間違いだらけの日々思ったこと(2004年5月)

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5月30日(日) - プリキュア

ふたりはプリキュア

今日はとりあえず、プリキュアだけ。今日は、 実はマシュマロがすさまじく良いのですが、 それは明日辺り書こうかと。そういえば、先週分未見のような…。

ハートをゲット!トキメキ農作業 ★★★☆ 成田良美脚本

農作業でゆうのすけ君とラブラブになるチャンスをうかがう話(それは色々近いし、 雪室俊一とかがいかにも書きそうな話だけど違う)。

老夫婦、一見仲悪そうに見えて、 いざとなると…という話とか、キリヤ君とほのかちゃんの話とか、 そこそこの話作り(新明解、とても疲れているので、 そこそこなんて言い方は問題だとか書いたくせに、 またそこそことか、いい加減な事、書いてます)。

プリQ BAN! プリQ BAN! とか、歌いまくる〜くる。

ドキドキ!中間テストは恋の迷宮 ★★★★☆ 川崎 良脚本

この回は物語構成的になかなか良作。 聖子ちゃん泣くまでの話作りのうまさもさることながら、 ほのかちゃん、一旦激怒してから、後であやまっちゃうとこまでの描写が劇燃え。 先週からの伏線もいきてるし、キリヤ君のあやまり方もいいバランス感。

ま、よくわかんない感じのあったほのかが、 いかにもゆかな系(例えばあずきちゃんであり、例えば、谷間ゆりであり)な、 わかりやすいキャラにシフトチェンジしつつある感じ。 でもそれはつまり成長してるって事かな?

5月24日(月) - ズッコケ三人組(ズッコケ新明解事件など)

日曜日は、大阪のDoGAの上映会に行った。 疲れは、まさに今押し寄せてきたので、今日はちょっとだけ書いて終わりということで。

ズッコケ三人組

前回のあらすじ

「高橋ひとみって誰?」の問題で追いつめられた新明解。 果たして問題は解決するのか?

まずは今週の感想から。

ズッコケ宇宙大作戦 ★★★☆

昨日、新幹線で名古屋にたどりついた後、へとへとだったので、 とりあえずこれだけを観てから眠る。 昔なつかしのあの番組を連想させるタイトルは、 オチの事を考えると、実は結構捻ってるかも。

今回も西園悟脚本。宇宙人と遭遇する話。 以前の心霊現象の話の時も潔かったが、今回の場合も、 宇宙人が存在しているという事をはっきり前提にして話を進める。

オチは結構変化球だったのだが、それを臭わせる気の利いた伏線が不足気味で、 なんだか、「え、そうなの?」って感じのあっけない幕切れ。 限られた長さのアニメに詰め込むのにちょっと無理があったか? 文化祭の回と比べると少々肩すかし気味。

あと、あの殺虫剤が立ちこめた状態はかなり危険だろうなと思った。 原作はどうなんだろ。

今回は、三橋加奈子の出演はなかった。宇宙人役で、最近、 新明解が気にしていた植田佳奈が出ていたのには、少々びっくり。 まさか、私のためのキャスティングか?(んなわけないない)

ズッコケ文化祭事件その後 (新明解が×××××)

先週、新明解は自信のないまま「高橋ひとみ=舞台で男の子を投げとばした女性」 と考えていた。 その事について、M橋嬢に訊ねたらいいかで迷っていたのだが、 まず土曜日に一つの転機があった。

その日、たまたまショッピングセンターに用事のあった私は、 ついでに、そこにある本屋に寄って、ズッコケ三人組の原作本(文化祭事件) が置いていないかを物色してみることにした。

児童書コーナーの棚の本を眺める。ズッコケ三人組の本が数冊あるが、 文化祭事件は置いてないようだな。古い本だしなぁ。 そう思いながら、ちょっと下を見た瞬間、そこには、文庫本が平積みに…。 えっ、これって、どれも全部ズッコケ三人組じゃないか。

ぶ、文庫になってたのかよ! しかも、この店、平積みかよ! そ、そんなに、人気があったとは…、わたしは、ズッコケ三人組をあまくみて、 あまくみすぎていた…。

そんなわけで、土曜日に、問題の「ズッコケ文化祭事件」の原作本は、 無事確保できたのである。

しかし、土曜日は、翌日に大阪でDoGAのコンテスト入選作品上映会があり、 そこでスタッフとして参加する関係する事もあって、色々と忙しく、 買ってきた本の内容をチェックをする事などすっかり忘れていた。 大阪に行くときに、本を持っていって、新幹線の中で読むという手もあったのに、 それも忘れていた。

そんなわけで、今朝、思い出して、通勤列車の中で読み始めたのである。 読んでいると、これは面白い。アニメよりも、原作の方がむしろ尖っていた。 確かに平易な言葉で書いてあるが、アニメでも思ったが、 原作もやはり児童向け作品のはずなのに、 どうもそんな雰囲気の作品ではないのである。

それと、榎本由美子や荒井陽子の扱いがアニメ版と全然違うのも興味深かった。

しばらくして、高橋ひとみの名前を見つけた。舞台装置の準備をする係となっていた。 男の子を投げ飛ばした女の子は、別の人だった。名前は三田村洋美。 もしかして、アニメで色々とアレンジした可能性もあるが、 その時、既に、いやな予感がしていた。

そして、その後、某メッセージボードを覗いて、呆然。 ずばり、その日は、なんと御本人の書き込みがあったのである。

前回のズッコケの高橋ひとみちゃん役ですが、 実は顔は出てきてはいないのです。というとちょっと違うんだけど・・・。

あわてて、アニメのエンディングの方を確認してみると、 三田村洋美役には松野朋子という名が!!

新明解の勘違いがここに確定したのである。 それは、完全な敗北であった。三橋加奈子さん、そして、松野朋子さんごめんなさい。

実は、原作本は、先週から、通勤途中の馴染みの本屋でも探していた。 でも、文庫版が出ていることは知らなかったので、 児童書のハードカバーの本が並んだところだけをチェックしていたのだった。 今日、夕方、再確認したら、平積みではないが、その店にも文庫版はちゃんとあった。 問題の文化祭事件も!

憶測の文章など書く前に、 ちゃんと原作本をチェックしておけば、こんな失敗はなかったんだよ。 そして、自分が勘違いしたことなど黙っておけば、 未だに三橋加奈子ハカセを自称し続けることだってできたんだ。 キミはどうしていつもそんなに迂闊なんだい?

そんな、松本さちの声が脳内に響いた。呆然としながら、 そういえば、昨日、大阪に行く時、ウエスト(500系)に乗ったなぁ。 カッコよかったなぁ。そんなことを思い出していた。

5月16日(日) - デカレンジャ、プリキュア、ズッコケ、マシュマロ、映画キャシャーン など

書きたいことは多くても

いろいろ書きたいことは多くても、 書く時間も、気力も、限界がある。 モンキーターンとか久々にまとめて感想書きたいし、 マーズデイブレークも色々面白いし。 ほんとはまだまだ書きたいことはいっぱいあるんだ。誰かなんとかしてくれ。

世の中では、年金問題では、TVのキャスターにまで続々未納問題が発覚して、 盛り上がっているんだけど、どう書いて良いやらなかなか考えがまとまらない上に、 実際問題、書く余裕がないので今は省略。

デカレンジャー ★★★★

あんなに強いのだから、ボス助けてよ…という話。今回も荒川稔久脚本。

安定した面白さ。 少々今回は話の収まりが良すぎた感もあるが(オチも読みやすいし)、 まぁ、子供向けなんだから変化球話にも限界はあるよな。

宇宙から落ちてきた物質を狙うというネタは、 実はつい最近、グランセイザーでもあったばかりけど、 こっちは「なるほど」とちゃんと考えさせる内容にしている。 そこでもしっかり差が出てしまってるな。

最後のKEEP OUTのテープの演出も面白い。 しかし、ルナメタルと一緒にデリートして良かったのだろうか。 それだけは気になるところだが。

一方、ジャスミンの方も、

わたしまけましたわ
めちゃめちゃ早いでかんわ

…とか安定していい感じ。 それにしても、名古屋弁まで出てくるとは参った。 これ以上に私を殺す気か。本人のアドリブセリフにも期待できるかも。

ダイナマイトどんどん

は私には元ネタ不明。あんまりマニアックにしないでください(笑)。

そういえば、木下あゆ美と言えば、れも…、はっ。なぜこんなところに写真集が!! (新明解にデリート許可!!)

ふたりはプリキュア(ストレス全開! マドンナはつらいよ) ★★★★☆

影山由美脚本。世の中の多くのアニメ感想ページでの感想率の高い作品は、 山荘参照率も高いと思われるため、今回もリアルタイム性を重視して、 早めに感想書いとくことにしよう。

学園マドンナの話。今回の見どころは、話全体の構成というよりも、 ところどころに差し込まれるコミカルな細かい描写。

いきなり口にトースト遅刻の描写にも少々食らったが(笑)、 黒板消しでフォークダンスのシーンが、最後に咳き込むシーンを含め、 素晴らしく良かった。可愛すぎで死にそう。こういうアニメが観たいのだよ諸君。

そして、バトルシーンの、

よっしゃ、叩きのめす!

は大爆笑。続いて顔に落書きシーンにも爆笑。 嫌われてるんじゃなくて、お前が嫌いなんだろ(笑)。

影山由美ってなんか芸風変わった気がするなぁ。気のせいかな。

マドンナ小田島さんは、声の人と、なんだかキャラと重なることもあり、 それも含めて色々笑いがこみ上げてしまう (←おまえ脳内でH名が先輩のI塚(昭三ではない方)の顔に落書きとか色々考えたろ)。

ところで、黒キュアが言ってた複製の人が影から出来たって話、 その前にどこかで聞いたっけ。めんどくさいので調べてないが。

実は化学部所属という設定も、今回はあまり生かされてないが、 そうなるとこの先も何かこの人のエピソードがあるかも。

ズッコケ三人組(ズッコケ文化祭事件) ★★★★★

西園悟脚本。新明解は劇中劇には配点が甘い傾向があるかも(笑)。 ハチベエのクラスは、近所の賞を取ったこともある有名な童話作家に、 文化祭の劇の台本を頼んでみたのだが、完成した台本を、 クラスで読んでみたところ、それは退屈な内容で…という事が発端となる物語。

ちょうど自分自身が劇中劇の物語を考えていた最中なので (あんまり面白くなってないんだけど…)、実にタイムリー。 なんだか、三橋加奈子をきっかけに、自分個人の作品作りのヒントとなる作品 に出会う事が不思議と多い。

今回の作品も、基本的には原作準拠なものだそうで、 こういうかなり先進的な話作りの作品を、かなり昔に、 子供が読んでいたんだと思うと少々驚き入る。

作品内で感じた少しの違和感は、今回、原作者に無断で大幅に書き換えたことが、 作品上で、道義的にあまり問題とされていなかったこと(子供達はやっぱり、 かなり心配してたけど)。いや、道義的に問題なのかということ自体も、 実は結構大きな問題なんだけど(笑)。

それと、この部分は「作品 = 伝えたい道徳」とすんなり考えていいものか、 その問題にも行き当たると思うんだよな。そもそも、その辺りまでフォローする余裕は、 作品の時間的にもなかった気もするし、だから私としてはその点は良しだと思う。

この事とも少々関連するかもしれないが、 PTA役員が今回の演劇を問題だといって担任を呼び出す描写にも恐れ入った。 ここも鋭い。子供達主体で作る劇は時として荒っぽくなるが、 それをいつも押さえつけていいのかという問題につながると思う。

例えば、NHKで放送している「課外授業ようこそ先輩」という番組を観ていると、 たまに、あー元気すぎる子供達が少々やりすぎてしまったなーと感じる時があるが (逆にあまりにドキュメンタリーとして収まりが良すぎる回は、 NHK側が、その子供達のとんがった部分を、 押さえつけてしまっているのではないかと感ぐってしまうのだが)、 それは、創作するという事にとってある程度必要な暴走なのだと思うのだ。

ちなみに、この作品、文章として、どうやって劇中劇を書いているのか、 とても気になるので、原作本も探してみようと思っている。 この物語の本質の部分とも関連する事だが、 西園氏が、原作をどれだけいじっているかにも、 関心があるところだし。

ま、そんな、この作品が伝えたいことに関わる重要なことは置いておいて (重要なことなのに置くのかよ)、三橋加奈子ファンの私にとっては、 高橋ひとみ問題が、大問題なのである。

「それは一体何のことだ」と思う人も多いことだろう。 今回、エンディングテロップで出ていた三橋加奈子が演じた役名「高橋ひとみ」とは、 一体誰なのかの問題である。第2話の島かおりの時も問題になったが、 今回の問題はその時より深刻だ。

あの時は、三橋加奈子の演じた部分が全部把握できていた(と新明解は思っている)が、 今回はちょっと自信がないのだ。恐らく、劇中で、 男の子を投げ飛ばしたちょっと背の高い女の子だと思うのだが、 だとすると、ずいぶん声を変えている。もし違ったら、以前に、 真のファンは、1ツポ秒で三橋加奈子の声だと認識しなければならない…とか偉そうに言っていた約束が、 早くも崩れ去ることになるからだ(実は、1ツポ秒で認識したとは言えないので、 合っていたとしても既に崩れている)。

それは三橋加奈子ファンとしのて完全な敗北だ!!(←おまえ少しおちけつ)

いや敗北しても俺は構わない。ただ、俺は真実が知りたいのだ。

しかし、例えば、握手会などで、

新明解「いつも応援しています」
K奈子「ありがとうございます」
新明解「で、あの、質問があるんですが…」
K奈子「はい?」
新明解「5月16日放送のズッコケ三人組で、K奈子さんは、高橋ひとみという役を演じていましたが、 あれって…」

…などと聞いてもいいのだろうか。なんか、それはいろんな意味で恐怖だ。

そもそも、握手会などで直接話が出来る機会は、当分なさそうなので、 チャンスがあるとしても、早くて夏、最悪、冬や来年以降になる可能性もある。 そんな時に、「2004年5月16日の…」などと切り出すやつは、 明らかにヘンなやつである。

新明解がヘンなやつであることは、ここを日頃読んでいる読者は、 とっくに解っている事だが、それは、このページの書き手としての新明解であって、 リアル新明解氏がそこまでヘンな行動をするかは、 また別の問題である(正確には、時と場合によると言った方がよい。 やはりリアルな新明解だって…以下略)。

大体、合っていたらともかく、間違っていたらどうするのか。 それに、同じような事がこの先何度もあったらどうするのか。

今、新明解は最大の窮地に立たされたのだ。(次回のズッコケ三人組感想へつづく)

(こういう文章を書く私の芸風を楽しんでいる読者が少しでもいるのかどうか、 最近少々心配になってきた)

マシュマロ通信(シナモンは占いに夢中) ★★★★

吉村清子脚本(吉は下の棒が本当は長い)。 もう面白くなると止まらなくなるね。

今回は、サンディ達は怪しいと思っている占い師の凄さに、 すっかり心酔しきってしまう占い好きのシナモンの話。

占い師の相手の事が次々にわかるトリックについては、 多くのおおきなおともだちな視聴者にバレバレだが、 本来、対象視聴者であるはずの子供の多くは、 恐らく解らないだろうからちょうどいいかも。

そのあと、幸いクラウドが暗示術にかかってしまい(いかにもかかりやすそうだし)、 占いが当たったとサンディ達が驚く…というちょっと変化球的なエピソードが、 物語全体を面白くしている。

懲りないやつという感じのオチは、こないだのスクープ大好きバジルと、 ちょっとネタがかぶっちゃったな。

CASSHERN(キャシャーン) ★★★★/×××

「CGという高い映像技術を手に入れた21世紀の今、生まれ変わった不死身の体が生み出すものとは…」

実は、この作品、当初あんまり観るつもりはなかった。 土曜日辺りは、クレヨンしんちゃんの映画を観ようかなぁと思っていた。 ところが、たまたま、土曜日は、午前は用事があって、午後なら時間がある。 しかし、お気に入りのイオンシネマワンダーは、 土曜日、クレヨンしんちゃんの映画は午前しかなかった。 他に良さそうな映画館も見つからなかった。

あ、そういえば、キャシャーンという映画やってたんだったな。 評判は悪いようだが、Webで、この作品を取り上げながら、 根拠のない自信を持つことが天才のよいところだとか何とか、 書いている人もいたな(正確な文章も、URLも忘れちゃったよ。苦笑)。

根拠のない自信。私にはその言葉が気になった。

じゃ、とりあえず、それを観てみようか。Tsupo氏も反対しないようだし。 そんなところだった。

今回も、映画を観る前に、この映画については うさだの旦那(それは違います)が創ったってこと以外は、ほとんど調べなかった。 アニメ「キャシャーン」についても、あまり深い思い入れや記憶がないし。

その上で作品を観て、ネタばれを全く含まずに私が言える感想は、

まさか、この映画が、こんな作品だったとはなー。予想外だった。 それはともかく、この映像感は伊藤有壱の影響が強いんだろうな(エンディングテロップで名前を見て)。

…ということだけかも。

この作品については色々思ったんだけど、 そもそも、それを文章としてうまくまとめる事自体が難しいと思っているし、 ほかにやりたいことはいくらでもあるので、書いてる場合じゃない気もするのだけど、 やっぱり今回も、思ったことは書かずにはいられない。

新明解が書かねば、誰が書く! (←実はそれが書きたいだけじゃないかと小一時間…)

まだこの映画を観てなくて、この映画を観るつもりがある人は、 以下の感想を先には読まない方がいいと思う。 内容の詳細にあまり触れないけど、結局、ネタばれを含むので。 読み飛ばすなら、5月12日の項目へどうぞ。

この作品について思ったことを書く際、 やっぱり、作品のネタばれを全く含まずに書くのは意味がない気がするのだ。



















私は、この作品を見終わって、物語的にはよく出来ていると思った。 冒頭は、かなり散らかっている印象があったが、飽きずに作品をしっかり見ていれば、 それぞれのシーンが、一つの事柄に繋がるように組み立てられていることが解る。 基本的にはそんなに支離滅裂な作品ではないと思うのだ。 最後の展開には、かなりの意外性があるし。 寺尾聡の最後の表情は良かった。

ただ、この作品は、長時間であるのにもかかわらず、 観客の「作品を見続けたい」 という気持ちをひっぱっていく映像に全然なってないから (退屈だったり、不愉快だったりするから)、 多くの人が物語を読むのに飽きてしまうと思うのだ。

それと、肝心要のオチの部分を、長々とセリフばかりで語っているのも、 下手だと感じる。

ま、それはともかく、それよりも、この作品を観て、私には強く思ったことがある。

私が言うまでもないことだけど、最近のCGなどの映像技術の向上には、 目を見張るものがある。 そして、この技術は、特に、戦いの描写を描くのに、一番使いやすい道具、なのだ。

最近制作される映画の映像のほとんどは、この映像技術を得て、例えば、 一層スピーディに、衝撃的に、緻密に、色彩感豊かに、なって来ている。 既存の概念にはなかった戦いの方法論を描写するのにも、 CG技術は非常に優れた道具だろう。

そして、その楽しげなCG技術を、使いたくてウズウズしている技術者が 今も、続々育成されてきている。日本政府も、今頃になって、 アニメを日本の産業として支援する事を明言するようになってきているわけだし。

そのクリエーター達は、今も新しいヴィジュアルを追い求めている。 CGが生み出せる映像の方法論は、まだまだまだまだたくさんある。 でも、今、その方法論のかなり多くが「戦いの描写」に費やされる。

元気なクリエーター達が、思いついたアイディアや場面などを、 楽しげに語っているのを聞く機会が私は結構多い。 そして、その多くが、結局は戦闘の映像であることも多い。 そんな人達を、私は、時々、ある不謹慎な思いを抱きながら見つめている。

その技術は、一体、作品の中で、何を表現するために使われるのだろうか。

よくあるその解の一つが、例えば「戦いの凄惨さ」を描くことによって、 「平和の尊さ」を語るというパターンだ。 それは、私が子供時代には結構効果があった。 いや、今でも、子供に対しては、まだまだその効果があるのかもしれない。

でも、私は、平和の尊さを描くためのネタとして、 戦いの描写を豪華に使うという方法論が、 多くの映像作品を今まで観てきた観客に、 受け入れられなくなる日が、もうとっくに来ているのではないかと感じている。

その理由の一つを、乱暴に言ってしまうのなら、 要するに、戦いが悲惨であることなど、現実社会をお手本に、 誰もが十分知っているのでもうたくさん、なのだ。

さらに付け加えれば、

平和の重要性を語る為に、凄惨に描かれる戦いの描写が、 これほど豪華である必要性がないし、それは、今、 観客がそんなに観たいものでもないと思うのだ。

一つ一つの映像に革新性があり、 そこそこ計算した物語作りの上に、それらの映像を単に繋いでいきさえすれば、 観客に受け入れられる作品が出来るというものでもない。

その(乱暴に言えば失敗の)典型がこの作品なのではないか。 私がこの作品に対して強く思ったのは、その事である。

でも、実際は、CG技術を駆使した豪華な戦いの描写を盛り込みながら、 結論としては平和な世界を作るべきだということを(表向き)主張している作品作りが、 今も続々繰り返されている。

一体、どうしてこんなことになっているかということに、 私は一つの答(妄想ともいふ)を持っている。 それは、世の中にそういう映像を創りたい人がたくさんいて、 そういう人達が一番元気がいいためではないか…ということだ。

CG技術は、戦いという破壊的描写を作るのに、とても優れた道具ではあり、 みんなが(本能的にも)それをやりたがっているが、今、話を書く側の方は、 それを使う場面を考えあぐねている状況である気がするのだ。

今、平和の尊さを本当に描きたいのなら、戦いは悲惨だということよりも、 平和を実現する事のめんどくささや中途半端さを、 もっと描かなきゃいけないと思うのだ。 でも、その事はこの作品はすっかり放棄している。 それは映画にはきっと合わない題材だし、 CG技術にも向かない題材なのかもしれないのだが…。

戦いの連鎖が生む凄惨な結末など、誰もが予想できることで、 それを描く作品を、人生の中でいくつか見る事には意味はあるだろうが、 そんなに何度も見たくはないのだ。

生まれ変わった映画「キャシャーン」で、市民に襲いかかるロボット軍団。それは、 私には、今、続々と育成されるCGクリエータ集団の姿に重なって見える。

怠惰で下らないことばかり書いている私よりも、彼らははるかに元気で勤勉で結果を出す人間達であろう。 でも、その彼らが操る技術は、時として凶器になることもあるのではないか。

科学技術が、多くの豊かさを生むと同時に、 公害という弊害を社会に与えてきたように、 今日も際限なく作品につぎ込まれるCGを中心とした高い映像技術が、 時として、公害を生みだす可能性はないのだろうか。 そんな事について考える時が、今、来ているのかもしれない。

そんな妄想が浮かんできた(そうなんです。妄想なんです)。

ところで、私が今回、勝手に思いついた 映像技術が生み出す公害って一体どんなものだろうか。 なんかその辺りで、映像的に面白いものが思いつけば、 何か面白い話作りが出来る気もしてきたな。

(最近のこのページは、以前よりもさらに、妄想が増えているので、 簡潔な作品感想や情報が欲しい読者はどんどん逃げて行っている気がする。苦笑)



















5月12日(水) - B伝説バトルビーダマン

B伝説バトルビーダマン

放送事故や録画失敗など、なんだか知らないけど、 トラブルが多く、あまり完全には観ることが出来てないが、 観たものは安定して面白い。 しかし、とってもかわゆいつばめきゅんメインのエピソードは、 なんだか見そびれているなぁ。 ま、この先もつばめきゅんの活躍はきっとあるだろう。

空っぽの心 ★★★★☆ 植竹須美男脚本

この回は、高飛車でやかましいけど、そうは言っても可愛くて激燃えだった、 電飾大好きキャラットちゃんの魅力がさらに増幅していくエピソード。

なかでも、キャラットちゃんとどう向き合うかについて、 ブルくんの3つの人格が集まって、 脳内会議を何度も行うシーンが面白すぎ。なんだか新明解みたいなやつだ(おいおい)。 実はどの人格も、キャラットちゃんの事が好きだったことにはちょっとびっくり。 違っているけど実は同じなんだな。なんか納得。

しかし、一方のキャラットは、クールやホットなブルくんは大好きでも、 普段の頼りないマイペースブルくんの事は、まるでなめくじみたいだからと、大嫌い。 そのマイペースブルくんも実は同じブルくんだというは全く知らない。 しかし、ビーバトルの時、ついに意を決して自分の正体を見せるブルくん。 大いに盛り上がったエピソード。

当初はどう扱って良いのか制作側が模索している印象もあった 三重人格ブルくんの設定を、ここ最近は、非常にうまく物語作りに使っている。 なんだか絶好調だなぁ。

五番目のカイン ★★★★ 川崎ヒロユキ、呉廷恩脚本

ヤマトとカインの対決話と銘打ちながら、実は、物語の焦点は、 今回もブルくん。キャラットの父も、クールやホットなブルくんは大いに気に入り、 娘の婿(そして自分の発電事業の後継ぎ)にしたいと思うが、あのマイペースブルくんだけは、 どうにかしたい。さてどうするかという話。

今回は、マイペースブルくんの姿を見た時の、やはり苦手意識を持ちながらも、 ちょっと気持ちが動いている様子の電飾キャラットちゃんの描写が可愛すぎて激燃え。 私を殺す気か。

それにしても、作画と物語とかを分けるだけならともかく、 どうやって脚本まで(或いは脚本作業のどの部分を)日韓で分担しているのかなぁ。

5月11日(火) - ふたりはプリキュア, セーラームーン, デカレンジャー

ふたりはプリキュア(メッチャ危ない家族旅行) ★★☆/△

清水東脚本。 要するに、清水脚本は話作りもキャラ描写も雑な気がするんだよな。 丁寧さよりも、勢いを優先するという方針ならまだいいんだけど、 その勢いもどうも足りない感じ。

神秘的な力がザケンナーの魔力を上回ったという話自体は、 なかなかいいんだけどなぁ…。

まず、赤と青の鎧の二人が、女性を争って死んだという話を、 ほのかちゃんはなんだかむしろ楽しげに「神秘的」とかなんとか言っちゃってるのは、 今時の女の子とは言え、ちょっとどうかと思うよ。

それから、実はその伝説にはもう一つ…という伏線が、 実際のバトルシーンであんまり生かされてなかった気がする。 実は娘を守るために…という話だったというんだから、 赤鎧と青鎧は、笛の音で、単に苦しむだけじゃなく、一転して、 プリキュア達を守る側に立つという意外性のある展開にした方が、 むしろ、整合性が良かったのではないかなぁ。 まぁ、必殺技シーンが入れられなくなるけど、たまには、 そういうのもいいんじゃないのかな。

あと、いつもはとぼけてばかり父親が、いざとなると一生懸命になって、 なぎさたちを守ろうとするという展開についても、 決して悪くはないんだけど、父親の単なる不器用な必死さだけが、 強調されすぎてしまった感じ。 言葉では結構かっこいい事は言っていたけど、行動でも、 もう少し実際に頼りになるところを見せた方がよかった気もする。 或いは、霧の中、止めるのも聞かずボートを漕いで島に向かったという事などを、 他の人からなぎさ達が聞くなどのシーンとかがあると良かったかもしれないな。

作画的には、なぎさのアップとかがキュートだったな。 他にも上からのショットとか面白い構図が多め。

それと、やっぱ、せっかく温泉に行ったんだから、あの省略されすぎのシーンは、 あんまりといえばあんまり(笑)。

セーラームーン ★★★★★

黒木ミオがうさぎを罠に陥れようとする話。

なんか昔なつかしの大映ドラマを観る思い。なんちゅう巧い話作りだ!!

うさぎがセーラーヴィーナスの正体をまだ知らない事や、 アニメよりもかなり性格のきつい美奈子のキャラクター性を、 生かした話作りにしているし、困った時は泣いてごまかしたりの、 黒木ミオの卑怯っぷりは最高だし、うさぎは相変わらずのお人好しだし、 なるちゃんはちゃんと友人らしくうさぎの側に居てくれてるしで、 言うことない出来。小林靖子の書く話は、話の流れもキャラ描写もほんと素晴らしい。

ただ、例えば、片平なぎさが昔そうだったように、 黒木ミオの中の人が本当に視聴者に嫌われたりしないかとちょっと心配(笑)。

デカレンジャー(ハイヌーンドックファイト) ★★★★

デカマスターはかっこいいし、100人斬りの演出もなかなかだし、 石野真子は縛られるしで、見所満載な話。 ただ、でもなーんか、話作りがストレートすぎるのか、 漠然とした物足りなさを感じなくもない。先週の次回予告で、 デカマスターの正体を出してしまったのはちょっと失敗だったかも。

5月10日(月) - DANDOH, ズッコケ三人組, マシュマロ通信

なんだか、他の人が注目していないアニメばかりに注目しているような気もする。 …ってことで、東京に行ってたせいで、プリキュアとか未見。

DANDOH!(横田) ★★★

木村暢脚本。 悪役横田君、弾道の谷越えのショットをみて、自分も無理して挑戦し失敗。 その後はメロメロになる話。

弾道の谷越え成功は、突風による幸運という面が強すぎるし、 師匠から言われた約束を破って、ウッドを使ってしまったことに対する、 その後の話の片づけ方、そして、弾道のゴルフボールを手下に隠させるなど、 卑劣な悪行三昧をしてきた横田を、プレイ後には、 弾道はすっかりイイヤツ扱いしてる点など、すさまじい程の話作りの荒っぽさには、 少々参るが、その荒っぽさが逆に面白くもある。 それと、ざまあみろ横田という展開にしない作風にも好感。

でも、優香の入浴シーンはあまりに省略しすぎ(おいおい)。

ズッコケ三人組(ズッコケ推理教室) ★★★★

西園悟脚本。 この週は三橋は出なかったのは残念だが、物語はなかなか面白い。 荒井陽子の飼い猫が見つからない話から始まり、猫探しの話になるかと思いきや、 その猫はあっさり見つかる。ところが、 ハカセがある奇妙な共通点に気づいたことから、話は意外な展開に。

特にペットショップ店長との緊張感のあるやりとりが面白い。 刺激的な殺人シーンなんかなくたって、わくわくする探偵モノは作れるんだ。 そういうことをこの作品は教えてくれる。 荒井陽子ちゃんは、この回もキャラ立ちまくりで、遅刻してきた時の元気ない様子や、 ペットショップ店長に食ってかかった時の描写など、いろいろ激燃え。

マシュマロ通信(ジャスミンの秘密) ★★★★☆

中瀬理香脚本。安定して面白さを維持している。 今回は、かわいいジャスミンがメインの話だったから良かったというわけでなく (もちろんそれもあるが)、このジャスミンの秘密の真相に絡んだ話作りが 非常に面白かった。

どうしてもジャスミンの秘密をスクープしたいバジル。 その秘密が何なのかがわかれば、刺激的な記事が書けるのではないかと思いつつも、 友達のプライベートな事について、ワイドショー的にあれこれ調べることには、 やはり躊躇の気持ちがあるサンディ。それらが丁寧に描かれている。

そして、メイクイーンコンテスト(いわば校内美人コンテスト) の優勝の座を射止めるために、努力を惜しまない必死なジャスミンが、 非常に魅力的に描かれている。 ジャスミンの母が登場したとき、おや、なんか、ずいぶん、 思っていた母親像とは違うんだなと思ったけど、 なるほど、そういうことだったのか。 ジャスミンは、外見だけでなく、その内面もキュートなんだ。 それがよくわかったエピソードだった。

「萌え」とかいうキーワードが世の中に流行っているせいなのかわからないが、 昨今のアニメの女の子キャラは、ゲーム系の作品を中心に、 ややステレオタイプなものに陥りつつある。 確かに昔はそれらの設定は、それぞれ新鮮だったかもしれない。 でも、すでに劣化してしまっているものも少なくないのではないだろうか。

それに比べて、このジャスミンちゃんたら、なんて魅力的な女の子なんだ。 他の俗にいう「萌え」キャラは、ジャスミンちゃんの爪の垢でも煎じて飲むべきだ (…とか少々言い過ぎてみるテスト)。

それはともかく、ジャスミン役の植田佳奈の演技も素晴らしい。 ちょっと気取った喋り方とかすごくハマってる。声質もいいなぁ。

ただ、今回の物語のオチは、ちょっとあっけなさすぎたかも。 展開的にはそれもアリだと思うけど、もう少し、今回の事で、 ジャスミンの事を見直したサンディやバジルと、 ジャスミンとのちょっとしたやりとりの描写があったらもっとよかったかも。

5月8日(土) - 第16回 CGアニメ コンテスト 入選作品上映会

以下、転載です。日曜の東京会場では、私は今回も場外整理スタッフで参加です。 例年通り、各作品感想もいずれ書くと思います。

私自身、作品も出したいけど、いつになるやら。

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■第16回 CGアニメ コンテスト 入選作品上映会■

●内容
・最新、最先端のパーソナルCGアニメ作品を、20〜30本上映
・受賞者を交えての座談会、CGアニメ作家のオリジナルグッズの販売等

●東京会場
開催日:2003年5月9日(日) 
会場:日本青年館大ホール 新宿区霞岳町7-1(神宮外苑) 
交通:地下鉄銀座線「外苑前」駅3番出口より徒歩7分 他 
時間:開場12:00 開演12:30 終了16:00(予定)

●大阪会場
開催日:2003年5月23日(日) 
会場:大阪市中央公会堂(通称: 中之島公会堂)
 大阪市北区中之島1-1-27 
交通:地下鉄御堂筋線・京阪電鉄「淀屋橋」駅下車徒歩約5分
時間:開場12:00 開演12:30 終了17:00(予定)

●諸注意
・入場無料
・予約不要
・来場者多数の場合入場制限あり

●主催・後援
主催:PROJECT TEAM DoGA
後援:経済産業省・大阪府・大阪市

●お問い合わせ
住所:〒530-0052 大阪市北区南扇町6-28 Mebic扇町401
DoGA内「CGAコンテスト事務局」 
E-mail:contest@doga.jp 
UR:http://doga.jp/contest/ 

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5月2日(日) - ズッコケアニメ感想屋入門(おい)、マシュマロ通信、ほか

前回までのあらすじ

最近、再び感想を書く機会が増えた新明解、それは、 MSP1000というマイナーなHDDレコーダーを導入したことにより、 この膨大なアニメ番組放送数の中、 空き容量をあまり心配せずにまとめて予約ができるようになったこと (MSP1000は何と予約登録が最大99番組可能で、 現在、20番組以上の予約が常時入っている)、 そして、まとめ視聴が楽になったことに拠るところが大きかった。

しかし、そこには重大な問題があった!(声:麦わら帽子ではなくて藤原啓樹)

それは速報性の問題である。

アニメ感想系ページは、基本的には、番組を見終わった後に、 さて、他の人はどう考えているかな …ということを確認したいが為に使われることも多い。 読者の多くは、感想系ページには、できるだけ早い簡潔な感想を期待しているのである。

ところが、最近の新明解は、まとめ感想書きばかりをしており、 最近書いたハム太郎などは、1ヶ月前のエピソードにまで遡って感想を 書いている始末である。これでは、インターネットの速報性のメリットが 全く活かされていない。天下の杉の木アンテナ様に登録してもらって、 更新状況を容易に把握できるようになっているのにもかかわらず、 これでは読者はがっかりなのである。

いい加減、感想ばかり書いてると、他の事ができないぞとも思いつつも、 新明解はその速報性の問題に追いつめられていた。いや、そもそも、 アニメが多すぎて、テクノロジーの力を借りて視聴量を増やすにしても、 そろそろ、限界に達していたのだ。 声優やキャラの名前が記憶できなくなっているのは、 私の脳の老化だけが理由じゃない。情報量があまりに多すぎるのだ。

平山あや、大前茜、植田佳奈。きになる声優はいまも続々と増えていく。 特に、植田佳奈なんか既に普通にメジャーすぎて、 新明解が今更はまってる場合じゃないじゃないか!! 平山あやだって、声優としての活動はまだ珍しくても、 別の意味でやたらとメジャーすぎる!! たかはし智秋が今どんな活動をしているのかも、そういえば気になる。

新明解はさらに追いつめられた。

それでも私は、今日もまとめて感想を書かねばならなかった。 まだ、ズッコケ三人組の感想が残っていたからである。

そう、M橋K奈子への「愛」のために!

(いい加減バカばっかり書いていると、 杉の木さんや、DoGAや、そして、M橋嬢に相手にされなくなるぞ)。

そんなわけで、へとへとになりながらも、ようやく、 ズッコケの感想のまとめ書きが終わったけど、 やはり日曜日のアニメや特撮の面白さもどうしても書きたくて、 久々に、速報性のあるアニメ感想とか色々と書くことに。

ちなみに、ズッコケの方が先に書いているけど、長いので、後に置くことにします。

DANDOH!! ★★★〜★★★★(物語的に)

実は観ていた。原作の坂田信弘プロといえば、昔、NHKのサンデースポーツの ゴルフ解説をしていた人で、結構負けず嫌いななかなか面白いキャラだったな。 その後、子供の指導をしていたと聞いていたから、そういうわけで、 このアニメは、作品の荒っぽい印象とは違って、 ゴルフプレイの描写に関しては、本質を付いている描写が多い。 特に使用クラブを限って、大会に参加させるという話作りとか面白い。

で、第一話は詰め込み過ぎな感。元プロとの出会いも少々ご都合主義だし。 その後も、モンキーターンのような、 リアリティ重視の物語作りに比べると、少々荒っぽい。 ただ、このアニメはその荒っぽさが面白い。 中でも、横田くんが凄い。優香ちゃんに対しての行為は、完全にセクハラ領域だし (まぁ、よく考えれば、子供なわけで、この位は普通なのかもしれないが)、 やっている卑怯な手は常識の範疇を越えている。今時珍しいほど解りやすい悪役。

あと、やっぱり二郎君の、弾道とのやりとりが楽しい。 最初は弾道をイヤなやつと感じて、 いろいろと、皮肉を言ってみたり、恫喝してみたりしているが、 弾道はいつもそれを親切なアドバイスとして前向きに受け取るのが、 二郎くんのリアクションも含めて面白い。

さらに、二郎君が、横田の手下の卑劣な行為に気づきながらも、 黙って見過ごしている自分に自己嫌悪し始める描写も丁寧。 声を担当する時田光も嫌味ったらしいけど憎めない感じを演じていていい感じ。

そして、やっぱり、平山あや。彼女といえば、こち亀Movie2で、 ヒロイン役を演じていた事で、 あまりにも有名だが(そ、そうか?)、この作品で、本領発揮という感じ。

現在の千葉紗子のコロイド声値を大体70とすると、この人は85ぐらいのコロイド声で、 横田のセクハラや、暴力まがいの行為に耐えているシーンとか、 いろいろなんだかたまらん演技。

多分、このアニメでの平山あやの起用は、 結局、ホリプロつながりでの事情ということだよね。 まぁ、それも含めて楽しんじゃうのが新明解の芸風なんですわ。

カレイドスターのような女の子作画の華やかさはないが、 結構面白いアニメということで。

グランセイサー (前回)★★/×××, (今回)★☆/×

なんだか、もう物語の軌道をどうにも戻せなくなっている感じ。

前回はディーゼルエンジン搭載のユウヒが戦う話。 映像的にはインパクトはあるけど、物語的には駄目すぎ。

この時代にあれほどのアナクロで無骨なデザインのユウヒ自体は、 まぁ悪くない。でも、本当にそれが適当に戦っただけという話で、 少々特撮に気合いが入っている事以外で注目すべき点がない。 こんなロボを作っておいて、こんな話作りはあんまりじゃないかという感じなのだ。 もう少し、グランセイザー達のロボに比べてこんなに不便なんだとか、 そういうこだわりを感じる演出があってもよかったと思うのだが。

続いて、今回は涼子メインで新明解ウハウハ? いや全然そんなことない。なんというか、 この話の二週間前にやったシリアスぎみの話と同じ芸風。 もしかして、それを12人繰り返すつもりなのかと本気で不安になってくる。

涼子が奪ったその石は、プルトニウムに近いとかいう物質で、 なんとまぁその大きさで、地球を破壊するぐらいの威力があるとか、 オーパーツにも興味を示すようなトンデモ科学者に、 誰が博士号あげたんだろ…とか、 中央宇宙科学研究所というのは、なかなか刺激的な名称だなとか、 別のいろんな荒っぽいところでは反応したけど、 それは昔のグランセイザーの荒っぽい面白さとはちょっと違うからなぁ。

ま、伝通院先生が「奇跡だ」とかいうシーンは、 結構タイミング的に良かったかもしれない。

セーラームーン ★★★☆

新しい転校生、黒木ミオが現れ、うさぎに色々といやがらせをする刺激的な話。 まだ新展開の始まりの部分という感じで、まだこの先、面白くなるのかならないのか、 これではまだちょっとわからない感じ。

私の最大の関心事は、原作やアニメ版ではうさぎの親友の大阪なるちゃんが、 うさぎの側にいつまでも残っていられるか…。 という点か。実写版では、なるちゃんはいつもあやつられまくりだったから、 今回はどうかが気になるところ。 さて、そこはこの作品では適当なのか、 それとも結構踏み込むのか興味深い。

デカレンジャー(ベビーシッターシンドローム) ★★★★★

ジャスミンがメインの話は、話作りがなかなか難しいシリアスな話だったけど、手 袋の設定とか面白さ満載。

でも、その後、こないだの武上脚本2話は、 前半話は結構おもしろいテンションだったけど、 後半はわりと普通に片づけてしまい、あっさりぎみ。

そして、先週の荒川脚本は、ボスが狙われたという部分は結構衝撃的で面白かったが、 後半は特撮系によくある直球勝負な脚本で、青い中の人(…ってゆーな) の親友だったやつが高笑いするシーンがかなりひどい。あれは本人が下手というより、 ああいうのはうまく演じるのは難しいと思う。

そんなわけで、あれれ、なんか、このままテンション下がっていくのかなぁ …とか思ってたが、今回で一気に巻き返し。

これまたウメコメインのロボット犬の時と、流れとしては似た感じだが、 後半の巨大敵とのバトルシーンは大幅に省略され、 巨大化した赤ちゃんをどう取り扱うかのシーンなどをメインに描写。 東映特撮の基本パターンをうち破り、面白さや、物語の躍動感は、 むしろ高まっているのだから大したものだ。グランセイザーの方が、 そのパターンの呪縛から逃れられずにいる。

それに加え、ところどころで、ギャグを入れながらの演出。 ウメコの見事なキックアクションなど(ほんとうまい)、 イガイガ二世くんのバイクシーンも大迫力で、見所満載。炸裂する面白さ。 それと、やっぱり、ウメコへのカメラワークが凄すぎ。

ジャスミンも、最近、あまりセリフが冴えていなかったが、

ガチョーン

…はありがちなのでいいとして、

母よあなたは強かった!
でも、パイパイ出ないでしょ?

…など、今回は再び調子が出てきたぞ。

その上、CMなのにどうして、肉食べまくり、くり〜。…には本当に驚いた。 おいこら、HDDレコだから編集しやすいからと、 CMカットなんかしてる場合じゃないぞ(笑)。

ふたりはプリキュア ★★★★/×

ニセプリキュアの話。前半は、ニセプリキュアのうわさを聞いた時の、 なぎさとほのかのリアクションや、児童公園にいよいよ登場するニセプリキュア。 喜ぶ子供達の描写。ちょっとキメセリフが間違っているというネタとか、 面白さ炸裂だが、後半、敵との戦いになってからは、 話の片づけに完全に失敗した感じ。

白キュアが「あなた達もプリキュアなんでしょ」と言うので、 何か手伝ってくれるかと思いきや、普通に二人は気絶じゃあんまりだよな。 それと、作画が荒れぎみだが、ま、そういうことはあるわな。私はそれほど気にしない。

タコヤキ食べまくり、くり〜のほのかは、どんどん、お嬢様率低下な模様。

マシュマロ通信(バジルのスクープ大作戦) ★★★★★

横谷昌宏脚本、松浦錠平絵コンテ。

撮影した写真がいつもピンボケなバジルが主役の話。 事件の取材側である側が事件の主人公になり、 最後には笑いものになるという皮肉を見事に描いた傑作。いやはや、 基本が学校新聞話だから、結構面白くなる可能性があるとは思っていたが、 これほど早い段階で、こんな面白い話が出てくるとは思わなかった。

今回、偶然、黒い服の怪しい男達の何か決定的な写真を撮ったバジル。 いつもはインスタントカメラだけど、今回はフィルムなので、 現像するまで解らない。現像を待つバジル達は、 黒服の男達に追いまわされる事に…。そして、もう一人バジルを探す男が…。

途中から、なんと追う黒服の男の関係者に警官まで居ることが解り、 一体どんな話の片づけ方をするのか、わくわくしたが、 その片づけ方の面白さ(少々強引だけど。笑)もさることながら、 もう一人の男の方の話がさらに面白かった。 偶然撮影したというバジルの映像自体が面白いのなんのって。 バジルが目を点にしている様子を観ながら私も大笑い。

しかも、それがテレビで放送され、町中の笑い者になってしまった後のバジルが最高。 ビデオを観た直後は、取り返そうと思ったものの、 実際に放送を観た後はとっても前向きなバジル。

確かにそうだよ。自分が笑いものになった時ですら、 その映像の面白さに客観的に感心するほどの気持ち。 スクープ写真を狙う取材カメラマンを志す者は、その位じゃなきゃ、 きっとダメなんだと思う。

それにしても、朝日小学生新聞発のアニメで、 メディアリテラシー系ネタな物語作りを考えるのに、 これほど格好のネタが出てくるとはねぇ。 私自身は、スクープ狙いに明け暮れるマスコミは、 大いに問題だなと日頃から思っているけど、 そうは言っても、この話の前向きな話作りには感心。

ネガティブな面を出しすぎるよりも、 このくらい面白おかしい方がちょうどいいかもしれない。 私も参考になった…というか、してやられたという感じ。

他にも言いたい事がまだまだあるなぁ。 自称プレイボーイのライムとかの、他のキャラクター達の面白おかしい行動も最高。

それと、最後のシーン、インスタントカメラから出てくる二人の写真に重ねて、 「こりないやつ」というセリフでまとめるのも見事。 フレームの中のフレームを生かした効果的演出(この後のズッコケ三人組の感想も参照)。

そして、次回は、観ているうちにすっかり虜になってしまった ジャスミンちゃんがメインの話。デカレンジャーもジャスミンで、 こっちもジャスミンで、どっちも激燃えだからややこしい。

すいませんでした。あんぱんを甘く見ていました(意味やたら不明)。 次回からは、ズッコケだけじゃなく、 こっちもSPモードで録画することにします。

それいけ! ズッコケ三人組

子供時代、誰もが読んだことがあったといわれる名作児童文学シリーズ。 NHKでは何度もドラマ化もされている。 実は私は原作小説を読んだ記憶がなかったので、調べてみると、 連載開始は1976年の「6年の学習」。 ん、もしかして読んだかもしれないタイミングだけど、 科学はともかく、学習はほとんど買わなかったんだよなぁ。 単行本が出たのは1978年。

ところで、アニメ版のシリーズ構成は、新明解が、 「素晴らしいヘンタイ脚本」だとかと、 今までこのページとかでさんざんヘンテコな褒め方をしていたあの西園悟。 本人には伝わっていないと思いたいが、世の中、そんなには甘くない。 継続は力だ(悪い意味で)。もしかして、悪の感想屋だとか思われているかもしれない。

さて、西園脚本の魅力は、やっぱり、その新鮮でユニークで緻密な話作り。 21世紀のアニメを背負っていく我ら期待の脚本家なのである。

一方、ズッコケ三人組もやはり名作。手堅い話作り。 しかし、手堅いとは言え、やはりその話作りは、今や定石となっているような、 古いものなのではないか。調べてみれば、発行されたシリーズは、 すでにアニメ化するのに十分すぎるほどの分量があり、 アニメ版でも、恐らく大半は、原作に従った話作りをせざるを得ない。 そうなると、変化球のうまい西園は、正直言って、やりにくいのではないか。

そんなことを考えた(人はそれを妄想といふ)。

…てゆーか、そんな小難しい話よりも、新明解は、こんな巨匠の原作作品じゃ、 西園はこのアニメでヘンタイワールドを構築できないからと、 きっとがっかりしてるんだろ…とか思ってるんだろ(誰に訊いてるんだ?)。

監督は腰 繁男。

キャラ全般

女の子キャラ。このキャラの並べ方からして、 おてんば系で口やかましい安藤(圭子)(声:横山智佐)が、 も少し目立つ描写かと思ったら、主役ハチベエの憧れで、 作中でかわいい娘的な扱われ方をされている(荒井)陽子ちゃん(声:今野宏美) の方が目立っていて、口数も多く、自分の考えを主張することも多いのが意外。

しかし、もちろん、勘のいい人間ならおわかりだろうが、 この三人の中で、最も要注意なのは毎回セリフが少ない(榎本)由美子ちゃん (声:神田朱美)である。 セリフが少ないのは、セリフ少なだけどいつもそこにいる地味過ぎで逆に激燃え系キャラを狙っているのだ。当然制作側がわざとやっている事であるから、 21世紀を担うアニメマニアはちゃんと注目していなきゃいけない(どんなマニアだ?)。

男の子キャラは、まず注目は、以前から新明解氏が注目している声優、 松本さちが声を担当するハカセである。その少々南央美互換な雰囲気のクレバーな声が、 マニアにはたまらない(どんなマニアだ?)。時々、トイレで考え事をするなどの、 セクシーショットもあるので、激燃えである (作品の楽しみ方が間違っています)。

モーちゃんの鶴岡聡は、カニパンのBK役や、 ミュージカルハンター×ハンターにも出演しているから、三橋加奈子ファンは、 当然要チェックだし。いつもは、クールかドライか恐い少年役が多い、 高乃麗をハチベエに使ったのは非常に新鮮。見事なキャスティングですなぁ。

あと、隠れキャラ(おいおい)として、ほぼ毎週、三橋加奈子が出るので、 関係者(つまり私)は毎週要チェックなのである。

ズッコケ三人組出動!! ★★★★ 西園悟脚本

放火魔の話。ちょうど月刊ブンブン(コミック版「ズッコケ三人組」の連載誌) にも放火の話が掲載されていたが、 アニメ版とはだいぶ話の流れが違う(犯人キャラも違う)。 原作小説は読んでないが、随所の情景描写がどれも新しく、 実はずいぶん違うのかもしれない。

冒頭の音楽とナレーションの入り方がいい感じ。古いんだけど、 逆にその古い感じが新しいというか…。

で、今回の話。飽きないまま引き込まれる展開。 中でも一番面白かったのはハカセの描写。 カメラ担当のモーちゃんと現場レポート担当のハチベエに 色々指示をしている描写が楽しげで微笑ましい。 その数々の撮影失敗の描写も、リアリティがあるな。 陽子ちゃんのツッコミが厳しいのも楽しい。

少女を含めた子供達も一緒に、夜間パトロールに出かける展開もワクワクするね。 立ちションしていた話で顔を赤らめさせるのは西園オリジナルなのだろうか。 ちなみに、最後のシーンで地面に灯油を撒いて火を付けるとか言ってたけど、 ガソリンならいざ知らず、灯油ってあーやって火をつけても、 なかなかめらめらとは燃えないものだと思うのだが… (やってみたことないけど。笑)。

絵的には、ビデオカメラのフレームから観るというシーンが多く、 この使い方が面白いなと思う。

で、問題の、三橋加奈子は、レポートされているシーンで色々喋る。 やっぱ、なんだかんだ言ってもいいねぇ。毎週探すのが楽しみだ。 1ツポ秒で判別できなければ真のファンとは言えないので、 毎週全く気が抜けない。

ちなみに、1ツポ秒とは、そのキャラの声優が誰かを 瞬時にわかる最小時間を指す。実は今までも、 このページではたまに使われていた用語なので、気になる人は、 googleでもしてみなさい(笑)。

ズッコケ花の児童会長 ★★★★ 山口亮太脚本

「西園に清き一票を」は男性声優に言わせておいて、 「山口をよろしくお願いします」を、麗しの愛しの三橋加奈子に言わせたのは、 私に対するアテツケか。職権濫用だ。訴えてやる(笑)。

いや、見所はもちろんそんな部分じゃなくて(私も最初気がつかなかったし)、 まずは、やはり津久田のイヤなキャラっぷり。

なんとなくわかったよ、ハチベエ君ちゃんが津久田くんを嫌いな理由。

…って、モーちゃんが喋ってるあたりで、ウンウンって同意する気持ちになる。

この、津久田ってのは、多分、いわゆるわかりやすい悪党じゃなくて、 天然でああいう性格なんだよな。自分が正しいと信じてる。

そして、もう一つの見所は、やはり皆本の演説。津久田の名前は出さずに、 自分を助けてくれたことを切々と訴えるシーンはいい感じだねぇ。

そして、あの時、無言で皆本の演説を聴いていた津久田も、 何か思うところがあったんじゃないかなという演出だったな。

ところで、今回、時々気になったのは、陽子ちゃんの発言の整合性。 自分を推薦されたら、津久田君でいいじゃないと言ってるけど、 ハチベエが立候補する話が出たら、かなり積極的に応援してるし、 後で、津久田と喧嘩の話を聞いて、怒った後に、 また、普通にモーちゃんの応援演説を普通に笑って見ていたり。

ま、でも、ヒロイン系の女の子ってそんなもんかもしれない。

選挙に勝ったのは、ハチベエでも、津久田でもない別の人というオチも、 そこに至る説得力が少々不足気味かな。ま、皆本の演説の時に、 ハチベエに「演説聞かないの?」と言ってた人のようだから、 性格がよさそうだとか、 津久田に関してはやっぱりその性格のイヤさはみんなが感じ取っていたとか、 色々理由を考えることはできるけど、やっぱり足りない感じはあった。

一冊の本を一話にまとめるという事で、毎回尺が足りないということに、 悩まされているのかもしれない。

ところで、この回の三橋加奈子は、津久田側の応援演説の女の子役。 エンディングに出ていた島かおりというのがその役名なのかな。 そこがよくわからん。ツリ目でノリがよくて、 「みんなぁ〜、ままなってる?」って今にも言い出しそうなキャラは、 三橋加奈子そのもののイメージをキャラにしたのかもしれないな。

ズッコケ心霊学入門 ★★★☆ 西園悟脚本

この回の見所は、やはり、霊媒師グリーンさんののアナクロぶりか。 額に宝石埋めてるから、インド人なのか何かなのだろうか? いまどきこういう雰囲気のキャラを、 作中に堂々と出せるのはさくらももこぐらいな気がする。 で、すっかり怪しいやつだと思っていたのだが、本当に普通に霊媒師だったんだなぁ。 最初に霊媒師を疑ったせいで、前半では、全くオチが読めなかった。

陽子ちゃん達を呼んだら逆に霊がでないというのは、 女の子達が来たせいだと一瞬疑わせて面白いし、 ハカセが本当の原因に気づく理由(蛇の大きさ)、なかなか鋭いし、 やっぱり人気作品だけの事はあって深いなぁ。 でも、ちょっと話が駆け足すぎて、観ている側が、 あれこれと疑っている暇がないかも。

今回は、その浩介役が三橋加奈子。弱々しいけどひょうきんなところのある少年役。 こういう役は珍しい。 こーやってファンを長くやってると、ついつい細かく見ちゃう(聴いちゃう)ので、 ちょっと女の子っぽい喋りかなぁとか感じるけど、 普通に見ている人は普通に楽しめるかな。

ズッコケ夢のゴールデンクイズ ★★★☆ 西園悟脚本

こういう子供クイズというのは、やっぱり懐かしい感じがするなぁ。 でも、実際のところは、今も天才クイズは中京圏を中心に放送しているし、 アタック25も子供大会とかあったりすると思うし、 今の世代の子供にも違和感ないんだろうな。

この回は、動揺しているモーちゃんが、次々食べまくるシーンがやはり笑。 ハチベエは、陽子ちゃんの答を見て嘘つくし、彼ららしい面白い描写が満載。

それにしても後半でハカセがズルをしようと提案する展開には驚いたな。 モーちゃんを除いていつものみんなが全員協力しているし。 この作品の正義感のバランスは結構微妙なとこにあるな。 話の面白さのためなら、登場人物の少々のやりすぎは許す感じ。 今回のズルは、もしバレたら、教育委員会まで引きずっての大騒ぎになったかも。

実際、モーちゃんはズルはしていなかったというオチだけど、 なんか、さっぱりクイズがダメだったのに、 突然できるようになっちゃってる感じで、 これは描写不足という感じがした。

この回は三橋の出番はなかった模様。残念。

ズッコケ時間漂流記 ★★★★☆ 西園悟脚本

随分奇抜な話だけど、実はちゃんと原作があるなぁ。 私はズッコケ三人組情報取得のために、 最近、月刊ブンブンを毎月買ってるのだけど(買ってるのかよ)、 そこにはアニメズッコケ三人組の紹介記事が載っていて、原作となった本も、 同時に紹介されているのだ。感想書きには何かと都合のよい資料だが、 放送前の紹介にしては、毎回少々詳しすぎる気がするので、放送するまで、 あまり見ないことにしている。

とにかく、平賀源内の雰囲気がとてもいい感じだなぁ。キャラデザがよい。 飛行機を見ている時の表情がいい。まず驚き、そして笑顔。 手をあわせて拝んでいるおばあさんの描写もいい感じ。 いや、実際、私は自衛隊の基地祭での曲芸飛行の時に、 曲芸する自衛隊機に向かって、手を合わせて拝んでいるおばあちゃんを 見たことがあるし、結構ありそうなことだと思う(それはちょっと違うかも)。

この回の演出は腰 繁男。絵コンテは楠葉宏三。

パンツのゴムってネタ、最近のはあんまりあんな感じのゴムが 入っているものは少ない気がするけど、どうなんだろう。 トランクス派になって久しいのでよくわからないや(笑)。

平賀源内宅で、岡っ引きから逃げる展開は、結構荒っぽくてびっくり。 結構、刺激的な話作りだけど、これも原作準拠なのかな。 それと、時代考証はどこまで徹底してたのか。食事風景とかが気になったけど。

それと、やっぱり、若林先生。最後に正体わからずというのも驚いたな。 着物姿の時にも、ゲートは閉鎖されるとか、現代語を使ってるし、 結局、何者だったのか、色々考えちゃいますなぁ。

最後は、夢オチとか、若林先生は居ないことになっていたとか、 そういうオチも考えたけど、ちゃんと学校に居たことになって終わったのは、 一番収まりが良かったと思う。

いやー、それにしても、三橋ファンの私としては、 今回は楽しめたなー。ただ、タイムスリップする前にも、 若林先生との掛け合いとかが欲しかったところ。いや、三橋加奈子がどうとかじゃなく、 作品のバランス的に言ってることなのだよ、ええ、きっと。

それにしても、今日も感想書きすぎ。毎回こんなことはしていられないけど、 休みということで、時間はあるので、書かずには(かかずゆみは無関係)いられなかった。なんとも難しいところだ。

5月1日(土) - とっとこ 火の鳥、NARUTO、そしてハム太郎…なの

火の鳥 黎明編 ★★★/△?

毎週録画してたのだけど、結局、木曜の一気放送で全部見ることになってしまった。 これで順子(今回は麻見じゃなくて竹内)への約束は果たしたぞ(←ばか)。

さて、感想だけど、普通に面白いという感じ。 多くの人を殺した猿田彦。彼を一貫して悪役として描いていくのが普通の流れだが、 いつしか視聴者は、そんな猿田彦に感情移入している。彼の殺戮行為も認めた上で。 そういう気持ちにさせる演出は確かに凄い(今となっては、そういう話作りは、 もはや定石的なものになってしまった感があるが、それでもやはりうまい)。 竹内順子のナギも間違いのない手堅い演技。

ただ、正直言って、やっぱり意外性がないという感じ…。

確かに丁寧な作画と、勢いのあるアニメーションなんだけど、 普通に手塚アニメをやってしまってて、インパクトに欠ける…という感じが否めない。 ま、物語の序章だからということもあるかもしれないが。

竹内順子の演技も、正直言えば、あまりにも順当すぎるように感じた。 不安がない。それは役者としてはいいことなのかもしれないが、悪い言い方をすれば、 意外性がないというか…。

ところで、ミニコーナーの手塚記念館の紹介で、館長が 「平和の尊さ、命の尊厳、自然を大事にしよう」が先生のメッセージだと 話していたけど、それは何か違う気がする。

私はこう思うのだ。 平和、自然、命の大切さは彼にとっては道具に過ぎない。 存在する命を犠牲にしても、命を持たないものに命を吹き込みたい。いや、 それどころか、何もないところから命を作り出したい。 そんな気持ちが彼が作品を生み出す原動力だったのではないかと…。 その狂気が作品の至るところに吹き出している。そこに彼の魅力があるんだと。

でも、今回のアニメ「火の鳥」は手塚が作品に吹き込んだ命を、 そのままだいじにだいじに、作品にしている感じがする。 しかし、それはどうなんだろう。今の技術で、 ひと昔前とはやっぱり色々と違う今の社会の中に、 手塚がまだ生きていたなら、このようなアニメにしただろうか。 そうではないのではないか。そんな気がするのだ。

…などといつもバカなことばっかり書いているのに、 偉そうなこと(実は妄言)を語ってミルモでぽん。

ところで、玉川紗己子の若い娘の頃の恥じらう演技が、 なんか久しぶりという感じがして嬉しかった。

NARUTO ★★★〜★★★★★

竹内順子つながりで、久々にNARUTOの感想を書いてみるか。

同じジャンプアニメでも、最近のワンピースのアニメの方は、 伏線はいっぱい張ってるし、作画には気合いが入っているのに、 なにかグダグダな印象を抱くのだが(こないだの黄金の鐘の昔話の回だけは良かった)、 NARUTOの方は、延々戦っているシーンで繋いでるのに、 テンションを下げずに、物語作りが出来ている感じ。

とくに、火影が、自らの命を犠牲に、大蛇丸の術を封じる回は、 シリーズの見事な総決算という感じの回で、国を思うひとりひとりが集まって、 守っている強さがよく描かれていた。この回は★★★★★。

ガアラの方も、これでもか、これでもか、というほどいろんな仕掛けで強さや 恐ろしさを誇示してきていたし、それに立ち向かうナルトも、これでもか、 これでもか、というほど強くなっていく。映像的にも多彩で勢いがあり、 飽きない展開だった。 でも、まぁ、やっぱり、基本は延々と戦うシーンをベースに、 話を作っていくのが宿命の、典型的なジャンプ系アニメであるという 弊害からは抜け出せないなとは感じるのだけど…。

とっとこハム太郎 ★★★〜★★★★☆

安定した話作り。「あーハムちゃんずは楽しげでいいなぁ」などと、 観ていて遠い目をしたくなる時もある。

まー、ぬるい印象は否めないけど、ハム太郎の場合、これでいいのだと思う。 「自然を、平和を、友情を大切に」という気持ちを育てるアニメの理想は、 たぶん、この辺にあるのだ。

ただ、たとえば出崎統あたりに監督させて映画版を作り(←すでにやってるってば)、 平和な地下ハウスに、恐ろしい敵がやってきて、

マラカスが落下するのと同時に、

トラハムくんが死んだぁ!

…などと間宮くるみがシャウトする衝撃的シーンを発端に (この時、死んだぁの「ぁ」の声の演技が重要で、その声は間宮にしか出せない)、

次々にハムちゃんずが倒されていき(ここで、小さなおともだちどころか、 保護者までが号泣状態)、最後には、タイショウくんが自ら盾となり、 ハムちゃんず(特にリボンちゃん)を守るという壮絶な展開の物語を、 時には観てみたいものだ…と思う日もある(おいおい)。

さて、そんなひどいあんまりだ…な妄想はともかく、 キャラを一部入れ替えるなどの、ちゃんと区切りになる話作りもしているし、 メリハリのあるシリーズ作り。ま、中でもインパクトの強い回だけ拾ってみようか。

とっとこアミアミ娘とカメハムくん ★★★☆ 菅良幸脚本

この回のゲストハムは、カメハムとポニーテールちゃん。 この股旅風カメさんハムのために、ポニーテールちゃんがアミアミしてくれる話。 しかも、声が千葉千恵巳なので、千葉千系の人にはタマらん話。 でも、ハムなのに、犬に見えてきてしまうのは私だけか。

それに、ハムスターキャラ達は、次々、 カメハムくんて言いますよ。もちろん!!(←極めてばか)

だからあれだけ言ったんだ。声優もえ系な人なら、ハム太郎だけは、 観なくてもちゃんと毎週録画しておけってって(言ってません)。

編み物にすっかりはまるダメパパ、それに呆れるロコちゃんも最高。

とっとこおしゃれちゃん ★★★★/△ 島田満脚本

フランスから、カトリーヌちゃんが来る話。

ゲストハムは、カトリーヌちゃんが連れてきたおしゃれちゃん。

声が大谷で、ヘンテコな訛りの日本語の演技で…って言えば、 姫ちゃんの時代から既に大谷派な人達には、 どんなキャラか、もう雰囲気とかわかるでしょ。 で、その通りな話(大谷派でない人にはわからんだろそれじゃ)。

ま、そういう意味では、重要なんだけど、 せっかく当時の池澤がおふらんすなモードだったのに、 フランス語とか喋ってくれなかったのは、あまりにも残念(そういう意味で△)。

そうは言っても、サムライ風なタイショーくんの、 にぽんじんぶりに惚れるおもしろおかしいおしゃれちゃんが最高な回。

とっとこちびくり 小さなヒミツ ★★★★ 岡田麿里脚本

ママが資源ゴミに出した古いオレンジのシャツは、実はパパの思い出が詰まった大切なシャツだった。それを、ロコちゃんがリメイクしようと思って切っちゃって、 おろおろする…という話。

で、結局、いつもハム太郎を観ている皆さんなら当然おわかりの通り (…ってそんなにハム太郎を真面目に観てる読者がここにいるのかよ)、 ダメパパは、愛娘ロコちゃんにリメイクされた可愛いオレンジ色の お弁当袋を見て(パパの顔の刺繍付)、超大喜びするオチ。 もー、そのダメっぷりは、みてられないよー(笑)。 もし、私が同じ立場でも必ずそうなるけど(笑)。

それにしても、どうして、ロコちゃんは、こんなダメパパを一途に慕えるのだろうか。 そこがよくわからない(笑)。そういう素直な子供を育てる願いを込めたアニメなのかな。

ハムちゃんずサイドの方も、ちびくりくんがちびまるちゃんに化けるシーンとか面白すぎ。

とっとこくるりん! ハリウッドなの(はーと) ★★★★☆ 菅良幸脚本

くるみちゃんとくるりんちゃんがハリウッドへ行くのでお別れの話。

城雅子声なくるりんちゃんが相変わらず可愛くて殺す気か。

今回はハム太郎に思いを寄せるくるりんちゃんの切ない恋の物語。 ハリウッド進出のために、恋の演技の練習とかなんとか理由をつけて、 くるりんちゃんとハム太郎は、つかの間のデート。ハム太郎ったら、 そんなくるりんちゃんの切ない気持ちに全然気づいてないんですもん。もー。

半場友恵声なくるみちゃんのすごい歌も、マニアにはたまらんところ(おいおい)。 これでハリウッドはアリなのか…。

で、その別れの後に、実は転勤することになったんだと、 ダメロコパパの衝撃的セリフ。そして、次回のタイトルは、 「とっとこお別れ! 地下ハウス」

ハム太郎をこよなく愛する純真無垢な小さなおともだちを、 不安のどんぞこに陥れる君たちは結構やな大人だ(笑)。

とっとこお別れ地下ハウス ★★★★ 菅良幸脚本

引っ越しする話をどう切り出すかに迷ったあげく、 「ひっこし楽しいな」などと明るく笑って言うハム太郎を見た時の、 ハムちゃんず達のリアクションが見所。そうだよな。そうなるよ。うるうる。 でも、くるりんちゃんの時は明るくお別れだったよな(苦笑)。

でも、実は今回は、そんなハム太郎との別れを悲しみつつも、 これで恋敵がいなくなるじゃないか、 リボンちゃんと恋人になれるチャンスだ、…などと、 一瞬ちょっとひどい思いがよぎってしまうタイショーの話がメインだった。

で、実は、ロコパパの勘違いだったけど(あいかわらずのダメっぷり)、 それを知った後、親友のハム太郎に対して、 一瞬でもそんなことを考えてしまったタイショーは、 自己嫌悪に陥り旅に出る…という展開。なかなかの変化球だ。 それだったら、ハムちゃんずは、 タイショーの家でもある地下ハウスを拠点とするのは、 もうやめようということで、シリーズにもメリハリがついた。

よく考えられてる話だけど、 まー、タイショーのファンの子供にはちょっと辛い話でもあるね。

とっとこラピスちゃんとラズリーちゃん ★★★ 菅良幸脚本

…ってことでこの回から新シリーズのため新キャラを投入。 ちょっと男勝りなところのあるマキちゃんは、声が折笠富美子で、 手堅く可愛い。ミニスカだし激燃え(おいおい)。

新レギュラーハムは、ラピスとラズリー。 ラピスはなんと千葉紗子。しかも、喋りまくり。なんか、声優より、 タレント活動をメインにするのかなと思ってたら、なんだか、 声優業の方が定着してきてるな。よくある透明な声系の声優と比べると、千葉紗は、 コロイド的な声という感じがする。そこがまたなかなかたまらん。

(コロイド的声というか、も少し正確な言い方をすると、 「コロイド様声(ころいどようこえ)」←新明解の造語。略して「コロイド声」)

ラズリーの方は大前茜。こっちの声は手堅い系(←ってことは千葉紗声は、 聴いててはらはらするってことかよ←いくらなんでもそこまでは言ってないだろ! ←なにをー!言い出したのはおまえだろ)。

それはともかく大前茜。今まで全然チェックしてなかった声優だが、声もいい感じだし、 過去の出演歴を見ていると、そろそろ人気が急上昇してくる声優なのかもしれない。 脳内のきになる声優に追加しておこう(おいおい)。

で、話の方は、ちょっと新しいシリーズの雰囲気を説明するのに終始している感じで、 やや淡々としている印象。

とっとこすい〜ちゅパラダイス ★★★ 菅良幸脚本

ラピスとラズリーは怪しげな魔法使いで、 明るい性格のラズリーの方が、お菓子の家の世界にハムちゃんずを招待するが、 そのお菓子は、ハムスターが食べてもお腹を壊さないものだそうだ (ハムスターにお菓子を与えてはいけません。よいこのおやくそく)。 但し、食べ過ぎると浮かんでしまう。

で、外へ出ると、そのお菓子は消えてしまう。

…ということで、次のエピソードで、さらにはっきりしてくるが、 どうやらそこは幻覚性の薬が漂った空間のようだ。 しかも、外へ出てしまえば、薬効がすぐに抜けてしまう画期的さ。 こりゃいろいろと…(以下略)。

フレンドリーなラズリーに比べると、ラピスの方は、 なかなかハムちゃんずとうち解けない。 その強がってる演技とかに、少したどたどしさが入っていてどうにもタマらん。 最近になってようやく千葉紗子の良さが解ってきたぞ。まだまだ俺も修行がたりんな。 (←へへーん、俺なんかDr.リンの頃から、千葉紗子をチェックしてたんだぞ← なんだと、俺なんかジャスコのコメットさんショーで、 千葉紗子にサインしてもらったんだぞ(2001年4月29日の項参照) ←おい、二人ともやめろ!…ってどれも俺の脳内かよ)。

とっとこじっけんふしぎなタネ ★★★☆ 三浦浩児脚本

研究熱心なラズリーが、お菓子魔法の効果が外でも通用するように、 実験と失敗を繰り返す回。なかなかうまくいかないが、 ちびまるちゃんと一緒になって一生懸命にがんばる描写が面白げ。

それは、特殊な種を、食べるのではなくかじる事により、効果を発現する。 つまり、種をかじった瞬間に周囲に霧状に薬がちらばり、周囲のハムを含めて、 幻覚作用が働くようなのだ。いや、もしかしたら、 かじることにより光っているようなので、 化学物質ではなく、光の振動によって、幻覚が発生するメカニズムなのかもしれない。 そうなるとさらに高度だが、でも、ここはやはり化学物質と考えるのが無難なところだろう(←おいおい。誰かこいつの妄想を止めろ)。

その後、ラズリーがいろいろはしゃぎすぎて、 きりんさんの背中から落ちそうになる展開になるんだけど、 助けに行ったハム太郎とともに、特殊な種をかじり、発生した雲に乗って、 なんとかそこそこ安全に降りることが出来たという話。

その雲の効果は、途中で切れてしまったので、少しは落下したのだが、 そもそも、雲が発生したように見えた事を含め、 その全てが種から飛散した薬による幻覚なので、 ハム太郎達は、小さなダメージと感じているけど、 実際は非常に高いところから落下しており、今回の事で、 ひどく体を痛めてしまったに違いない (…ってそんな解説をしている新明解は、よいおとなですか、わるいおとなですか)。

とっとこ恋するリボンちゃん ★★★★ 岡田麿里脚本

要するに、リボンちゃん必死だな…の話。

いつもは飄々としているリボンちゃんが、 これだけ激しい感情の起伏を見せるのは珍しい。 村井かずさファンは絶対観ておかなければならないエピソードだし、 ハム太郎シリーズ全体を把握する上でも恐らく重要と思われる回。

そもそも、この回で、リボンちゃんは、ハム太郎に対して、 すいぶん強い恋心を抱いていることがはっきり描写されているのだが、 それは、前シリーズで、タイショーくんが、 リボンちゃんに対して抱いていたものと、ほとんど同じ。 今回と似たシチュエーションが何度もあった。

だから、その時、その時で、いつもすっとぼけてたリボンちゃんは、 タイショーくんの気持ちが全然わからなかったと考えるのは少々無理な話で、 要するにリボンちゃんは、そうとうなタマだ…という事が今回の話で解る。 現実社会もそうなのだ。私はそれがよくわかる (だから、そんな解説をしている新明解は、よいおとなですか、わるいおとなですか)。

とっとこスカピー夢の中 ★★★ 菅良幸脚本

ラズリー達が開発中の薬が周囲に飛散したことによる副作用で、 ねてるくんが悪夢を見るようになったため、 みんなでそれを解決する話…などとわるいおとなの新明解には感じた話。

ねてるくんの夢の中の、バクさんの人と結局仲良くなるという話作りは、 少々一本調子だが、このように、わるいおとなの見方をすれば、 なかなか面白げなものが見えてくる (やっぱり、新明解くんはわるいおとなだったんですね。声:たまちゃんな間宮くるみ)。


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Last Modified on Saturday, 25-Aug-2007 14:20:04 JST