間違いだらけの日々思ったこと(2003年5月)

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5月31日(土)

感想書き再開

とりあえず、映像を観るのには支障がなくなってきたので、 DoGAコンテストの感想書きを再開。

でも、なっかなか進まない。 まず、なんか微妙なことばかり書こうとして、それがうまく文章にならない。 今回は、いつも以上に、他の人とは違う見方を探して文章化しているので、 きっと、いつも以上に、的外れな感想になる予感。 でも、DoGAコンテストの感想文をまとめて書く人は少なく、 なんか、私の感想がその作品に対しての代表的な感想文になってしまっては、 まずいなーと思う。

それと、まだパソコンを扱う時は、目が落ち着かないことが少々気になって、 考えがまとまりにくい。 一番見やすいポジションをまだ探しながら操作している感じで…。 気分を変えるために、普通に洗顔することもできない(苦笑)。 あー、やっぱ、あんまり焦っても仕方ないか。

ゼントリックス ★★★★

数話前までは、ロボバトルがメインになっていて、映像的にも、 ストーリー的にも、少々単調で、イマイチ感が強かったけど、 最近、続々新キャラが登場し、俄然盛り上がる。 特に、今回は、いいおっさんぶりのキャラが登場してきて、声が安原義人で、劇燃え。 千葉繁も辛抱たまらん、俺も演りたいって気持ちかも。

それにしても、各キャラクターが、少々大袈裟な身振り手振りで話す演出は、 なんだか、3DCGキャラクターアニメーション作品の、 典型的な映像感になってきたかもしれないと感じた。RUN=DIMもそんな感じだった。 3DCGキャラアニメファンになるつもりなら、一刻も早く、 この映像感に慣れることだ(おいおい)。

それはともかく、ロボゲームバトルに話を持ち込むくだりは少々強引すぎたな。 そういえば、次回は再びロボバトル戦がメインのようなんで、 また少々退屈になるかも。 今回のように、ゲーム画面風的な演出とかの、ちょっとした工夫があったりすると、 メリハリが効いて、面白いんだけど。今回のバトルシーンは観やすかったな。

それにしても、ここ数話、王女のわがままっぷり、ガキっぷりの描写が凄くて、 とても、体だけ若返ったキャラとは思えない(笑)。池澤春菜は、 こういうわがままキャラにもぴったりだな。 そういえば、フランス語講座でも、池澤は、わがまま王女風キャラを演じてたけど、 あれってなんだか池澤春菜ファンサービスとしか思えない。ファンは観るべし。

5月30日(金)

退院

昨日手術で今日退院。手術は時間はかかったけど(1時間30分くらい?)、 さほど痛くもなく、結構楽だった。前日、心配で不眠ぎみだったのだが、 心配して損した。まぁ、携帯mp3プレーヤーを持っていってよかったよ。 結局、ジャングルはハレのちグゥのサントラを聴いた頃にようやく眠りにつけた。

で、今は、もう痛みもないし(元々、薬の効きがいいせいか、 それほど痛くなかったけど)、 腫れもわりと早く治まった感じ。まだ、ハムっぽい顔だけど、 もしかして、このままこんな感じなのかも(笑)。

詳しくは書かなかったが、私の場合、大腿部の筋膜を、3センチ角ほど切り取り、 瞼のところに移植するという手術だったんで、少々大袈裟になった。 その影響で、まだ痛みとかで少々歩きづらい。

まだちょっと目が慣れていないためか、 特にパソコンなど細かい文字を見る作業をすると、 涙が出てきていまいちな感じ。 左目は瞼に隠れて見えにくいせいで、 日頃、あんまり使ってなかったのだが、 手術でちゃんと見えるようになったため、かなり違和感がある。 あと、眼鏡の上のフレームが常時視界に入るようになり、 少し気になるようになった(笑)。 この状況に頭が慣れるのにしばらくかかる感じなのかも。

それにしても、本当に軽々と目が大きく開くようになった。 こういう感覚は今まで全くなかった、本当に不思議な気分。 子供時代に、既に先天性の眼瞼下垂であるという診断は受けていたものの、 当時、まだまだこういう手術は一般的でなかったようで、 手術をするようにとかの、具体的なアドバイスは全くなかった。 単に先天性の病気だと言われただけだから、子供心ながら、結構傷ついたものだった。

その後、健康診断とかでもたまに指摘されたり、 自己申告もしたりしてたし、眼科にはわりとかかったことがあったんだけど、 やっぱり、手術をするようには言われたことがなかった。 (逆まつげで、手術をどうしようかという話はあったけど、 結局、自然に治ったのでそのまんま)

眼瞼下垂は、あまり眼科医の領域では無かったためかもしれない。 インターネットで、眼瞼下垂は、先天性のものも含め、 むしろ形成外科の得意分野であると知るまで、 形成外科医の診察を受けるという考えに至ることがなかったのが失敗だった。

で、一度、診察を受けたら、あとはトントン拍子。 もっと早く手術をやっておくべきだった。

それにしても、入院した名古屋第二赤十字(八事日赤)の看護師は、 チャーミングな人ばかりで、言葉遣いも良いし、優しいし、明るいし、 もう少し、入院していたかった気もする。 それと、担当の先生も親切で、説明も丁寧だったなぁ。 抜糸以降、あまりお世話になることはなさそうだけど、 日頃からこういう病院にかかりたいものだと思う。

そんなわけで、DoGAコンテストの作品やら、アニメを観たり、 感想を書くのも、もうちょっと先になりそうな感じ。 それよりも、某いやーんの制作を早く再開したいのだが、 今回の手術により、疲れが減って、作業のピッチも上がるだろうか。

なんだ、かんだで、結構、書いてしまったな。 いつも以上に、推敲不足で悪いけど、勘弁ということで。

5月27日(火)

探偵学園Q ★★/△

毎週、謎解き等がめちゃくちゃ強引だな。名探偵コナンだって強引だけど、 その比じゃないな。この作品はそれがウリか。

例えば、会場に飾ってあった花をいつ描いたんだろう。 瞬時にすべてを記憶できる能力という設定はいいとしても、 花が萎れる前に、そんな印刷みたいに瞬時に描けるのかよ。 …とか思った。

それ以前に、殴られた後に、ダイイングメッセージで、 あんなもん描く余裕があるかいなーと思った。

で、声が石田彰だから、こいつが犯人だといきなり思った人、手を挙げて。 それから、どうしてそんなに冷たいのかという、桑島声キャラの問いに、 「だって声が久川綾だから」と思った人も、手を挙げて。

ファイヤーストーム ×××

なんというか、ある意味、あまりの強引で無茶苦茶なストーリー展開に、 却って★をあげたくなるのだが、それは間違ってる気がするのでやめた。

原子爆弾使った後に、甲板に出て空気をおもいきり吸えとか言ったり、 浮上できなくなった巨大潜水艦の中で、毛布にくるまって、 ブルブル震えながら死を待つだけのバカクルー達とか、 いくら富田祐弘脚本の中にはハチャメチャのが多いと言っても、 こりゃ〜、あんまりにもあんまり。

なんか、この作品って、脚本を作る際にかなりの制約があるのかな。 例えば、3DCGシーンと、それを制作した人達が考えた、 無茶苦茶荒っぽい基本ストーリーがあらかじめ用意されていて、 それをベースに脚本家が展開を考えて、2D部分が追加されるってことになってるとか。 んー、2Dアニメだってかなり手間かかるのでそれは違うかな。よくわからん。

それにしても、いくらなんでも原子爆弾使用はやりすぎ(笑)。

そういえば「祐浩」になってた気がするけど「祐弘」だよね(苦笑)。

そんなわけで

このページ、アニメ関連の話がさっぱりなくなっていたので、 とりあえず、探偵学園Qとファイヤーストームの感想でごまかしてみた。 いよいよ、明日から入院なのでしばらく不在。

やっぱ、手術終わってからが大変そうな予感。 結構、いっぱい切るし。

5月23日(金)

まー、書いておいた方がいいか

やっぱある程度詳しく書いた方がいいだろうなと思うので、書くことにした。 何の手術かというと、形成外科で瞼(まぶた)の手術。 ここ数年、疲れてきた時など、視界をかなり遮るようになってたんで、 ついに、観念して手術することにした。 花粉症の時期も過ぎた今の時期が、寒くもなく暑くもなくて一番良さそうだし。

ちなみに、この手術は、瞼が大きく開くようになる手術なんで、 あからさまに容貌が変わってしまう。傷も当分は目立ちそう。

そんなわけで、近日中に会うということがありそうな人向けに、 驚かないようにここで一応告知。 それにしても、術後は、馴染みの床屋とか行きたくないよな。 …というか仕事にも行くんだよな。あー、うー。

5月22日(木)

来週はちょっと大変かも

そもそも、元々そうだったんだけど、なんか最近、疲れた時などに、 やや悪い状況になっていたので、今日、意を決して、某病院に行った。 どこ行ったらいいのか解らず、結構知名度の高い病院を選び、 いきなり行く。果たして、紹介状もなしに行ってもいいものか…。

で、ちょっと待たされたが、その後は非常にトントン拍子で話が進み、 簡単な診断の後、あっさり手術をした方がいいという結論になり、 なんと早くも来週にもやることになった。そんなわけで、 来週3日ほど入院予定。だから某DoGAの感想文書きとかは間違いなく遅れると思う。

医師によれば、それほど大変な手術ではないそうだし、 生死に関わるような緊急のものでもないので、基本的には心配は無用だけど、 でも、まぁ、私と面識のある方は、ちょっと覚悟は必要かも(苦笑)。

私自身、今まで、手術らしい事をした経験がないので (虫垂炎の手術とかもしたことがない)、正直言えば不安。 で、こういう場合、レポートとか書いた方がいいのかなぁ。どうだろ。

それにしても、こういう大きな病院って、 インフォームドコンセントが徹底しているんだなーと感心。 医学書出して、かなり詳しい説明を受けた。

5月17日(土)

CGアニメコンテスト作品感想書き

あー、いつものことだが、はかどらない。 一番の問題は、映像について思ったことや言いたいことを、 どう言葉にしていいのやら解らなくなることが多い事。 自分の思いを言語化する部分でとても苦労する。

5月15日(木)

朝日新聞 曽我ひとみ家族住所掲載事件 ××××××

一体、この新聞社、どうなっちゃったんだろ。 個人情報保護法案に反対しておきながら、 一方でこんなメチャクチャなことをするなんて…。

しかも、昨日のテレビ朝日の番組で、この記事を住所を含め読み上げたそうで…。 読み上げた人や、それをカメラで撮影した人達、プロデューサー、 自分が一体何をやってるか、わかってやっているのか? 少しはおかしいと思わないのか? 後で謝罪したって、デジタルデータを修正したってもう遅い。

5月14日(水)

5月にあったこと

東京の疲れが今になって押し寄せ、体調めちゃくちゃ。 なんか風邪でもないのに、微熱も出てるよ。もー、無理はダメだな。 大阪上映会に行くの中止だな。こんな状況が時々あると、 ホントに今年作品制作できるのか不安になる。

今日は5月にあったことについて、いろいろと。

5月3-5日の話

磐田へ。行きは、名古屋で土産ものを買うために、 久々に名古屋からJRを使ったが、混んでてあんまり良くないな。 やっぱ、豊橋までは名鉄使った方がいいな。 で、名古屋で買ったのはマカロン。 食べてみたが、なんかすごく変わった味の菓子なんだな。しらんかった。

4日はY氏宅でアニメを見せてもらう。 あずまんが大王の3年目と攻殻機動隊のシリーズの方を2話ほど観る。 あずまんがの観てないのは、ほぼフォローできて感謝。 なんだかんだ言ってもやっぱ面白いな。

攻殻機動隊の方は、きっと小難しいだろうという私の予想と違って、 物語は解りやすく、あんまり背伸びもしてない。 アクションの見せ場もそこそこあるし、時折コミカルだし、 少々バイオレンスな描写が多いのはやっぱり抵抗あるが、 わりと面白いな。好印象。エモーションのくせになまいきな(おいおい)。 2話までは、まだ少々ぬるい感じだが、この先どうなるかは解らない。 この続きも、機会があれば、観てみたい気になった。 それにしても、なんだか、この作品を観てたら、 カニパンでのナッツさんの物語と似ているなぁと感じた。

5月10日の話

東京に行く。某友人と会って食事。いろいろと雑談。 ヒカ碁とかの話題で意見が少々対立。 ジャンプ関連の話って、あんまり他人と意見が合わないことも多い。 私は少年漫画で育ってこなかったので、噛み合わないのかなー (…と書いてみたけど、そういう事ではない気がする)。

その後、友人と別れて、一人で東京を歩く。 まず渋谷。HMVとタワーレコードへ。 ヴィヴァルディ、今回は特に買おうというCDは決めてなかったんで、 いろいろあるけど、何を買うかかなり迷う。結局、Op.1のチェンバロアレンジのCDと、 チェロソナタ集Op.14。理由はどちらも安かった為(笑)。

その後、なんとなく神田神保町に行くことにする。 まず、シナリオ関連の本をメインに置いてある店を発見。 「踊る大竜宮城」の浦沢シナリオとかもあったが、結構高いのでやめる。 でも、面白い店だな。また行こう。

続いて、楽譜など音楽書ばかり置いてある店を発見。 知らないヴィヴァルディに関する本を発見。 古本のようだが、かなり高い予感がして、 価格を見るとやっぱり高かった。 4000円だったかな。やめる。

あとは、雑誌セブンティーンを置いてある店も二件発見。 でも、三橋加奈子掲載号は発見できず。

一方、三橋加奈子が掲載されているすっぴんのうち、 まだ入手していないものを発見し購入。 これで三橋加奈子掲載のすっぴんは全部揃った(…と思う)。 しかし、もっと安く売られているのを、他店で発見してがっかり。 しかも、内容は三橋加奈子特集号の再掲載だし(知ってたけど)。

その後、某CD中古屋へ。ここはヴィヴァルディも結構多いな。 ホグウッド指揮のチェロ協奏曲とソナタのCDがあったので買うことにする。

疲れたので、そこで東京周遊は中止。DoGAの人達が7時頃食事をするというので、 それに合流することにする。中野サンプラザへ。 ふらふら歩いていると、ダフ屋につかまる。後で聞いたら、どうも、 後藤真希のコンサートだったらしい。なるほど、そりゃ、わしのようなヤツには、 声かけたくもなるよ。

合流し食事。エビチリ定食を頼んで、W氏の顰蹙を買う。えっ、 彼は海産物はダメだったのか。 知らんかったな。エビは少なかったが美味かった。

5月11日の話

DoGA上映会のことは5月12日にちょっと書いたので省略。 スタッフ打ち上げでは、久々にビールを結構飲んだけど、 なぜか足とかふらつかなかったな。 今日の方がよっぽどふらふらだったよ。

5月12日(月)

色々あって

日曜日はDoGA CGAコンテスト入選作品の東京上映会に行ってきた。 スタッフ参加で、場外の列整理とかマイク係とか色々と。 そもそも、私は上映会では、 入選者への質問屋だったのに(…というか、そもそもは入選者だったような)、 何の因果か、今じゃDoGAの手先のマイク係、会場内の質問者めがけて駆け抜ける。 笑いたければ笑えばいいさ(おいおい)。

それはともかく、5月始めには、私のようなマイナーところにも、光希桃さんから、 アニメ感想系の感想率調査のメールが届いていて、非常に面白い試みだなと 思ったんだけど、忙しかったり、色々あったりで、結局返事できず。 そもそも、5月に入ってほとんどアニメ感想書けてないし…。

そういえば、去年の5月も全然書けなかったなーということを思い出し、 久々に、去年の5月の文章見ると、某「いやーん」は、 ストーリーとかセリフとか決まってきていて、 どうとかこうとかと書いてあって苦笑い。 あの後、結局、セリフとか、話の流れとか、大幅見直しになった。 そして、今、絵コンテがようやく出来た段階。 来年バレンタインデー(DoGAのコンテスト締切はバレンタインデーなのだ) 迄に完成するというメドは未だに立ってない。

今回の上映会を終えて、とにかく、今までにないほどに、 一刻も早く、今制作中の作品を完成させなければという気持ちが強まった。 絵コンテになった自分の作品は、今回上映された作品と比べても十分ヘンだ。 絵コンテ通りに完成さえすれば、そのヘンな芸風だけで、 十分入選できるはずだ!(…と今は信じることにしよう。笑) 声優の問題も、音楽の問題も、すべては映像さえ完成させればなんとかなる。

このヘンな作品がどう観客に受け取られるか試したい。 おもいっきり滑る気もするが、それも含めて試したい。

でも、その前に、まず毎年恒例の感想書きか(笑)。

5月2日(金)

毎日新聞記者 空港爆弾持ち込み爆発事件 ××××××

この事件自体がとんでもないことなのだが、さらに呆れたのはテレビ報道(特にTBS)。 NHKは朝は、まだ情報が確かになっていない中、わりとしっかり報じていた。 ただ、夜10時のニュースでは、 大体事件の要点は報じてはいたが、他のニュースが多く、扱いは少なめ。 フジテレビは、比較的丁寧に報じた模様(うわー、見そびれちゃったよ)。

一方、日本テレビの今日の出来事と、テレビ朝日のニュースステーション、 TBSのニュース23は、わずか2分程度。 事実報道すら不十分。

特にTBSは毎日新聞社の記者会見すら大幅省略した上、 しかも、そのわずかな時間で報じた内容には、 中継で出てきた現地のJNNのニューススタッフが、 問題の記者と同行したこともある上に、記者が持っていたその問題の爆発物を、 実際に見せてもらっていたという衝撃の事実が含まれた。 こんな重大な事をそのままスルーしていいはずがない。 あわただしく次のニュースに移った時に、 一瞬、苦い表情を見せた草野アナウンサーはその時何を考えていたのか。 その後は、昭和ヒトケタ組が長々と下らない雑談を続けるコーナーへ突入。

呆れ果てる…。

5月1日(木)

テニスの王子様 ★★〜★☆/×(最近の平均)

三橋出演で高評価と行きたいとこだけど、 ここんところの荒っぽい話作りには少々がっかり。

漫画原作をベースにしたアニメってのは、時折、 原作に追いついてしまわないように、アニメオリジナルストーリーを 挿入することがよくあるけど、それを書くのは本当に大変だという事の、 典型的な一例になってしまった。

一番、大きい問題は、オリジナル展開終了時に、 スムーズに原作漫画の展開に戻らなきゃいけない事。 そんなマンアニオリスト(←そんな略し方すんなよ。声:樋口智恵子)には、 以下の問題があると私は考えている。

もちろん、こち亀のような一話完結が基本の作品では、 上のような苦労はそれほどないのだが、 テニスの王子様のような、連続物語作品では、なかなか大変だろう。

ましてや、ヒカルの碁などの、戦いの描写の際に、 著しく高度な知識やアイディアを必要とするような作品で、 シリーズ途中に、ある程度の長さのオリジナルストーリーを挿入しろ と言われたとしたら、批判を受けない作品を創るのは、絶対に不可能だろう。 幸いなことに、ヒカルの碁のアニメではそんな事態は発生しなかったが。

ドウシテコノクニノアニメサンギョウハショウネンジャンプトイウマンガザッシニ コレホドマデニフリマワサレナクテハイケナイノダ…。

はっ。

ま、そ、そんなことで、仕方ないとは思っているのだが、 そういう事情があるにせよ、 大石の怪我ネタで、話を盛り上げようとしたのは大失敗だと思う。

今回、怪我の大石を狙うということがアンフェア的に描かれていたが、 そもそも、深刻な怪我があるのに、試合に出ることの方が、 著しくアンフェアだ。そこまでして出場するなら、それなりの事情描写が必要だ。 部員に恵まれた青春学園で、 そこまでして大石を出そうとするのはあまりにも無謀な話作り。

そもそも、大石があんなに状態が悪いことに、 自分も怪我で苦しんでいる手塚が、全く気づかないとしたらバカだ。 ドイツ(だったけ)に行く前に、怪我のことに触れずに、 大石に託すという描写は、作品として絶対「あり得ない」。

私がシリーズ構成の立場だったら、大石のトラブル話を書くにせよ、 例えば、謎の宗教団体に大石の家族がハマってしまい、 その対処で大石が戦線離脱、菊丸がシングルス登場という意外な展開から、 始めていきたいところだ(←なんだか勝手なこと言ってるよこの人。声:三橋加奈子)。 あと、一人足りない部分は、レギュラーになれずに少々くすぶってた人がいたから、 その人を上げれば、いいだろう。なんでそれを今やらんのだ。 もちろん、私だって、ここで堀尾を使うという、 大胆な展開を提案するつもりはないよ(おいおい)。

大石の家族の問題が円満解決すれば、容易に元のチーム状態に戻せるし、 大石不足で、話はワクワクするしで、これなら完璧だ(←いい加減にしろ)。


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Last Modified on Saturday, 25-Aug-2007 14:20:01 JST