑)。

それにしても、なぜ、私がこれほどまでにアニメのサントラが好きなのか。 それは、単にアニメが好きだからその延長で買っているというわけではなく、 そもそも、音楽的に好きだからである。

日本だけということではないとは思うが、 どういうわけか、世の中で最も広く聴かれている音楽は、 3分前後の歌つきの曲がメインである。日本レコード大賞なんて言ったって、そんな中から、 選ばれた曲がほとんど受賞作品のメインなのである。

一方、歌のないものとなると、どちらかというと、 クラシックの曲が圧倒的に多いのではなかろうか、 (あとは海外作品などの映画サントラとかも多いかもしれない。 世の中の音楽のことはあまり知らないので、私の勘違いかもしれないが…)。

ヴィヴァルディのCDなどは、結構な枚数持っている私は、 もちろん、クラシックの曲も好きなわけだが、 もっと、日本の歌なし現代曲が聴かれてもいいと思うのだ。 いや、CM音楽などを中心に自然に耳には入っているだろうが、 もっと積極的に聴く人が増えても、良さそうなものだと思っているのだ。 そして、その中でも、アニメのサウンドトラックが、 純粋に音楽を楽しむことにも適したものではないかと私は考えているのである。

そのことについて、日頃、思っていることを以下にまとめてみた。

また、直接的には音楽とは関係ないかもしれないが、以下のような優位点もある。

これらのことは、前から書きたかったことだった。 アニメサントラの多くは、非常に音楽的に面白く、聴けば聴くほど奥の深さに感心して、 買って良かったなぁと思う事が多い。 (一方、同じアニメ関係のCDでも……………… 多分、私が、言いたいけど言えないと思っていることは、 わかる人にはわかると思うので、以下略。←おいおい)。

それはともかく、そんなわけで、私のアニメサントラについての思い入れは未だに深く、 アニメBGMのページを、 ずっと更新しないまま放置していることには、後ろ髪引かれる思いである。

いつか更新しなきゃなぁと思っている。…というか、結構な枚数を持っている私は、 それぞれのサントラの紹介文だけでも、 本一冊作れそうな雰囲気なんだよな。まぁ、音楽知識が乏しいので、 文章を書くのは大変なんだけど…。でも、今、そういう余裕はない感じ。 いずれは作りたいなぁとは思ってるんだけど、思ってるだけで終わるのかなぁ。

ちなみに、「特撮サントラは?」と聞く人もいるかもしれない。 確かに昔はハマっていた。でも、なんだか、東映戦隊にしても、 基本的には似たような映像に対しての音楽なので、なんだか、 そろそろすべてのバリエーションがやり尽くされた感じがして、 飽きてきてしまったのである。一作品で、出る枚数もめちゃくちゃ多いし…(苦笑)。

3月10日(日)

花粉症

花粉症のためか、なんとなく気力減退。 まぁ、私の場合、鼻づまりよりも、目がかゆいことと、耳の奥がかゆいことが辛いな。

五つ子らんど(今回) ★★★/★★★★

今回は2話共、末永光代脚本(CBCは一週遅れ)。前半は、こだまがおひな様を壊してしまう話。 なんか、かぶととみかん急接近の新展開にわくわくで、 最後、かぶとへの恋心が芽生えたみかんちゃんが可愛すぎて、同じ大谷声でも、 花ちゃんの100倍はかわいい気がするのは私だけか? 展開的には結果オーライにしすぎな感も。 やっぱり謝らせておいた方がよかったような。

後半は、えなりかずきゲスト出演の回。最近というか、前々からずっと、 自己中心で迷惑かけまくりなきのこに喝を入れるえなりかずきたんが結構激もえ。 こういう本人自身が物語に登場する話というのは脚本家もさぞや難しいだろうけど、 非常に彼のキャラクター性を物語にうまく絡めているなと感心。 このハナシは、あまりにも、えなりかずきを善人として書きすぎな気もするけど、 まぁ、えなりかずきならこういうのもありかも(笑)。 それにしても、映画出演とかもキャリアになってるし、きのこはなんだか気づかないうちに、 テレビタレントとしての成長を重ねてる気もするな(笑)。 そういえば、今回の金田朋子声親子も最高。

そういえば、前回の後半はきのこが凶悪すぎる話で、ちょっと観てて痛かった。

モンスターズ・インク ★★★★★☆

PIXAR&ディズニー制作のフル3DCGアニメーション映画。 今回も小田井シネマワンダーで観る。

最近、映画を劇場で観る習慣が定着しつつある。 そもそも、子供の頃は劇場で映画を観ることがあまりなかったのだ。 初めて観たのが、東映マンガまつり。 しかも、アニメキャラを描くコンテストで賞を取って貰ったタダ券だった。 (そうそう、一休さんを描いたんだった。その絵には、 ごく最近、逝去したはせさん治が声をあてていた周念さんも描いていたよ。 久しぶりに思い出した)。

そもそも、私の親は、私を映画に連れて行くことが全くなかったので、 妹と2人で映画(ドラえもん。笑)を観に行ったことはあるが、 基本的には、わざわざ映画館に映画を観に行くなんて習慣は全くなかった。 ところが、最近、私が関心を持っている3DCGアニメーション技術を使う映画が非常に増えてきた上に、 近くに映画館が出来たこともあり、私にしては異常な頻度で行くようになったなと思う。

関係ない前置きはこれくらいにして、そろそろ、モンスターズ・インクの話をすることにしよう。 事前にどんな作品か全く知らないまま観たのだが、 とにかく、物語も技術も含め、傑作だなと感じる映画だった。 トイストーリー2の時も期待以上の出来という感想だったが、今回も期待以上の出来だった。

相変わらず、3DCGアニメーションの技術が猛烈に優れていて、 何も文句が付けようがない出来だったが、 それよりも、とにかく、この作品は物語が面白い。 トイストーリーで培ってきた芸風を、この作品でもちゃんと引き継いでいる。 3DCG技術という要素を抜きにしても、 この作品は、いかにもPIXAR作品らしいなと感じさせるものを持っている。そこに感動。

そして、今回も冒頭の作り方がうまい。そうそう、PIXAR作品はこうでないと(笑)。 そして、古臭さがない独特な、そしていかにもPIXAR作品らしい物語の世界感も見事。

私が観たのは日本語吹替版。そして主役の声優は、某一般芸能人が演じていた。 トイストーリーもシュレックも、どういうわけか、海外の3DCGアニメーション作品の吹替は、 いつも有名芸能人が担当するということに決まっているようなのだが、、 その慣習はどうかやめて欲しいと思っている。 でも、まぁ、今回の声優は、私はオッケーだった。 一つ目玉のキャラの方が特にハマってたね(声優名ネタばれ配慮のため、 名前はとりあえず伏せておこうか。笑)。

物語自体の感想は、今はちと早いかもしれないので、ちょっと省略(おいおい)。 2人の友情が戻る描写がちょっと希薄かなとは思った。 そして、エンディングは、いつもの…、えっ、そう来たか。、 最後まで観せてくれるねぇ。大したもんだよ…という内容だった。

3DCG技術については、まずは、女の子のモデリングが、 3DCGの利点を生かしたうまいデフォルメだったと思う。 モンスターのデザインについては、主役2人はわりとオーソドックスだったが、 サブキャラには面白いのが多かったな。私は受付嬢が特にいいなと思った。

それから、3DCGならではのうまい映像演出を、いろんな場所で、 非常に自然にうまく使っているなと感心した。 もう、こういう作品だと、技術的に凄いんだぞって見せ方じゃないんだよな。 そこが凄いことだよな。

私は、一番技術的に大変なのは、後半よりも、 冒頭に出てきた街の描写なんじゃないかと思うが、どうかな。

3月6日(水)

制作戦線、本日も制作はかどらず

某メッセージボードでちょっとした事件があった。 その影響もあってか、作品制作も、アニメ感想書きも、ちっともはかどらない(笑)。 アニメ自体も未読たまりまくり。 でも、その件について「なんかいろいろモメちゃって、めんどくさいなぁ〜」 と思っているかというと、そうでもなくて、 むしろ、メッセージボードでの書き込みに熱中してしまっている自分に気づく。

ちょっと話は変わるが、私は、作品を作るにあたって、 制作技術よりも、「なにを表現するかを重視したいなぁ」と思っている。 なんだか、やや抽象的すぎる言い方かもしれない。 かと言ってあまりうまく言葉で説明できないのだが、 つまり「その作品が表現しようとしている事柄、それ自身のことを重視したいなぁ」 と思っているのである。

実際はそう簡単にはいかなくて…というか簡単どころか、全く出来てなくて、 とにかく歯がゆくてしかたないのだが、それはともかく、 例えば、数年前の、某所での議論の時も、そういう話をしようとして、 全然、他のCG制作者と話が噛み合わず、歯がゆい思いをしたことがある。 そして、こんなぶっちゃけたことを書いていいのかわからないのだけど、 DoGA関係の上映会後のレセプションとか合宿等で、 作品制作者等と話をする機会があっても、私が一番気にしているこの件については、 なんか誰ともうまく話ができてないなぁ〜とこれまたいつも歯がゆい思いをしているのである。

最初にCGアニメ作品を制作しようと思い立った頃には、 このことをそんなに意識していなかったのだけれど、 数年前から、私が作品を制作しようとする原動力自体はそこにあることが見えてきた。 また皮肉なことに、私の作品制作が進まない最も大きな原因も、そこにあるように思える。 このことを意識しだしてから、なにやら急にブレーキがかかったような気持ちがあるのである。

そんなことを日頃思いつつ、作品も作らなきゃなぁと思っている私は、 某メッセージボードでの書き込みを通じて、人間関係とかについて、 いろいろ考えることを、作品制作などよりも優先したくなる気持ちは、 失いたくないなぁと思うのである。 まぁ、そんなことをしているばかりでは、 一向に作品制作は進まないのだけど…(苦笑)。

そして、もりもり作品を制作できてしまう人たちの日頃の発言等を見ていると、 彼らは、そういう私の気持ちとは離れたところに居るのかなぁと、 時折、淋しい思いにかられることがあるのである(苦笑)。

ところで、全く偶然なのだが、最近、職場でも、 今回の某メッセージボードでの設置者として得た経験や思いと、 妙に関係が深い議論に出くわしていて(具体的には言えないが)、 なんだかびっくりしている。世の中、何が役に立つやらよくわからんな〜と思う。

少し前にも同じ議論があったのだが、その時と、 今回の某メッセージボードで起きたちょっとした事件があった後で、 再び議論を聞いた時とで、もうすでに、私がその問題についてどう思うかが、 ちょっと変わっている事に驚く今日この頃であった。

そして、通勤列車の中で、こんな作品が作りたいなぁとかと、 作品構想などをぼんやり妄想している時に、そんな職場で感じたことも、 結構、影響しちゃったりしていることを実感する最近の私であった。 でも、作品制作は進まないのだが…。


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Last Modified on Saturday, 25-Aug-2007 14:19:57 JST